一般に、教職教養は、教育原理、教育法規、教育心理、教育史、教育時事などに分類されます。
どのような分類でもいいのですが、教職教養が含む範囲は膨大なものです。
学習指導要領、重要答申、特別支援教育、キャリア教育、様々な教育法規などなど、たくさんの分野があります。
これらを効率よく勉強するためには、いろいろと工夫や方法があるのですが、今日は、「教職教養を学ぶ3つの掟」をご紹介しましょう。
3つの掟とは、
1.志望県の過去問をするだけで満足しない。
2.全国の過去問を必ず直近2年分はやる。
3.問題演習だけではなく、読んで理解する学習を行う。
の3つです。
1.志望県の過去問だけで満足しない。
教職教養で得点が取れない人の特徴は、自分の志望県の過去問だけを5年間分くらいして、満足しているということです。
確かに、志望県の過去問は、出題の形式や傾向を知るには重要です。
どのような問題が、どのような順番で、どのような形式で、どのような難易度で出題されるのかを知るためには、過去問を精査する必要があります。
でも、あくまでも、形式や傾向を知るためです。
過去問とは、近い将来、二度と出題されない問題と考えることもできます。
出題されない問題を何回やってもダメです。
戦略的でない人は、何かをやっていれば満足、何かをこなせば安心します。
これでは、合格は勝ち取れません。
過去問は、出題の形式や傾向を知るためだと、割り切りましょう。
2.全国の過去問を必ず直近2年分はやる。
志望県の過去問は、来年の夏の教採では、その志望県では、出題されませんから、他の自治体、つまり、全国の自治体の教職教養の過去問に2年分くらい挑戦する必要があります。
マークシート式、穴埋め式、記述式などと出題形式は違っても、まずは、全国の過去問をやってみることです。
形式の違いで、これはいらないと捨てるよりも、その分野について理解しているかを試すためにも全国の過去問に挑戦することは重要です。
ただし、志望県では、例えば、教育心理は出題されないということが、あらかじめ分かっている場合は、教育心理の問題への挑戦は省略しても構いません。
しかし、教育法規や重要答申などは、どの県でも必ず出題されますので、出題形式に関わらず、いろいろな問題に触れてみてください。理解と記憶が深まりますから。
3.問題演習だけではなく、読んで理解する学習を行う。
とかく、試験対策の勉強は、問題演習だけで満足してしまう傾向があります。
これでは、完璧な勉強にはなりません。
どうしても、ムラや落ちがあります。
問題演習だけではなく、読んで理解する学習が必要です。
つまり、学習指導要領解説を読み込む、重要答申を読み込む、教育法規を読み込むといった勉強です。
でも、ただ読むだけではダメです。
理解し、ポイントを押さえ、どこが出題されそうなのかを確認しながら、記憶に高めていくことが必要です。
この読んで理解する学習を行っているかどうかが、教職教養の合否の分かれ目となります。
そして、この読んで理解する学習は、センスとコツが必要です。
このセンスとコツを早く身に付けるのが、合格への王道です。
教職教養は、教員採用試験の筆記試験のランドマークとも言えます。
3つの掟を守って、教職教養で満点を勝ち取ってくださいね!!
広島教採塾
河野正夫
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