でも、一見、不可能に見えることでも、戦略的に立ち向かえば、可能にすることができます。
教員採用試験でも同様です。
例えば、都道府県によっては、教員採用試験の受験年齢を「59歳まで」としているところがあります。つまり、59歳まで教採を受験できるということです。
しかし、受験できるということと、常識的に合格する可能性があるということは異なります。
こう考えてみてください。
もし、59歳の人が、教員採用試験を受験して合格したとします。
すると、初任者研修を1年終わると、60歳で定年退職ということになります。
正教諭として過ごせるのは1年間だけです。
現実的に考えて、採用側(教育委員会)は、このような採用をするでしょうか?
人事政策的に考えて、あまりにもコストパフォーマンスが悪いですよね。
常識的には、59歳までは受験はできるが、59歳では合格しないだろうという常識的な「不可能」が見えてきます。
では、58歳では?57歳では?という疑問が湧いてきますよね。
はっきりと答を言いますと、
戦略的に受験すれば、合格は不可能ではない。
ということになります。
たとえ、50歳代後半の年齢でも、合格することはできます。
合格の秘訣は、たとえ1年間でも、2年間でも採用したい!と思わせる理由を示すということです。
圧倒的な理由を示せば、年齢というファクターは致命的な不合格要因にはなりません。
最もシンプルな圧倒的な理由とは、例えば、1次試験の筆記試験ですべての科目で満点を取るということです。
1次試験の筆記試験で完璧な満点を取れば、1次試験合格は、まず間違いありません。
そして、1次試験で満点を取った人を、2次試験で不合格にするには、それなりの理由が必要です。
これは、他に考えられる不利な要素の場合でも同じです。
有名大学ではなく、ほとんど名前の知られていない大学を卒業している。
1種免許ではなく、2種免許である。
生まれ故郷でも現住所があるところでもない、ほとんど訪れたこともない県を受験する。
上記のような場合も、教員採用試験では不利になることがほとんどです。
大学名ではない、学歴ではないと言いながらも、実際は大学ブランドは強いものです。
無名の大学卒業者と有名な大学の卒業者が同じような成績であれば、有名な大学の卒業者が有利になるのは、当然のことでしょう。
でも、この人が欲しい!と本気で思わせれば、大学の名前などは無関係になります。
1種免許と2種免許では、1種免許が有利になるのもうなずけます。
教員免許保持者のほとんどは1種免許を持っていますから、2種免許で合格しようと思えば、この人が欲しい!と思わせることが何よりも重要です。
自分とまったく関わりがない自治体を受験するときも、その自治体の出身者に勝とうと思えば、この人を採用したい!と思わせることが重要です。
しかし、「この人が欲しい!」、「この人を採用したい!」と思わせるための戦略は、かなり頭を使わなければいけません。
この戦略の立案は、そんなに簡単ではありません。
ひとつだけ簡単な戦略があります。
それは、1次試験の筆記試験で満点を取ることです。
1次試験の筆記試験で満点を取れば、ほとんどの不利な要素は吹っ飛びます。
不利な経歴やバックグラウンド・要素を持っている人は、このことに気づかない人が多いようです。
悩むよりも、1次試験の筆記試験で満点を取ることです。
そうすれば、ほとんどの悩みは吹っ飛びます。
不利な要素もあり、学力(知識・教養)もないでは、話になりません。
学力(知識・教養)だけでは、教師になれないかもしれませんが、他にいろいろと不利な要素があるのなら、少なくとも、筆記試験では満点を取って、自分の実力を証明しなさい!!
それができないのならば、合格は望めません。
筆記試験ではない戦略もありますが、まずは、筆記試験で満点を取ることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
もちろん、筆記試験で満点を取るための戦略もありますので、その戦略を立案することも重要ですね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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