それは、
「とりあえず」の発想法
をしている人があまりにも多いということです。
とりあえず、頑張る。
とりあえず、教育法規から勉強する。
とりあえず、一次試験を頑張る。
とりあえず、過去問をやる。
とりあえず、友達と一緒に勉強する。
とりあえず、先輩に問題集をもらう。
上記のような「とりあえず」の発想法で教採の準備をする人は、高い確率で、不合格になります。
なぜ、不合格になる可能性が高いかというと、戦略的な準備ができていないからです。
自分に必要な勉強、自分がしなければいけないこと、自分が特に焦点を当てなければならないことが分かっていないからです。
「とりあえず」を廃することが、教員採用試験に合格する秘密のおまじないでもあります。
とりあえず、頑張る、ではダメなのです。現状を分析し、必要なプランを立てて、効率的、効果的に準備をする必要があります。「とりあえず、頑張る」なんて、何もしないのとあまり変わりません。
とりあえず、教育法規から勉強する、なんて考え方がダメなんです。何をどのように勉強するかは、戦略的な順序付けです。教育法規なんて、最初に勉強するものではありません。法律は変わるし、なにより、どの法律が注目されるかは、教育時事や社会時事に影響を受けます。児童虐待がニュースに頻繁に登場すれば、当然に、児童虐待に関する法律が出題されやすくなります。教育法規は、少し後に勉強するというのが常道です。
とりあえず、一次試験を頑張る、これも、当たり前のようで、その実、そうではありません。当然、1次試験までに1次試験の準備をする必要がありますが、一次試験終了(1次試験合格)まで、2次試験の準備を怠っていてはダメです。とりあえず、一次試験を頑張る、という人の多くが、2次試験で不合格になっています。一次試験の準備をしながら、そこで学んだ知識・教養を2次試験に活かすことを考えることが必要です。一次試験と2次試験は、概ね、並行して学ぶことが重要です。
とりあえず、過去問をやる、自分が受験する自治体の過去問をすることに集中する勉強法が、実は、最悪の勉強法です。確かに、過去問は、その自治体で出題形式や問題の難易度、出題の分野などを知ることができます。従って、過去問に挑戦することは必要不可欠です。でも、最近の過去問で出た問題が、そのまま出題されることはありません。つまり、二度と出ない問題ばかりを演習していることになります。むしろ、自分が受けない全国の自治体の過去問に挑戦する方が、よほど、効果的です。
とりあえず、友達と一緒に勉強する、これ自体は素晴らしいことです。是非、教採受験仲間と一緒に勉強してください。でも、一緒に勉強しているということをアリバイのように考えて、自分は教採の準備をしていると安心する理由にしてはいけません。友達と勉強するなら、一定の期間ごとに、きちんと力試しのテストのようなものに挑戦し、本当にその勉強会が自分たちの合格力向上に繋がっているかを検証してください。この検証で、確実に合格力が向上しているのであれば、その勉強会は大いに役立っているはずですから。
とりあえず、先輩に問題集をもらう、これも決して悪いことではありません。ただ、もらう問題集の年度によっては、あまり意味がないかもしれません。もちろん、使えるところは、是非、使えばいいのですが、自分にあった問題集や参考書を選ぶというのも、学習戦略の一つです。先輩を合格に導いた本も、あなたを合格に導くことはできないかもしれません。先輩の能力や得手不得手と、あなたの能力や得手不得手は違います。自分にあった問題集や参考書を選ぶのが合格への近道です。
来年夏の教員採用試験に合格したいのなら、「とりあえず」の発想法は、すぐにやめる必要がありますよ。
「とりあえず」ではなく、自分の現状と現在の能力・実力を冷静に分析し、それに対応した戦略的な受験戦略と学習戦略の立案が必要です。
「とりあえず」の発想法から、戦略的な発想法に転換して、教採合格を勝ち取りましょうね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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