マッコーリー大学は、学生数が38,000人のオーストラリア有数の名門大学です。
マッコーリー大学の公式キャンパスツアーに参加したのは、特にこの大学に留学したいと思ったからではありません(笑)。
理由は二つあります。
一つ目は、明日は、この大学で、TEDxが開催されるので、どんな大学かを見ておきたかったからです。
二つ目は、オーストラリアで、大学をアピールするために、どんな語りが使われるかを見てみたかったからです。
一つ目は、十分に満足しました。
最高のロケーション、最高の施設、設備を完備した、21世紀型の大学です。
キャンパスを歩くだけで、ここで学べる学生は幸せだなあと感じました。
二つ目は、満足感とちょっとした不満とが交錯するものでした(微笑)。
この公式キャンパスツアーのツアーガイドは、3人の現役の大学生でした。
キャンパスツアーには、高校生、高校生の保護者、そして、私のような得体の知れない日本人(笑)が15人ほど参加していて、ガイド役の大学生は、ちょっと緊張しているようでした。
大学生たちは、学生の視点で、大学の良さや、大学のしくみなどを解説してくれました。
1時間半のキャンパスツアーのうち、最初の30分が、学生たちによるプレゼンテーションでした。
ありがちなことですが、パソコンを使って映像を見せる技術は素晴らしいものでしたが、解説自体は、ちょっと不満でした。。。
あきらかにプレゼンの準備をしていないようで、映像を見ながら、思いついたことを適当にしゃべるという感じでした。
私の講座なら、すぐにでも「教育的指導」が入るのですが(笑)、参加させていただいている大学のキャンパスツアーでは、どうしようもなく、静かに聞いていました(微笑)。
確かに、オーストラリアの大学生が重視する教育への理想、学びへの志は、なんとなくわかりました。
彼らが重視していたのは、学問をいかに実際の仕事に活用していけるかに関するプログラム、そして、柔軟なカリキュラムと、学生目線の大学の教育システムでした。
一人の学生が、高校生の保護者たちに、大学で学ぶとは、
not just learning things, but learning how to learn.
(知識を学ぶだけでなく、学び方を学ぶ。)
ということだと言っていたのは、印象的でした。
オーストラリアの大学生たちも、自分が大学で学んだことを、将来の仕事で十分に活用したい、そして、大学とは知識だけを学ぶところではなく、学ぶとはどういうことなのかを明らかにして、学び方を習得することだと考えているようでした。
ちょっと稚拙なプレゼンテーションでしたが、学生たちの熱い想いに共感しました。
プレゼンテーションの後は、グループに分かれて、ガイド役の学生に連れられて、大学を散策しました。
完備した施設や、緑がいっぱいのキャンパスは素晴らしいものでしたが、ここでも学生の説明は、準備されてものというより、思いつきをそのまま話していました。
インパクトも、ポイントもなく、ただ、この建物はなになに、あの建物はなになにといった感じで、高校生やその保護者からの質問もほとんどないという寂しいツアーでした(微笑)。
思いっきり質問攻めにしてやろうかとも思ったのですが(笑)、まあ、私は部外者だからと、黙っていました(笑)。
結局、学生とはあまり話す機会もなく、というか、参加者のほとんどがあまり話さず、キャンパスツアーは終了しました。
結局、このツアーで仲良くなったのは、高校生の息子を連れてきていたお母さんでした(笑)。
このお母さんのもう一人のお子さんは、現在、大学で日本語を専攻しているそうです。日本にも娘さんと来たことがあり、なんと、松本と日光を訪問したことがあるという、なかなかの日本通でした。
このお母さんとの雑談以外、あまり、話をしなかったキャンパスツアーでした(微笑)。
人に伝える技術という点では、ちょっと不満はありましたが、このキャンパスツアーでは、学生の視点、保護者の視点など、興味深い視点で、大学教育を考えることができました。
「私ならこう説明せするけれどなあ」などと、生意気なことを思いながらも、学びが多かったキャン発ツアーでした!!
明日は、マッコーリー大学で、TEDxを丸一日かけて見てきます!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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