模擬授業の合格法は、次の3つを戦略的にとらえて、授業することです。
1.ヴィジョン
2.フロー
3.アトラクション
一つ目のビジョンというのは、与えられた単元(県によっては自分が選んだ単元)で、自分が何を子供たちに伝えたいのか、この授業で子供たちに考えさせたい、発見させたい、身に付けさせたいのは何かということを、明確に心に描いておくということです。
ヴィジョンなしに授業は準備できません。
ヴィジョンなしに授業プランは作れません。
ヴィジョンなしに発問も板書もできません。
この単元のこの授業で、教師として、これを子供たちに伝えたい、考えさせたい、発見させたい、身に付けさせたいを、しっかりイメージしてください。ここが模擬授業のスタートです。
2つ目に重要なのは、フロー、つまり、授業の流れです。
どういう導入で、どのように子供たちを引き付け、どのように授業を展開し、どこで盛り上がり、どこで「めあて(授業目標)」を板書し、どの発問で子供たちを揺さぶり、どこで子供たちの発見や納得を担保するのかなど、授業の流れを、あらかじめつくっておく必要があります。
授業の流れが活き活きとしていなければ、授業は退屈なものとなります。
メリハリのない授業は決定的に子供たちの学習意欲を減滅さえせてしまいます。
流れが淀んでいる授業は、教師の力量の無さを如実に表します。
綿密なフローの設定が何よりも重要です。
3つ目のアトラクションとは、生徒の興味を惹きつけ、生徒が学びたくなるような仕掛け、ネタ、問いかけのことです。
授業は、教師がただ教科書に書いてあることを説明するだけでは、完全に死んでしまいます。
授業は、教師が説明し、アリバイ作り的に生徒に質問するだけでは、退屈極まりないものになってしまいます。
授業は、教師の頭にあることだけを生徒にボソボソと投げつけるだけでは、生徒は興味を失います。
生徒に刺激を与え、生徒の既存の知識を揺さぶり、生徒に学びたい・知りたいという好奇心を与えることこそ、アトラクションある授業です。
アトラクションがない授業は、生徒の心が分かっていない教師がする授業です。
アトラクションがない授業は、受験勉強しかしたことのない教師がする授業です。
アトラクションがない授業は、とりあえず授業を流すことしかできない教師がする授業です。
子供たちの興味関心を引き立て、刺激を与え、学びの意欲を与える仕掛けや仕組みを授業に組み込むことこそ、教材研究であり、授業研究に他なりません。
模擬授業で合格点を取るためには、上記のヴィジョン、フロー、アトラクションが絶対的に必要です。
この3つなしには、模擬授業は成立さえしません。
模擬授業のヴィジョン、フロー、アトラクションは、直前講座の、模擬授業12時間で、徹底的に特訓します。
大脳が沸騰するくらいまで、模擬授業のヴィジョン、フロー、アトラクションを追求します。
教員採用試験に合格し、正教諭として教壇に立ってからも、ずっと活用できる、授業の極意を学ぶ予定です!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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