なかなか模擬授業が上手くいかないと悩んでいる受講生でした。
模擬授業で絶対にやってはいけないのは、次の3つです。
1.教科書に書いてあることを説明するだけの授業ではいけない。
2.教師の説明口調だけの授業ではいけない。
3.普段の日常の授業をそのまま行ってはいけない。
上記の3つの1つでもやってしまうと、模擬授業は上手くいきません。
模擬授業は、オーディションであり、採用側(採点者)に、受験者の授業力、そして、教師としての魅力を認知してもらう、絶好の機会です。
こう言うとすぐに、「カッコつける必要はない」とか、「小手先のテクニックを使おうとしてはいけない」と言い出す人がいます。
こう言う人は、残念ながら、何も分かっていません。
「演出」なんてすぐに見抜かれるという人も、何も分かっていません。
本当の演出は、自然なものです。
演出の最大の目的の一つは、それが演出であると気付かれないようにすることです。
俳優や女優がドラマや映画のお稽古をするとは、まさに、自然な演出をするためです。
ドラマや映画を見て、私たちが感動し、泣き、笑うのは、まさに自然な演技のおかげです。
俳優や女優は台本に従って、演技をしています。
でも、その演技は、自然で、核心にせまっています。
模擬授業も同様です。
演出が大事ですが、演出は、演出っぽさを消すためにあります。
模擬授業のテクニックはありますが、それは、小手先のテクニックに見えないようにするためのものです。
コミュニケーション理論もレトリック理論もパフォーマンス理論も何も知らない人は、「自然体で行け」とか「ありのままで行け」などと言います。
必ず失敗するパターンです。
どんなに素人でも、10分~15分程度の模擬授業なら、最高のものにできます。
6時間~12時間あれば、可能です。
模擬授業の合格法は、ヴィジョン、フロー、そして、アトラクションです。
本論に入ったところですが、この続きは、明日のブログで!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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