彼は、愛知県志望です。
愛知県の個人面接は、3分間程度の場面指導があります。
3分間はとっても長いと言えます。
仮に原稿用紙に話す内容を書いたとすると900字~1,000字となります。
かなりの分量の小論文レベルの長さですよね。
しかも、場面指導は、特有の考え方、答え方があります。
単に、思いつきで話したのでは、合格点は勝ち取れません。
場面指導の鉄則は、次の通りです。
1.課題分析を行い、その場面(課題)で何が問題になっているのか、何をなすべき場面なのかをつかむ。
2.目標設定を行い、その問題を解決する、あるいは、なすべきことをなすための目標を設定する。
3.指導方法の選択を行い、その場面(課題)にふさわしい、指導方法、指導の言葉、指導の順番等を考案する。
4.教師(職業人)として、適切なパフォーマンスで指導する。
そして、場面の種類によって、その語り方には、一定の構成があります。
例えば、「はじめてのクラスで、はじめての挨拶(学級開き)をしなさい。」という場面設定であれば、3分間の挨拶(学級開き)なら、話すべき語りの構成は、大体決まっています。
1.他人としての自分を知ってもらう。
2.クラスの目指すべき方向を語る。
3.これから学び、生活するためのヒントを伝え、これからの学校生活に希望を持たせる。
4.今後、教師とコミュニケーションを取りやすくする手がかりを与える。
大体、こんな感じでしょう。
場面指導には、いくつかの類型があって、その類型ごとに、概ね、語りのパターンは決まってきます。
場面指導は、オーディションのようなものですから、ただ思いつきでやっていてはダメです。
また、講師として日常やっていることをただ単にそのままやっても、合格点には繋がりません。
教員採用試験で課される場面指導は、場面指導なりの、ちょっとした技と見せ方があります。
かなりしっかりとした場面指導がある県、例えば、愛知県とか新潟県などは、場面指導をいかに上手くやるかが2次試験合格の決め手になります。
今日、6時間のレッスンをした、愛知県志望の受講生は、場面指導が苦手だったようで、かなり苦戦していました。
私は容赦なく、特訓しました。
最初は、「まだ、泣きません。」と言っていた彼も、4時間が経過した時に、号泣しだしました。
なかなか場面指導が上手くいかなかったのが悔しかったのでしょう。
でも、涙をものともせず、特訓は続きました。
彼も涙をぬぐって、果敢に場面指導に挑戦し続けました。
まだまだ上手くなったとは言えなかったのですが、宿題をたんまりと出して、6時間のレッスンは終わりました。
あまりに厳しく特訓したので、その受講生を連れて、お食事に行きました。
行ったのは、海鮮料理が自慢のお店。
水槽からアコウを選んで、お造りに!!
ビールとカシスオレンジで乾杯!!(微笑)
今日は、土用の丑の日だったので、鰻の蒲焼も注文!!
楽しく食べ、飲み、語りました。
涙は笑顔になっていましたが、宿題はたんまりあるので、これからの学びも特訓続きです。
場面指導に熱中して、涙も垣間見た、土用の丑の日でした!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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