これではダメですよ!!
日本人は、とかくネイティブスピーカーと英語で会話することをありがたがる傾向があります。
ネイティブスピーカーと英語で会話していれば、英語での語りの力が上達すると信じ込んでいる気配があります。
でも、これは間違いです!!
もし仮に、ネイティブスピーカーと英語で話せば、英語での語りの力が上達するのであれば、日本語でも、日本語のネイティブスピーカー、つまりは、誰でもいいから日本人の友達と、日本語で雑談していれば、日本語での語りの力が付くことになりますよね。
そんなわけないでしょ!!
雑談的な会話からは、語りの力は付きません。
私たち日本人は、生まれてから何十年も日本語を話してきていますが、それだけでは、上手な語りをすることはできません。
毎日、日本語を使っているからと言って、面接の語りが上手くなったり、スピーチが上手くなったりはしません。
これは、英語を母語とする、例えば、アメリカ人でも同様です。
生まれた時から、英語を話し続けていても、語りが上手い、演説が上手いということはありません。
オバマ大統領がスピーチが上手いのは、生まれた頃から英語で話しているからではありませんよ。
スピーチのトレーニングを受け、スピーチライターを召抱え、スピーチの準備を怠りなく行っているからです。
日本語でも英語でも、面接の語りや、スピーチで、秀でようと思うのならば、そのためのトレーニングをする必要があるのです。
教員採用試験の2次試験で、英語の実技(英語面接)がある英語教師志望者の方、ただ単に、ネイティブスピーカーと雑談的な会話をするだけでは、効果はゼロです。
もう一度言いますよ。
効果はゼロです。
日本語で友人と雑談をしても、面接の語りが上手くならないように、英語でネイティブスピーカーと雑談しても、英語の語りは上達しません。
これを心に刻んでください。
では、どうすれば良いのか。
ネイティブスピーカーでも、日本人で英語ができる人でも、どちらでも構いませんから、英語の語りを戦略的に指導できる人に、トレーニングをしてもらってください。
英語でスピーチライティングができる人に学んでください。
スピーチライティングとは、そんなに長いスピーチのことではありません。
シナリオライティングと考えても構いません。
コンパクトでインパクトをもち、効果的なパンチラインを入れながら、語りを構成できる人に英語を学んでくださいね。
語りの戦略と技術を身に付けたら、日本人でも、アメリカ人より、上手く話せます。
これは事実です。
日本語を母語として話す日本人が全員、面接の語りやスピーチが上手いわけではありません。
むしろ、大多数の日本人は語りが下手です。
英語を母語とするアメリカ人が全員、英語での語りがやスピーチが上手いわけではありません。
むしろ、大多数のアメリカ人は語りが下手です。
言語を母語として自由に話せるということと、上手い語りができるということは、まったく違います。
日本語でも英語でも、上手い語りができるようになるのは、戦略的なトレーニングの賜物なのです。
英語での面接を控えている皆さん、ネイティブスピーカーとの雑談をやめて、本格的な英語での語りのトレーニングをしてくださいね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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