志望県によっては、あと1ヶ月半ほどのところもありますね。
これからの追い上げで、是非、合格を勝ち取っていただきたいと願っています。
さて、追い上げは追い上げとして、しっかりとやっていただだくとして、いまこの時期だからこそ、やるべきことがあります。
それは、「不合格対策戦略」の立案です。
どういうことかといいますと、もし自分が不合格になるとしたら、何が原因で不合格になりそうかを、ピンポイントで予測して、その不合格要因への対策を立案するということです。
不合格になる要因は、各受験者で違います。
不合格になる要因には、さまざまあります。
例えば、
1.筆記試験の中のある特定の分野(科目)が非常に不得意である。
2.筆記試験のある特定の分野(科目)をほとんど勉強しない形で受験しそうだ。
3.実技試験の特定の項目がまったくできない。
4.自己アピールや志望動機にまったく自信がない。
5.自分の年齢や経歴、バックグランドなどに不利に見える点がある。
6.面接の語りが下手だ。
7.模擬授業を上手に行えない。
8.社会人なのに、免許取得見込みの状態で教採を受験する。
9.小論文の執筆が決定的に下手だ。
10.毎年、不合格になっていて、その理由が分からないし、対策もできていない。
といったものが代表的なものでしょう。
これらの不合格要因が、教員採用試験の1~2か月前にも、依然としてある場合には、徹底した「不合格対策戦略」の立案が必要です。
いまから1ヶ月や2か月で、上記のような「弱点」を完全に挽回することは困難です。だからといって、そういった「弱点」を放置していれば、確実に不合格になります。
「弱点」を克服する方法には、大きく分類して、2種類あります。
一つ目の方法は、その弱点を根本的に直すことです。
例えば、ある分野(科目)が不得意であれば、徹底的に勉強して、得意科目にするといった感じです。
でも、これは、ある程度、中長期計画で行う必要があります。
1ヶ月で物理ができるようになるとか、2か月でピアノが弾けるようになるとか、5週間で面接や小論文の語りが圧倒的に上手くなるというわけには、なかなかいかないものです。
弱点そのものをなくすためには、かなりの期間が必要です。
二つ目の方法は、弱点はなくせないけれども、その弱点をうまく強みに変換する、あるいは、弱点を戦略的にカバーする方略を立案するというものです。
例えば、ピアノは不得意だけれど、音楽が趣味で、音楽に造詣が深いところをアピールするとか、小論文を書くのは下手だけれど、キレのあるインパクトフレーズや、ナンバリングとラベリングで、カッコよい文章を書くなどなど、その人の弱点に応じて、様々な戦略が立案できます。
不合格対策の戦略の立案は、AがダメだからBで頑張る、といった単純なものでは失敗します。
なぜなら、採用側は、AもBもできる人が欲しいからです。また、AもBもできる人はたくさんいるからです。
そうではなくて、Aがダメなことがあるからこそ、自分はこんなことが特別にできて、しかも、Bは誰にも負けないくらいのレベルでできる、という言説を創っていく必要があります。
不合格対策の戦略があると、奇跡が起きます。
きっと不合格だろうなと思えていたものが、一気に形勢逆転を決めて、合格を勝ち取れます。
私は、これまで、試験直前期に、不合格対策戦略の立案で、一見すると相当に不利で、不合格になりそうだった人を、たくさん合格に導いてきました。
不合格対策戦略は、一般論や、「先輩の話」などでは、うまくいきません。
あくまでも、各人各人の「弱点」の様相や、その度合いをしっかりと見極めながら、戦略を立案していく必要があります。
教員採用試験が近づいてきているいまだからこそ、自分自身の実力と実像を、正しくとらえて、自分だけの不合格対策戦略を立案する必要があります。
もちろん、自分には不合格になる要因なんかない!と自信を持って言える人は、不合格対策戦略の立案は必要ありません。自信をもって、準備を進めて、教採にチャレンジして、合格を勝ち取ってください。
こういう方もいらっしゃるのは事実です。
ただ、自分のここが心配だという人は、自分自身を自分でコンサルティングするようなつもりで、しっかりとした不合格対策戦略を立案してください。
あなたにベストマッチする不合格戦略は、あなた自身の実力と実像からスタートした戦略的な思考によってのみ立案できます。
皆さん、教採をまじかに控えた今だからこそ、不合格対策戦略の立案をしっかりと行って、形成を一気に逆転して、教採合格を勝ち取ってくださいね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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