人によっては、一見すると不利に聞こえるようなバックグラウンドがあるでしょう。
例えば、
大学で2回も留年した。
大学を一回退学して、別の大学に入学した。
大学卒業後、民間の職を転々とした。
大学卒業後、教育とまったく関係のない民間企業での仕事に10年間就いていた。
正採用だった教諭を一度辞職して、数年後に再び教採を受ける。
これまで教採に10回以上、不合格になっている。
大学で取得した免許は、中高保健体育なのに、通信制の大学で小学校の2種の免許を取得して、小学校で教採を受験する。
ものすごく肥っていて、一目見ただけで、「肥満」体系だ。
英語教師志望なのに、留学したことも外国に行ったこともない。
主婦として子育てをしていたが、子どもも大きくなったので、教職に復帰したいと思い教採を受ける。
上記のようなバックグランド、決して悪いことではありませんし、恥ずかしがることでもありません。
しかし、一般に上記のようなバックグラウンドがあると、教員採用試験などでは、不利に働くことも否定はできません。
特に、競争倍率が高く、募集定員も少ない難関科目では、ちょっとした不利なバックグラウンドが致命的な不合格要因になることもあり得ます。
自分に不利なバックグランド、つまりは、「弱み」がある場合は、それを「強み」に転換して、こちらから攻勢をかけなければいけません。
自分からは積極的に「弱み」に触れず、面接官からその「弱み(不利なバックグランド等)」について聞かれてから、言い訳のように説明しても、不利の度合いが増すだけです。
弱みについて聞かれてしまったあとでは、何を言っても「言い訳」にしか響きません。
弱みは、あらかじめ、強みに変換しておいて、こちらから戦略的に、それを武器にして攻勢をかけるのが常道であり、唯一の勝利法とも言えます。
例えば、次のような例で考えてみましょう。
ある会社が、5年前に一度倒産してしまい、それから、また立ち直って、商売をしているとします。
5年前に倒産したというのは不利な経歴・バックグラウンドです。
この会社がその弱みを強みに変えなければ、常に人からは、「あの会社は、昔、倒産した会社だ。」とか、「また倒産するんじゃないの」などと思われてしまいます。
そう思われてから、言い訳がましく、「いえ、今は大丈夫です。利益も出ています。」と説明しても、誰も好感・共感を持ってはくれないでしょう。
そうではなくて、最初から、「倒産したことがあるからこそ、~~のサービスには絶対の自信がある。」とか、「倒産したからこそ、今では、キャッシュフローをいつも最高の状態にしている会社になった」といった感じで、売り込みの武器として使うのです。
「倒産したけど、今は大丈夫」では、単なる言い訳です。
「倒産したからこそ、他の会社にはないものを築き上げた」なら武器になります。
「弱み」を「強み」に変えるとはこういう戦力のことです。
「留年したけど、頑張って成果を出した。」ではダメで、
「留年したからこそ、人には絶対に負けない~~を身に付けた。」で攻め込むのです。
「もともとは高校保健体育志望でしたが、~~の理由で、いまは小学校志望です。」ではダメで、
「今こそ、小学校には、保健体育の専門の教師も必要だと考え、自分の専門性を小学校で活かしたい。私が貢献できることは~~~」というように攻めます。
「外国に行ったことはないけれども、英語が好きで・・・」ではダメで、
「日本にいても、英語をマスターすることはできますし、その方法を見出しました。」という風に攻め出すのです。
「弱み」をそのままにしていては、必ず不利になり、合格を逃してしまいます。
「弱み」への言い訳をいくら準備していてもダメです。「言い訳」は言い訳に過ぎず、聞き苦しいだけです。
「弱み」を「強み」に転換することが合格への絶対条件です。
「弱み」を「強み」にするには、戦略的思考と、戦略的表現が必要です。
5月16日(土)に広島市内で開催する特別単発講座では、この辺りのことも徹底的にやります。
現受講生の皆さんで、「弱み」を「強み」に変える必要がある人は、私(河野)を拉致監禁してでも(笑)、その戦略を活用するべきです。
「弱み」を「強み」に変えれば、教員採用試験は、ほぼ必ず合格します。
「弱み」をそのままにして受験すると、みじめに不合格になります。
皆さんも、「弱み」を「強み」に変換した上で、攻め込んでくださいね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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