教員採用試験での志望動機は、過去のことではなく、未来のことを語りましょう!!

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教員採用試験では、願書や面接などで、いわゆる志望動機を聞かれることがあります。

志望動機とは、「動機」という言葉が使われてはいますが、「きっかけ」を語るものではありません。

典型的なダメダメ志望動機は、「恩師との出会い」です。素敵な恩師に出会ったから、そんな教師になりたいというようなまったくもってダメダメな志望動機です。

また、自分は子供の頃、いじめられていたから、いじめられている子供の気持ちが分かるから、教師になりたいという、訳のわからない志望動機を語る人もたくさんいます。

確かに、いじめられた経験は、悲しい思い出であり、人生での分岐点だったかもしれませんが、「いじめられたから」をいくら強調しても、面接官の心は動きません。いじめられた経験があるあなたにとっては、重大なことであっても、「子供の頃にいじめられた」という語りは、聞く人の心を打つものではありません。

志望動機は、自分の思い出話を語るものではありません。あなたの過去をどんなに聞いても、聞き手の心は動きません。

志望動機で、過去の思い出話ばかりをする人は、結局は、聞き手(読み手)分析ができていない人です。あなたにとって感動的な思い出も、その経験をしていない聞き手には感動を与えないという客観的な心理分析ができていないのです。

相手の心が読めない人は、教師に向いていません。

子供予測や、子供理解のためには、子供の心がある程度、読めなければいけません。

自分の思いばかりが先行し、相手の心の動きが読めない人は、教師にはなれません。

ちょっと厳しいことを言いましたが、相手の心の動きを予測しつつ、志望動機を書くということは、とても大切なことです。

教員採用試験は、就職試験ですから、当然、採用側は、「この人はどんな教師になりそうか」、「この人はどんな教育をしようとしているのか」、「この人は教師になって何がしたいと思っているのか」といったことに注目しています。

あなたに給料を払って雇う雇い主ですから、興味・関心があるのは、あなたがどんな仕事をしてくれそうか、あなたがどんな教育をしてくれそうかということです。

あなたが小学生や中学生だった時の思い出話には興味はありません。たとえ、それが、いじめられていたという事実であっても、面接官には、はっきり言って、どうでもいいことです。

志望動機とは、

あなたが教師になって何をしたいのか。

教師になってどんな教育実践をしていきたいのか。

何がしたいから教師になるのか。

子供に何を伝えたいから教師になるのか。

どんな子供を育みたいから教師になるのか。

といったことを語るものです。

つまり、あなたの未来、あなたがこれからどんな教育をしたいのかという将来のヴィジョンを語るのが志望動機です。

あなたの過去の思い出など、あなたがこれから教え育む子供たちにとっては、どうでもいいことです。

あなたの過去よりも、あなたの将来のヴィジョンが、子供に大きな影響を与えます。

面接官たちは、あなたの将来へのヴィジョンを聞きたいのです。

志望動機に、過去の思い出や、過去のきっかけばかりを書いている人は、是非、書き直してください。

教採合格の秘訣の一つが、志望動機に「教師としてやりたいこと」を書くことです。

教採不合格の原因の一つが、志望動機に「教師になりたくなったきっかけ」だけを書くことです。

皆さん、教採の志望動機では、過去のことではなく、未来へのことを語ってくださいね!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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