例えば、広島県の模擬授業の場合は、公表されている主な評価項目は3つです。
まずは、この3つの評価項目で高い評価をもらわなければいけません。
3つの評価項目とは、
1.児童生徒の考えを引き出す発問ができるなど 十分な指導力を持っている。
2.児童生徒を引きつける表情,動作ができるな ど表現力が豊かである。
3.児童生徒に共感的,受容的な対応ができる。
の3つです
この3つの評価項目を見ても分かるように、結局は、
模擬授業とは演出力、演技力、パフォーマンス力の勝負なのです。
1の発問などの指導力とは、子どもの考えを引き出す上手い発問の仕方が求められます。
結局は、発問のうまさ、語りの上手さ、子どもを引きこむ上手さです。
2は、文字通りです。子どもをひきつける表情、動作などの豊かな表現力です。
これが模擬授業では最も重要な評価項目なのです。
退屈で真面目だけの授業は、模擬授業では0点です。
少し大げさなくらいの表情、動作が必要です。
教科書を説明するだけの授業では不合格へ直結です。
3は、子どもの答え、声をどのように拾うかということです。
子どもの答えは教師が聞くだけではダメです。
授業は集団指導ですから、一人の子どもの答えをどのように全体に帰すのか、ここがポイントです。
また、褒め方、かわし方、いさめ方など、3秒発話のコミュニケーションの妙技が試されます。
3秒発話というのは、子どもの発言をどのように上手く拾うのかは数秒以内の声かけで決まるということです。
「おっ、いいところに気がついたね!」とか「なるほど。でも、何か忘れていないかな?」など、その場に応じた適切な反応が必要です。子どもから出た答え・声を集団指導に活かす必要があります。
このように、模擬授業は、与えられた単元の知識を説明することではありません。
どのように子どもに興味関心を持たせるか、そして、そのための表情や動作、発問、説明、声かけができるかの勝負なのです。
模擬授業を知識の披露とか、学習指導要領の理解度の伝達とか、指導案の忠実な再現などと勘違いしてはいけません。
模擬授業は、教師という役割のオーディションです。
演出力が合格の決め手です。
演出力なくして、模擬授業で合格は勝ち取れません。
模擬授業は、演習あるのみです!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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