「丸と四角」をテーマにして、小論文を書きなさい。
というクリエイティブな課題をご紹介しました。
「丸と四角」をどんな切り口で語るかというのが勝負ですよね。
何十通りも切り口はありますが、例えば、次のような切り口もあるでしょう。
「100円玉はどんな形ですか?」と聞いたら、ほとんどの人は「丸い形」と答えるでしょう。
数学者なら「円柱」と答えるかもしれません。
でも、自動販売機で100円玉などのコインを入れる入れ口の形は四角(長方形)です。
自動販売機は、100円玉を「四角形」だと見なしています。
私たちは、一番印象的な面をその物体の形だと捉えます。
でも、あまり印象的ではなくても、物体には別の形や見え方があります。
といった切り口で文章を仕立てていく方法もありますよね。
さあ、今から、10年前後以前の、島根県の教採のユニークな課題をもう二つほど。
1.「一(いち)」についてあなたの考えを述べよ。(600文字~800文字)
(2003年度 島根県教員採用試験)
2.「すき間」というテーマで、あなたの考えを600字以上、800字以内で述べなさい。
(2005年度 島根県教員採用試験)
どうでしょうか? クリエイティブな語りが要求されていますよね。
特に、最初の「一(いち)」についての考えとは、どんな切り口で語ればインパクトがあり、読み手の共感や好感が勝ち取れるでしょうか?
「一(いち)」についての考えをどう創造するか、楽しそうな課題ですよね。
次の「すき間」というテーマも面白いですよね。「すき間」とは何でしょうか?
どんな「すき間」をテーマにしてみるのか。
どんな切り口で語るか。
こういうクリエイティブな語りができる人こそ、教師になってほしいですよね。
小論文課題の過去問ですが、実は、これは小論文の課題というよりは、受験者の人間としての魅力や知性、感性を測っています。
皆さんなら、どんなクリエイティブな語りにしますか?
チャレンジしたい方は、いつものように、kyousaijuku@gmail.com まで!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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