でも、ライバル受験者の間で、大きく差がついてしまうのが自己アピールです。
自己アピールが上手い人は、面接の語りも上手く、どんどん合格していきます。
自己アピールが下手な人は、面接の語りもダメダメで、毎年のように不合格になります。
なぜ、自己アピールでそんなに差がついてしまうのでしょうか?
今日は、ダメダメ自己アピールの特徴について、お話しましょう。
1.ダメダメ自己アピールに見られる「自分の長所」
ダメダメ自己アピール共通しているのは、「自分の長所」があまりにも平凡で当たり前だということです。
例えば、
「継続力がある」、「忍耐心がある」、「あきらめない心がある」、「いつも挨拶をするようにしている」、「持久力がある」
などです。
確かに、それぞれの長所は、長所としては素晴らしいのですが、あまりにも平凡なのです。教師になろうとする大人・社会人・職業人なのですから、継続力や忍耐心などはあって当然です。ない方が不思議です。いつも挨拶をするのも当たり前のことです。
「継続力」や「忍耐心」といった言葉のあとに、ものすごいエピソードがあるのであれば、話は別ですが、部活動やアルバイトやボランティアの話くらいでは、平凡過ぎて、アピールにはほとんどなりません。
2.ダメダメ自己アピールに見られる「自分の短所」
どこかの面接対策本か、面接対策講座で聞きかじったのか、ほとんどの人の短所の表現が似通っています。
「一つのことに没頭し過ぎることです。」、「熱くなり過ぎることです」、「慎重になり過ぎることです。」、などなど
面接での短所は、「~し過ぎること」と言えばいいと思っているのでしょうかねえ。
短所ではあるが長所にもなるということを、金科玉条のごとく守って、受験者の8割くらいが、「~し過ぎること」になっています。
受験者の8割以上が「~し過ぎること」と平凡に語るのであれば、その表現を使わずに、もっとインパクトのある表現で、上手く短所を語った人の勝ちです。
マニュアルとパターンでしか自己アピールが語れない人に勝つのはとても簡単です。
3.ダメダメ自己アピールに見られる「どこかで聞いたようなキラキラ語」
ダメダメ自己アピールに限って、どこかで聞いたような耳に心地よい言葉が並んでいます。
「子どもに寄り添う」、「笑顔が溢れる」、「個性が輝く」、「故郷に恩返し」、などなど。
こういった中でも「寄り添う」と「笑顔」は、もうハイパーインフレ状態で、はっきり言って何のインパクトもない言葉になっています。
それでも「寄り添う」や「笑顔」という言葉をどうしても使いたいというのであれば、それらの言葉にどのような意味を込めるのか、どのような具体的なヴィジョンを込めるのかをインパクトをもって語れる必要があります。
どこかで聞いたキラキラ語さえ使えば良い語りになるなんて、甘い考えではダメです。
4.テーマも切り口も視点もなく、ただただ状況説明か思い出話に終始する。
ダメダメ自己アピールの真骨頂が、ダラダラと過去の話をするというものです。
「部活の話」、「アルバイトの話」、「ボランティアの話」、「大学祭の実行委員会の話」、などなど
を単に時系列に従って、ダラダラと話すした後に、せいぜい、「この経験を活かして・・・・・」でまとめるだけという聞くに堪えない語りになってしまいます。
何をどういう切り口で話すのかというテーマや、それを端的に表すフレーズもなく、ただただ、ダラダラと過去の経験を話されても、聞く側はうんざりです。
5.学力や勉強・学問を不要なものという言説を多用する。
ダメダメちゃんは、なぜか、学力や勉強・学問を不要なものという言説を語る頻度がとても多いようです。
「テストの点数は良くなくても」、「知識を覚えることではなく」、「文法や語彙を学ぶのではなく」、「座学ではなく」、などなど、
いわゆる基礎的・基本的な知識技能の価値をいったん低めた上で、自分の主張をするという人がかなりいます。
確かに、テストの点数だけではない学力はありますし、知識の記憶以外にも重要なことはあります。でも、何をするにも、知識は必要ですし、一定のことは記憶しておかなければなりません。外国語を話すのであれば、一定の文法や語彙は当然、必要です。座学も当然必要です。
ダメダメな人に限って、
「知識だけでは充分ではなく、活用力も必要だ。」という命題を、勝手に、
「だから、必要なのは活用力で、知識はいらない。」という風に曲解して語ってしまいます。
知識だけが全てではないというのを、知識なんていらない、にしてしまうのです。
こんな人の語りに説得力はありません。
以上、ダメダメ自己アピールに特徴的なものをご紹介しました。
皆さんは、こんな自己アピールを語ってはいませんよね!!
説得力があり、志が表れているような、素敵な自己アピールで教採合格を勝ち取りましょうね!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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