面接官の優れた人材を選ぶ視点と、面接官に選んでもらえる語りの構築を科学的に指導する視点は、全く異なるということを説明しました。
ショック療法として書いたので、かなり衝撃を受けた方も多かったのではないでしょうか。また、私のブログをお読みくださっている校長や校長経験者の方々には、随分と失礼な物言いだったと思います。
昨日は、衝撃と失礼を承知で書きました。
面接は科学であり、戦略であるということを強調したかったからです。
ただ、校長や校長経験者から教えていただけることは何もないという風に誤解が生じるといけませんので、今日は、校長・校長経験者から大いに学んでいただきたいことをお話ししたいと思います。
当然のことですが、校長・校長経験者は、教員としても大ベテランです。学校経営のプロでもあります。長年、学校教育に携わり、教育観や指導観、子供観などには卓越した意見や想いを持っていらっしゃるはずです。
ですから、校長・校長経験者に教えていただける最大のこととは、
教育とは何か
指導のあり方
学校教育の秘話・秘伝
若い教師に期待されること
教師としての職責や使命
保護者や地域との連携のあり方
次世代の子供への期待と希望
などです。
上記のようなことに関しては、校長・校長経験者は、直接的な知識と経験、そして、熱い想いを持っていらっしゃることでしょう。
こうしたお話を校長・校長経験者から聞き、教採受験者が自らの教育観や指導観、子供観を高めていくということは、極めて大切です。
その意味で、校長・校長経験者は、教採受験者にとって、教育の世界での「教導者」になってもらえるはずです。
「教導者」とは、文字通り、教え導いてくださる存在ということです。
そういった存在として、校長・校長経験者からは、大いにお話を伺い、貴重な意見を拝聴してくださいね。
だからこそ、校長・校長経験者の方に、面接回答や小論文の単なる「添削屋」になってもらうというのは、実は、宝の使い方を間違っているということなのです。
教育の大先輩である校長・校長経験者からは、教育や指導、学校教育の在り方など、大所高所からのお話を伺い、自らの教育に対する想いや情熱を高めることが最も重要なことです。
単に、教員採用試験用の、面接の回答添削や、小論文の添削といった「テクニック」的なことをお願いしても、校長や校長経験者は、国語教師出身でもない限り、「テクニック」の専門家ではありません。
校長・校長経験者から直接に学べることを学ぶ方が、教採にもぐんと役に立ちます。
その意味で、校長・校長経験者からは、たくさんお話を聞いてください。
そして、校長・校長経験者を単なる「添削屋」として、使わないでくださいね。
ちなみに、私が主催する教員採用試験対策講座には、校長をしている方のお子さんがたくさんいます。過去10年間で数十人以上います。今年度も数人以上います。
私は、そういった受講生さんに、いつも次のように言っています。
「教育観や指導観、子供観や学校教育の在り方については、どんどん、お父様・お母様のお話を聞いてください。きっとものすごく心を揺さぶられる素敵な話をしてくださいますよ。そして、科学的で戦略的な添削は、私(河野)に任せなさい!」
結論的に言いますと、
校長・校長経験者は、「教育や教師の在り方」について、真剣に考え、
受験用の語りの指導は、「合格の方法」について、真剣に考える。
ということになるでしょう。
どちらも重要ですので、賢く、活用し分けることができたら良いですね。
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
コメントはまだありません