武田先生は完璧主義者でいらっしゃいますので、このように講座前には、きちんとリハーサルをなさいます。
リハーサルと言っても、内容は、そうたを「実験台」にして、講座のために準備した教材が有効に機能するか、そして、受講生がどのようなところでつまづくかなどを的確に予測していきます。
そうたを実験台にしたい(微笑)とおっしゃったのは、他ならぬ武田先生です(笑)。
(写真は、武田智子先生です。)
来月から小学校教師になるそうたを実験台として、様々なヴォイス・トレーニングの演習をリハーサルしました。
ヴォイス・トレーニングと言っても、単に滑舌練習や発音練習だけではありません。もちろん、これらもやりますが、一番重要なのは、「伝えるとはどういうことか」を体得することです。
小学校・中学校・高校の教科書に出てくるような文章をいかにして、分かりやすく伝えるかを徹底的に練習します。
単に「読む」のではなく、「伝える」のです。
では、「伝える」とはどういうことなのか、これを頭と口で実践してもらうのです。
教科書に書いてあることを読むだけでは、伝わらない。
それをどう口頭で伝えるか。
朗読ではなく、口頭で説明する、あるいは、実況中継するとしたら、インタビューするとしたら、どう語るか、どう伝えるか、多種類の演習が準備されています。
新聞記事の文章をより分かりやすく口頭で伝えるにはどうしたらよいのか、これらもしっかり演習します。
さらに、本物の電話を持ち込んで、電話で話す訓練も行いました。電話は声だけの勝負です。そして、適切な敬語も使える必要があります。もちろん、分かりやすく伝えることが何よりも重要です。
敬語演習も楽しく考えさせられます。うっかりしていると間違ってしまう基本的な敬語をどんどん習得していきます。
次から次へと演習を行い、そうたも大いに刺激を受け、大いに学んだようです。
今日は、3時間のリハーサルでしたが、本番は6時間です。
本番では、「あなたの語りは、本当に伝わるのか」を大きなテーマに、ヴォイス・トレーニングをしていきます。
ヴォイス・トレーニングの本質は、発音の矯正ではありません。
ヴォイス・トレーニングの本質は、伝わるように語ることです。
武田先生は、声の問題だけでなく、
よりよい授業の語りの導入の方法、
語りの切り口の発案の仕方、
伝わる表現の組み立て方、
適切な日本語の表現方法、
声を使って、人の心をつかむ極意、
を教えてくださいます。
教師志望者のために、このような講座を開くことができるのは、とても幸運なことです。
ヴォイス・トレーニング大講座の受講生の皆さん、大いに期待していてくださいね。
また、ヴォイス・トレーニング大講座が終了したら、ほんの少しだけ、どのようなことをやったかご紹介しますね。
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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