「英語があんまり上手くなくても教採に合格しますか?」
私はいつもこう答えます。
「答えはイエスだけど、そんな人には英語教師になって欲しくありません。」
ちょっと考えてみてくださいよ。
数学ができない人、例えば、微分・積分が理解できていない人が、数学教師になれますか?
ピアノがまともに引けない人が、音楽教師になれるでしょうか?
実験の指導ができない人が、理科の教師になれるでしょうか?
英語だけ例外なのですか? 母語じゃないから?
あり得ません!!
英語の教師は、まずは、英語が話せて、使えて、英語で仕事ができなきゃダメです!!
もちろん、英語の教師はEnglish Speakerであれば良いと言うわけではありません。英語教師も教師ですから、指導力、授業力、人間的魅力なども当然必要です。
でも、指導力や授業力や人間的魅力があるからといって、それだけで英語教師にはなれません。英語教師は英語ができなければいけません!!
指導力、授業力、人間的魅力があれば、「教師」の資質はあるでしょう。でも、それは、「教師」であって、「英語教師」ではありません。英語教師は、英語で勝負できなければ!!
こういうと、英語をネイティブ・スピーカー並みに習得するのは無理だと言う人がいます。何をネイティブ・スピーカー並みと呼ぶのかにもよりますが、仮に、「ネイティブ・スピーカーと英語で仕事ができ、英語で社会を論じ合い、英語で冗談を言い合い、英語で新聞や本を読み、英語でテレビや映画を見て、英語でネット検索をして、英語でほとんど何でもできる」と定義するのなら、このくらいの能力は英語教師には当然必要です。
そんなこと言われても!と思う人はこう考えてみてください。
ピアノが弾ける音楽教師は、ピアノをたぶん15年とか20年以上練習してきているでしょう。
スポーツに秀でた体育教師は、スポーツを10年、20年とやってきているでしょう。
絵画に才能がある美術教師も、絵を書かせれば人が驚くような絵を書くでしょう。そのために、ものすごい修業をしたはずです。
英語教師だけ、甘えるんじゃない!!と私は思うわけです。
英語があまり上手に話せなくても教員採用試験に合格する方法はあります。でも、それで合格した英語教師は、何を教えるのでしょうか? 人間性?道徳?倫理? それもいいけど、英語を教えろ!!と叫びたくなるのが私です。
こう言うと、「でも、私は留学もしていないし。。。」などと言う人もいます。留学だけが語学を向上させる方法ではありませんが、留学が語学向上の決め手だとあなたが思うのであれば留学しなさいよ!!
ピアノもスポーツも絵画も、ものすごい修業をするんですよ。ピアノなら、毎日2時間はピアノを弾いていないとすぐに下手になるのだそうです。20年間、毎日、2時間ですよ!!
スポーツだって、小学校や中学校の時から、毎日毎日、部活などでスポーツを打ち込んできた人ばかりです。夏休みも冬休みも毎日毎日です。
英語教師たちに問いたい。音楽教師や体育教師を目指す人たちと同じくらい英語に向き合ってきたのですか?? 音楽教師や体育教師くらい自分の技能と能力に自信がありますか?
英語教師志望者よ、甘えるんじゃない!!
というわけで、広島教採塾では、英語教師志望者には、とても厳しく指導するのでした。。。(笑)
でも、その厳しい指導は、かならず英語力向上に繋がります。
振り返ってみると、広島教採塾の受講生で最も合格率が高いのは、英語教師のはずです。
最後にもう一度、言っておきましょう。
英語教師志望者よ、甘えるんじゃない!!
プロフェッショナル(専門家)は、自分の専門分野で勝負するものです!!
では、また明日!!
広島教採塾
河野正夫
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