多くの人と面接練習をすると、見えてくることがあります。
それは、普段は楽しく、雄弁に語っていても、面接の場などの公の席になると、急に語り方が変わってしまうということです。
たとえば、「え~」とか「え~と」です。
普段、話している時は、まず使わない、こうした、「え~」とか「え~と」が3秒に1回くらい出てくる人がいます。
私が主催する面接講座でも、講座前、講座後、休憩時間に話している時は、元気で楽しそうに、べらべら喋っているのに、講座内で、面接の語りとして話すと、急に、「え~」とか「え~と」を連発します。
こういう人は、公の場で話すというスイッチが入ると、「え~」とか「え~と」が出てきてしまいます。
つまりは、公の場になると、条件反射的に「え~」とか「え~と」が出るようになってしまっているのです。
面接の場では、「え~」とか「え~と」を1回発するごとに、印象的には、何点か減点になるくらいの覚悟でいてください。
実際に、面接官が、「え~」とか「え~と」の数を数えているわけではありませんが、ものすごく気になり、あなたの語りの全体評価を大きく下げます。
また、面接の語りのような公の語りになると、発声法から、表情から、言葉の言い回しまで変わってしまう人がいます。
もちろん、公の語りでは、ある程度、オフィシャルな言葉や丁寧語、敬語などが必要ですが、そういう次元の問題ではなく、公の場では、ただただ無味乾燥なことばかりを述べる人がいます。
これもまた、条件反射的に、公の場では、いつもとは全く違うモードで、自分でも意味が分からないようなことを語ってしまうのですよね。
多くの人は、こういった現象を、「緊張してしまったから」と言いますが、私は、必ずしも、「緊張」だけが原因だとは思いません。
むしろ、「公の場」と「特定の癖」(「え~」とか「え~と」を繰り返すとか、急に無味乾燥な言い方になるとか)が、条件反射的に結び付けられているのです。
もちろん、「公の場」=「緊張」と定義すれば、緊張のせいだということもできますが、要は、公の場で、緊張したら、一定の振る舞い(「え~」とか「え~と」の多用、無味乾燥な語り方)が自動的に出るように条件付けられてしまっているのです。
この条件付けを外すには、一定の特訓が必要です。
教育心理学の中に出てくる、「系統的脱感作用」を活用した訓練が必要です。
一定の条件付けがなされてしまっている以上、それを外していく必要があります。
そうしなければ、いつまでたっても、同じ振る舞いが出てしまいます。
ちょっとした練習や気合と根性では、外すことはできません。
梅干を見て唾液が出るという条件反射を外すのは、並大抵のことではできないのと同じです。でも、梅干を見て唾液が出るのも、系統的脱感作用の方法を使えば、この条件付けを外すことは可能です。
無条件反射は外せませんが、条件反射は、新たな条件付けで外すことができます。(詳しくは、教育心理の本をお読みください!)
面接の語りでのおかしな条件付けも外していかなければいけません。
その試みの一つが、3月31日~4月1日の「ハイレベル面接リハーサル合宿」です。
3時間+3時間+3時間の合計9時間の面接特訓で、しかも、真ん中の3時間の練習は、高級ホテルの高級バーを貸し切って、お酒が飲める人は、お酒を楽しみながら行う面接特訓です。
多くの人が知らず知らずのうちに条件付けされてしまっている悪い反射反応を、お酒の力を借りながら取り除いていこうというものです。
面接で緊張したらどうにもならないと思っている人は、是非、参加してみてください。
面接で話すときに、ぎこちない話し方をする人は、是非、参加してみてください。
あなたの話し方が変わるはずです。
そして、教採の面接で、合格を勝ち取れるはずです!!
では、また明日!!
河野正夫
コメントはまだありません