教員採用試験の面接で合格点を確実にする方法とは??

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教員採用試験の面接で、確実に合格を勝ち取るシンプルな方法は3つあります。

以下の3つです。

1.伝えたい・伝わる自分の強みを発見し、磨き上げること。

2.たくさんの良い語り、悪い語りを聴いて、想いと語りと言葉の感性を体得すること。

3.即時・瞬時の面接添削を受けて、即興かつ瞬間的な想いと語りの構築法を身に付けること。

どれもシンプルな方法ですが、自分一人で完璧にやるのは至難の業です。

まず、1つ目の「伝えたい・伝わる自分の強みを発見し、磨き上げること」は、簡単そうで、なかなか難しいのです。

誰でも、自己アピールや、そのための自己分析はするでしょう。でも、ただ自分のことを振り返って、その記憶やエピソードを文章にするだけではダメなんです。

最も重要なのは、自分が本当に伝えたいことなのか、そして、聞き手(読み手)に共感・好感を呼ぶ形で伝わる自分の強み(アピールポイント)なのかということです。

自己アピール文を単なる自己紹介文や、単なる自分の経験談、ちょっと良さげなエピソードだと考えていたら、自己アピールは無残に失敗します。

たとえば、あなたの部活動やアルバイトでの苦労話など、そのまま話しても、面接官世代には、あまり感動的には響きません。所詮は、学生の(若者の)思い出話に過ぎません。

紋切り型に、自己アピール文と言えば、部活動での苦労話や、アルバイトやボランティアでの頑張り話、大学祭の実行委員会での人をまとめた話など、全国の教採受験者が何百人、何千人と同じようなストーリを作って話します。まったく平凡で退屈で、共感も好感も感動も感じさせないつまらない話です。

こういった話は、その人が本当に伝えたい話でも、相手に本当に伝わる話でもありません。自己アピール文を感がなければならないから、無理やりに、自分の経験の中から思い出して、作ってみただけの文章なのです。

また、仮に自分なりには思い入れがある話だとしても、それは自分が感動しているだけで、相手にその感動が伝わるかどうかは未知数です。自分が感動した部活動の思い出だからと言って、それをそのまま話すだけで、聞き手(読み手)が自分と同じような感動を感じるだろうと思うのは、大きな間違いです。

自己分析をした後で、どの経験・エピソードが、自分が本当に伝えたいことなのか、そして、どの経験・エピソードが、相手に本当に伝わることなのかを分析する必要があるのです。そのための訓練や演習が必要です。

2つ目の「たくさんの良い語り、悪い語りを聴いて、想いと語りと言葉の感性を体得すること」も重要です。

自分の語りだけを添削してもらったり、考え直したりするだけでは、語りは上手くなりません。できるだけ多くの人の良い語りや、時には、悪い語りを聴いて、自分の語りを見直す刺激剤する必要があります。

多くの人の面接の語りを聴くことは、ライバル受験者の語りを聴くことにもつながります。何がありきたりで、何が退屈で、何が素晴らしい語りかを識別できるようになるためには、まずは、他者の語りをたくさん聞くことが必須です。

でも、ただ聴くだけではダメです。どこが良いのか、どこが悪いのかの注釈や添削を付けて聴くことが必要です。

私が指導する面接講座では、多くの人に面接の語りをしてもらい、それらがどこが良いのか、どこが悪いのかを必ず注釈し、添削します。それを受講者全員に聞いてもらいます。この営みが、語りを洗練させていくのです。

3つ目の「即時・瞬時の面接添削を受けて、即興かつ瞬間的な想いと語りの構築法を身に付けること」は、最も重要な要素かもしれません。

例えば、先日の東京大面接校の最終クオーターでは、私は、受講者の20秒の語りを次々と、即時に添削し、より良い語りに瞬時に語り直しました。

受講生が自分の経験や想いを語る際に、どのような言葉の紡ぎ方が良いのかを、瞬時に添削し、瞬時に語り案を提示します。毎回、毎回、私の即興の修正案に受講生たちが感銘を受けます。この繰り返しが、即興の語りの力を付けます。この繰り返しが、語りの良し悪しを峻別する感性を育みます。

面接対策講座の指導者はこれができないと指導者の役は務まりません。ただ単に、受講生に精神論や一般論を語るだけではダメです。そのテーマならこのように語れる。そのトピックならこのような言葉の紡ぎ方ができる。こういった例を瞬時に語ってみせ、瞬時に受講生の感動と共感を取り、語りの即興性の魅力を実感してもらいます。

面接対策講座の指導者は、類まれなる優れた語り手でなければならないというのが、私の持論です。

私も面接対策講座を指導する時は、自分の力の限り、優れた語り手として模範を示そうと努めています。

もちろん、面接対策講座で語りを披露し、磨き、極めるのは、受講生です。でも、指導者がただ単に見て、ファシリテーターを気取っているだけではダメなんです。確かに指導者はファシリテーターですが、実演してみせるということができる必要があります。

山本五十六元帥の言葉で有名なように、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ。」なんですよね。

まずは、「やってみせ」ができないとね、と思い、自分の語りも磨き、そして、それをちょっとした刺激剤にして、受講生の語りを向上する方向に導こうと全力を傾けています。

面接対策講座は、受講生にとってもハードですが、指導者にとってもかなりハードです。でも、そのハードさがたまらなく好きなんですよね。

5月3日・4日のゴールデンウィーク中の「東京大面接合宿」では、今日、お話しした、

1.伝えたい・伝わる自分の強みを発見し、磨き上げること。

2.たくさんの良い語り、悪い語りを聴いて、想いと語りと言葉の感性を体得すること。

3.即時・瞬時の面接添削を受けて、即興かつ瞬間的な想いと語りの構築法を身に付けること。

を徹底的に、12時間にわたって特訓・演習していきますね!!

お楽しみに!!

では、また明日!!

広島教採塾
河野正夫

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