【川上貴裕】ユニークな視点、発想、切り口、感性を鍛えなければ、インパクトフレーズ・キャッチコピーは、いつまで経っても、カッコつけただけで、むずがゆいだけの、自己満足の域を出ません!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
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レトリカ教採学院(教採塾)の川上です。
12月19日(土曜日)19時~22時の3時間で、「教採の面接のためのインパクトフレーズ・キャッチコピーづくり講座」を開講する旨を、昨日のブログでもお伝えしました。
インパクトフレーズや、キャッチコピーは、インフレにならないような視点、発想、切り口、感性などが、非常に重要になってきます。
また、インパクトフレーズや、キャッチコピーを作る際は、少しむずがゆいような、キザったいような、かっこいい言葉を考えればいい、ということではありません。
No,インフレ
No,かっこいい言葉
この2点に着目しながら考えるにあたって、本日は、「こういう視点で考えればいいよ!」というようなサンプルを、いくつかご紹介しますね!
まずは、スポーツで考えてみましょう。
例えば、野球の醍醐味を語るときに、「1つの白球を追い続け…」と語ったり、バスケットボールの醍醐味を語るときに、「1つのボールで競い合い…」と語ったりする人がいます。
ここで考えてみてください。
複数のボールを使って競技するものが、いったいどれだけあるでしょうか(笑)
サッカーでも、野球でも、バレーボールでも、複数のボールがあったら、大混乱ですよね。
そうなると、「1つのボールを…」というような語りは、あまりにもありきたりで、当然で、陳腐なのです。
次に、
例えば、バドミントンや、バレーボールにおいて。
よく耳にするのは、「ネット間際のせめぎ合いが、醍醐味」、「ラリーを続けていくことで…」などです。
これも、言われてみれば、至極当然のことで、聞き手に何の感動も、新たな発見もありません。
これでは、語りはチープなままです。
では、視点を変えて考えてみましょう。
例えば、バドミントン、バレーボールにおいては、「重力に逆らい続けるもの。」というフレーズであれば、「なるほど!」と考えさせられますよね。
競っている相手は、目の前のチーム、個人ですが、シャトルにしても、バレーボールにしても、地面に着いた瞬間、相手の得点になってしまいます。
落とさない=重力に逆らう、という視点は、他の人には思いつかないでしょうから、差別化を図ることができますね。
野球で言えば、先ほどの、「1つの白球を…」と語るよりも、例えば、「野球が魅力的なのは、ボールが動いている時間じゃない。動いてない時間だ。」という方が、ドラマ性を感じさせたり、間合いの緊張感も、十分に伝わったりするでしょう。
「バット一振りで、最大4点入る。だから逆転劇も多く…」という方向性の語りでも、他にそれほどの逆転劇があるスポーツもないので、差別化を図ることができるでしょう。
「野球は、基本、チームスポーツだけど、一瞬一瞬は、個人競技」という視点も、いいかもしれません。
サッカーであれば、シンプルなゲーム性・目的=ゴールにボールを入れる、という部分に着目してもいいかもしれません。
オフサイド云々はありますが、全体的に見て、野球やバスケットボールみたいに、ルールは複雑ではありませんからね。
あるいは、1点の重みに着目してもいいでしょう。
野球のように、その試合で、必ずといっていいほど、得点が入るということはなく、0-0もよくありますよね。
または、制限がかかる面白さに、着目してもいいでしょう。
他のスポーツでは、割と全身競技が多い中で、サッカーは、手が使えません。
「制限がかかるからこそ、面白いスポーツ」という視点で語ると、インフレになることはないでしょう。
いかがでしょうか。
どれだけ正しいことを語っても、どれだけ事実を語っても、今回のように、「1つの白球を…」というような語りでは、相手を感動させたり、新たな発見を見出させたりすることはできません。
ユニークな視点、発想、切り口、感性が無ければ、語りは、いつまで経っても、インフレで、陳腐なままです。
ユニークな視点、発想、切り口、感性を鍛えなければ、インパクトフレーズ・キャッチコピーは、いつまで経っても、カッコつけただけで、むずがゆいだけの、自己満足の域を出ません。
ぜひ、今のうちから、視点、発想、切り口、感性などを磨いて、相手を感動させる語りを構築していってくださいね!
ではまた!
川上貴裕