マンネリ過ぎて面接で使うと不合格につながる言葉、ワースト5をご紹介しましょう!

パフォーマンス力向上

【レトリカ教採学院】ブログDE教採

 

【レトリカブログ】

 

レトリカ教採学院(教採塾)の河野正夫です。

 

今日は、マンネリ過ぎて面接で使うと不合格につながる言葉、ワースト5をご紹介しましょう!

 

教員採用試験の受験者のプロフィールは比較的似ていることが多いので、面接で使う言葉も似通っています。

教採の受験者の多くは、マスコミや広告の影響で言説的流行語を安易に用いがちです。

少しくらい想いがこもっていても、あまりにマンネリな言葉では面接官の心を動かすことはできません。

また、世間でもてはやされている言葉をそのまま使っても、あなた自身の言葉とはみなされず、相手の心をつかむことはまず無理です。

 

教採においてもそんなマンネリな言葉がいくつかあります。

面接という場とそこでの評価の仕組みとを考えてみると、マンネリな言葉を使うリスクがよく分かります。

 

一人一人の受験者にとっては、ある段階での面接は,原則として,一度だけです。

でも、面接官は仕事としてやっていますから、何十人も何百人も面接を行います。

20分おきか30分おきに受験者を入れ替えて、流れ作業のように次々と面接をこなします。

「こいつら、みんな同じ言葉ばかり使っている。同じ内容ばかりだ。」と思うことでしょう。

こうなると面接官の感動も評価も当然、低くなってきます。

 

 

そんなこと言われてもと思った人もいることでしょう。

面接官は何十人も面接するかもしれないけれど、自分は一回だけなのだから、他の人がどう言ったかなんて関係ないと思ったのではないでしょうか。

でも、コミュニケーションには人間の相手がいます。相手がうんざりすることを言っては成立しません。

 

教採の面接の語りで、マンネリ過ぎる言葉のワースト1は、ぶっちぎりで「笑顔」です。

「笑顔」という言葉は、教採では「超・超・超・スーパー・ウルトラ・マンネリ用語」です(笑)。

そこまでマンネリを強調したくなるくらい、マンネリなのです。

 

大体、教採受験者の3分の2くらいが、「子どもの笑顔が見たい」とか、「笑顔に寄り添う」とか、「笑顔の・・・」とかで、笑顔という言葉を乱発します。

 

面接官になったつもりで聞いてみてください。

朝早くから夕方まで面接をするとして、20分か30分間隔で、受験者がやってきて、みんな口々に「笑顔」、「笑顔」、「笑顔」と言う。

そんな受験者に高い評価を与えるでしょうか?そんな言葉に心を動かされるでしょうか?

 

私は決して「笑顔」の敵ではありませんよ(笑)。

笑顔は素敵なものです。

子どもの笑顔は教師の喜びでしょうし。

人の笑顔を見たい、人を笑顔にしたいと思うのは本当に人間として素晴らしい感情です。

それは100%賛成です。

でも、面接で平凡に「笑顔のために」なんていうと、面接官はウンザリなのです。

そして、合格を逃してしまうのです。

 

私は過去、1000人以上の教採受験者を直接指導しましたが、面接演習をすると、800人くらいが面接で「笑顔論」(笑)を強調していました。

内容自体は理解できるのですが、あまりにも多くの人が話すので、聴く側にとっては、もはやインパクトなどはなく、「ウザい」以外の何物でもなくなるのです。

 

先程も書きましたが、コミュニケーションには生身の人間である聞き手がいます。

相手が何百回も(しかも毎年)、同じことの繰り返しを聞いているのなら、他の表現や内容で話すというのもコミュニケーションを効果的に行う秘訣です。

そして、こういった相手をウンザリさせない、退屈させないコミュニケーション能力は、教師としての資質でもあります。

自分が言いたいことだけを言っているようでは、子どもは付いてきません。

 

退屈な話ばかりする教師と、興味が尽きない話をする教師がいるのもコミュニケーション技法の違いですよね。

教採を受験する時には、面接官を退屈させるような、ウンザリさせるような話をする受験者は不合格になるということを自覚する必要がありそうです。

 

ワースト1の「笑顔」に並ぶのが、ワースト2の「恩師のような教師になりたい」です。

これも悪い言葉でも内容でもなく、本当にそうなのでしょうが、あまりにも平凡なのです。

あなたが教師になりたい志望動機ってそれなの?って、そんな感じで聞かれます。

もちろん、ものすごいエピソードがあるのならOKですが。

志望動機が、「恩師のような教師になりたい」では、採用する側には何の感動もないのです。

恩師がどんなに素晴らしい先生だったとしても、その素晴らしさはあなたのものではない。

恩師をほめちぎってもあなたの教師への適性にはならない。恩師のようになりたいなんて言葉に熱い志望動機は感じられない。

 

ちょっと変なたとえをすると、大好きな人にプロポーズする時に、「あなたは、私が子どもの時の初恋の人に似ている。あなたのような人と結婚したかった」なんていうのに似ています。

まず、断られることでしょう(微笑)。

 

ワースト3は、「子どもが好きだから」でしょう。

教師になる必要条件は「子どもが好き」ということでしょう、でもあくまでも必要条件であって、十分条件ではありません。

十分条件なら、それだけでアピールになりますが、必要条件に過ぎないのであれば、それだけをアピールしても効果は少ないものです。

必要条件に過ぎない「子どもが好きだから」を多くの人が教採で多用します。

そもそも必要条件でアピール力がないのに、それを教採受験者の何割かが次々と言うわけです。

これにはもう面接官もウンザリです。

 

面接官の中には、「子どもが好きだから」なんて言う奴は落としたいと感じる人もいるくらいです。

著名な教育学者の大村はま先生は、その名著『教えるということ』の中で、「子どもが好き」という人が教師になることの危うさを論じていらっしゃいます。

子どもが好きなのはいいのだが、しかし、それは同時に危うさにつながるという有名な論です。

面接官の多くはこの本を読んでいます。

 

十数年前に、愛知県の教採で、大村はま先生のこの本のこの個所が引用された上で、論作文の課題になりました。

この時は、さすがの「子どもが好き」一辺倒の受験者の皆さんは、原稿用紙を前にして呆然としたようです。

でも、レトリカ(教採塾)の受講生たちは、「子どもが好き」だけの危うさを知っていたので論作文を乗り切りました。

 

マンネリ表現ワースト4は、「コミュニケーション」です。

私自身、大学でコミュニケーションを教えていたコミュニケーション学者なので、この言葉を使うなとは言いにくいのですが、教採受験者はすぐ「コミュニケーションの大切さを学びました」なんていうことを口走ってしまうようです。

 

コミュニケーションの大切さって。。。なんのことよ???

そもそもコミュニケーションの定義が分かってる?

というか、その前に、コミュニケーションが大切でないって言う人がいたの?

いまさら、コミュニケーションの大切さを教採の面接で言って何になるの?

よほどのストーリがないとインパクトなんて勝ち取れませんよ。

 

こういう感じのマンネリ表現は多いんですよ。

すぐに「アルバイトをして、サークル活動をして、コミュニケーションの大切さ、人間関係の大切さ、働くことの厳しさ、お金をもうけることの難しさ、etc.を学びました。」なんて言うんですから。

これらの大切さや厳しさや難しさって当たり前です!!

 

アルバイトはサークル活動で学んだことを話すなということではないのですよ。

違った表現の仕方、語りの構成の仕方、エピソードの用い方の工夫をしなさい、ということを言っているんです。

 

ありきたりのことをありきたりの表現で語っているのでは合格しません。

ありきたりのことをちょっと工夫した表現で語ると輝きます。

 

ありきたりのことをありきたりの表現ではダメだと言いましたが、それでもOKの場合があります。

あなたが本当に優秀な人物である場合です。

 

料理でも本当に美味いのなら、「美味い」というありきたりの言葉だけで十分でしょう。

言葉を工夫し飾る必要はありません。

 

あなたが受験者の誰と比べても圧倒的に優れている、教師としての適性が有無を言わせないくらい素晴らしいのなら、「笑顔」でも「子どもが好き」でも構わないのです。

例えば、イチロー選手が、子どもが好きだから体育の教師になりたいと言えば、彼を雇いたい学校はいくらでもあるでしょう。

 

平凡な言葉で、当たり前の言葉で、自分を語って、それでも20分程度の面接で必ず採用して欲しいというのなら、それだけの自分磨きをしてからです。

あなたが非凡な人物で優秀な能力の持ち主なら、面接での語りがある程度平凡でも、採用してもらえるでしょう。

 

しかし、残念ながら、教採の受験者のほとんどには該当しませんよね。

だから、表現に工夫をする。話し方に工夫をするのです。

 

黙ったままで、あるいは、朴訥な表現でも相手を動かすには、名人級の自分磨きが必要ですね。

初心者はしっかりと工夫をする、表現を磨くことが重要です。

だから、初心者にはマンネリ表現はリスクが大きいのです。

 

名人は当たり前のことを当たり前に言う。

初心者は、一生懸命、話す必要があります。

 

マンネリ表現のワースト5は、今、マスコミなど、世の中でもてはやされている言説的流行語を軽々しく使うものです。

「絆(きずな)」、「寄り添う」、「自分にできる何か」などです。

どれも素晴らしい言葉ですが、それを使うのなら、使うだけの想いが必要です。

カッコいい言葉だから使うのはダメです。

 

ここで、ワースト5をまとめておきましょう。

 

ワースト1: 「笑顔」

ワースト2: 「恩師のような教師になりたい」

ワースト3: 「子どもが好きだから」

ワースト4: 「コミュニケーション」

ワースト5: 「絆」、「寄り添う」、「自分にできる何か」(最近流行りの語彙)

 

では、どんな表現にすればいいの?と戸惑っている人も多いことでしょう。

 

面接の言葉は工夫して磨いた表現にしなければならない。

マンネリ表現や言説的流行語の流用はいけない。

 

では、どんな表現にすればいいのか? 

 

そんな疑問に答えながら、それぞれの受験者のバックグラウンドに基づきながら、面接の語りの想いと言葉を磨きあげていくのが、面接演習です。

 

そういった面接演習は,河野正夫に,レトリカ教採学院(教採塾)の講座にお任せください!

 

 

では,また明日!!

 

 

レトリカ教採学院(教採塾)

河野正夫

 

パフォーマンス力向上
レトリカの個人レッスンが,飛躍的に充実します!

【レトリカ教採学院】ブログDE教採   【レトリカ・ブログ】   個人レッスンの …

パフォーマンス力向上
科学的な mock interview こそ,面接合格の切り札です!

【レトリカ教採学院】ブログDE教採   【レトリカ・ブログ】   アメリカの裁判 …

合格への戦略
【エンジェル講座 by 河野正夫】が登場します!(微笑)

【レトリカ教採学院】ブログDE教採   【レトリカ・ブログ】   先週末は,私, …