【1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる。】,美談に凝り固まらず,能力重視,魅力重視でいきましょう!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: パフォーマンス力向上, 不合格の理由, 合格への戦略, 教育論, 面接力向上
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レトリカ教採学院(教採塾)の川上です。
エジソンの名言に、「天才とは、1%のひらめきと、99%の努力である。」がありますよね。
この名言を勘違いしている人は、「99%の努力」に比重を置きがちです。
つまり、「エジソンも努力の塊の人だったんだ!」であるとか、「努力すれば、夢は実現する!」というような、美談に心酔します。
しかし、エジソン本人としては、
「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる。
しかし、世間は勝手に美談に仕立て上げ、私を努力の人と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いしている。」
と語り、憤慨していたようです。
本来、エジソン言いたかったこととしては、「どれだけ努力を重ねても、ひらめきが無ければ、エネルギーを無駄にしているだけ。」ということだったようです。
いつの時代も、綺麗な部分、救いになる部分、耳に心地よい部分ばかりが、語った本人以外のところで、勝手に美化されて、勝手に救いになって、心に間違って入っていくものなのでしょうかね(笑)
間違った美談も含めて、ここまで有名になったセリフではありますが、もしも、「私のように、ひらめきが無ければ、一切が無駄だよ!」と、エジソンが単刀直入に言っていたら、この名言は誕生しなかったのかもしれませんね。
さて、教育界においても、古く、凝り固まった思考の人、ペップトーク(元気づけの話)ばかりをするだけの人は、「努力」を重視します。
根性で、暗記することをよしとする人も、いまだ多くいます。
一心不乱に、頑張れば報われる!と信じてやまない人も多くいます。
休みなく働くことがいいことだ!と言わんばかりに、自慢している人がいます。
遅くまで残業する人が、仕事ができる人、というような風潮もまだまだあります。
寝る間や交友などを削りに削って、必死で勉強すれば、合格できると思っている人もいます。
皆で頑張れば、なんでもできる!と豪語する人もいます。
確かに、努力することは大事です。
しかし、最も重要な要素が無いことには、意味がありません。
努力だけでは、成功することはできません。
美談や、根性論だけで、うまくいくのであれば、みんなうまくいっているでしょう。
でも、そうではありませんよね。
エジソンが言うように、努力があっても、「ひらめき」なくしては、膨大なエネルギーの無駄に他なりません。
「ひらめき」というと、なんだかモヤモヤする方もいらっしゃることと思います。
少し、置き換えて、話を進めていきましょう。
例えば、職員室での仕事でいうなれば、「努力」があっても、生産性、持続可能性、合理性、多様性、効率性などが無ければ、それはただの美談であり、根性論であり、古臭い体質以外の何ものでもなく、むしろ、無駄の強制とでも言えるのではないでしょうか。
教員採用試験の学びに置き換えるならば、
努力があっても、賢く選択できなければ、ミスミス不合格に突き進むだけです。
努力があっても、根本的に学び方を間違えていては、いつまでも合格できません。
努力があっても、自分に合った学びでなければ、苦行の他ならず、続きません。
努力があっても、センスがなければ、向上は図れません。
努力があっても、「皆で」を重視して付和雷同になれば、周りの意見や情報に翻弄され続ける始末です。
努力があっても、口先ばかりで、アカデミックな能力のない指導者の下で学んでいては、合格は勝ち取れません。
「努力」という言葉や状態を、好む人は多いと思いますが、それだけにすがっていては、いつまで経っても、変わることはできません。
「あんなに頑張ったのに」、
「寝る間も惜しんだのに」、
「あれだけノートを作ったのに」
「あれだけ、自習室でみんなと勉強したのに」、
「あれだけたくさんの情報をSNSから集めたのに」、
「あれだけ暗記したのに」、
「こんなに練ったのに」
などの言葉に、心当たりがある人は、もしかすると、努力以外の、最も重要な要素を、見落としているのかもしれませんね。
余談ですが、最近、『エジソンズ・ゲーム(the current war)』という映画を見ました。
トーマスエジソンを、ベネディクト・カンバーバッチ【シャーロック、ドクターストレンジなど】が演じ、ライバルのジョージ・ウェスティングハウスを、マイケル・シャノン【マンオブスティール、ナイブズアウトなど】、エジソンの秘書を、トム・ホランド【スパイダーマン】、ニコラ・テスラを、ニコラス・ホルト【X-MEN】と、豪華な俳優が彩っています。
全員、マーベルかDCの映画に出ていらっしゃるので、好きな人は、見てみてください!
劇中では、努力は当たり前すぎて、「私はこんなに頑張っている」というような自慢もありません。
また、当然のごとく努力を積み重ねてきたからこそ、自分の信念、プライドに揺らぎがありません。
ひらめきがあるからこそ、努力は当然のごとく、糧になり、19世紀の彼らの発明が、今の私たちの生活へと繋がっています。
やっぱり偉大な人たちは、「努力」だけを美化しないんだなと、改めて感じました(笑)。
ではまた!
川上貴裕