【川上貴裕】採用側が避けたいのは、採用側の自治体で、合格を出しておきながら、合格を蹴られること、採用しても、数年で辞められることです!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 不合格の理由, 合格への戦略, 面接力向上
【レトリカ教採学院】ブログDE教採
【レトリカ・ブログ】
レトリカ教採学院(教採塾)の川上です。
皆さんは、採用側にとって、一番避けたいことは何か、ご存知でしょうか?
それは、せっかく採用しても、辞められることです。
例えば、
滑り止めとして、地元とは全く関係のない、A市という自治体を受験した。
A市の教採に合格したけども、地元であるB市も合格したから、滑り止めであるA市を蹴った。
というイメージです。
いわゆる、「すべり止め」としての複数受験です。
第一志望は、自分の地元の自治体だけど、定員が少なく、倍率が高いので、定員が多い大都市圏や、他の自治体を受けておこう、であるとか、試験日が違うので、ついでに複数受験しておこう、というのはよくあることです。
全く、悪いことではありませんが、採用側の視点に立ってみることが、重要になってきます。
採用側としては、当然ながら、その採用側の自治体で、定年まで働いてくれる人を募集しています。
合格は出したものの、地元も合格したら、地元を優先して、その採用側の自治体の合格を辞退されたら、人事を担う採用側としては、本当に大変なこととなります。
あるいは、仮に、その年は、その採用側の自治体だけに合格したとしても、数年後、やっぱり地元に帰るということで、教採を受け直して、地元に合格して地元に帰られたら、せっかく数年間、育て上げた貴重な人材を、失うことになります。
もちろん、受験者側が複数受験をする、合格を辞退する、数年後に地元に帰る、それら、それぞれは自由な選択です。
しかし、採用側としては、そのような、リスクある人材を、採用したくないと思うのが、事実です。
一方的にしか、考えられない人の特徴があります。
それは、自分の自由の行使を、誰もが祝福してくれるべきだと、思っていることです。
確かに、あることが自由であれば、その自由を行使するのは自由です。
でも、その自由を行使しそうな人を採用しない、というのもまた、採用側の自由です。
恋愛に置き換えて考えてみましょう。
結婚しても、数年後に離婚を切り出すのは、自由でしょう。
でも、数年後に離婚を切り出しそうな人を、あなたは結婚相手には、選びませんよね。
本当は好きな人がいるけど、その人に告白して、OKをもらえる確率は低いから、別の人に告白をするというのも、自由でしょう。
でも、告白された人にとって、告白してくれた人が、別にもっと好きな人がいると知ったら、告白をOKするでしょうか。
これらの例と、同じことです。
受験者には受験者の自由があります。
採用側には採用側の自由があります。
受験者が自分だけ自由を行使して、採用側には自由を行使するな!というのは、あまりにも身勝手ですよね。
ですから、「すべり止め」の複数受験の場合、よほどの志望理由がない限り、あまり好意的には見てくれません。
もちろん、昨今は、教員不足ということもありますので、それほど心配しなくてもいい場合もあります。
ただ、これは自治体や、学校種・教科によって、大きく状況が異なるので、綿密なリサーチが必要です。
さて、ここまで読んでいただければ、よくお分かりになったことと思います。
他の自治体を複数受験していることが、採用側に分かってしまえば、他の自治体で合格する、不合格になるに関わらず、少なくとも、すべり止めと思われる採用側の自治体での合格は、不可能と言ってもいいでしょう。
採用側が避けたいのは、採用側の自治体で、合格を出しておきながら、合格を蹴られること、採用しても、数年で辞められることです。
滑り止めとして、複数受験をするのは、自由ですが、それが採用側に知られてしまったり、自分から語ってしまったりすると、一発アウトですよ。
あるいは、たとえ滑り止めだとしても、絶対に採用したいと思わせるような魅力的な人物であることを感じてもらう必要があります。
ではまた!
川上貴裕