【川上貴裕】シンプルな表現、コンパクトな表現、瞬時に分かる表現に、徹していきましょう!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 不合格の理由, 合格への戦略, 面接力向上
【レトリカ教採学院】ブログDE教採
【レトリカ・ブログ】
レトリカ教採学院(教採塾)の川上です。
各都道府県の願書出願開始に伴い、添削道場OnLINE、たくさんのお申込みをいただいております。
ありがとうございます。
さて、毎年、添削をしていて感じるのは、一定の割合で、比喩・造語を、多用する人が、いらっしゃるということです。
もっとも、
瞬時の理解が、促せないもので、比喩をしたあげく、結局、説明して、補填する形になってしまっています。
瞬時に聞いて分からないものは、簡略化、比喩にした意味がないですよね。
ナンセンスです。
例えば、
「実技力」
「眼鏡のように、みんなに必要な力」
「チーム学校は料理みたい」
「子供達の個性=異なる風味」
「教師は萬屋」
「学びの栄養ドリンク」
「生き辛さ」
「困り感・困難さ」
「総合力」
「共感心」
「共振力」
「幸せにする魔法」
「三密」
などが挙げられます。
まだまだ、ビックリするほど、たくさん出てきますが・・・(笑)
造語や比喩を作るのは、構いません。
しかし、相手には伝わりません。
何となく想像できるにしても、抽象的過ぎますし、面接官が3人いたら、3人とも同じイメージには、絶対なりません。
また、文字言語なら、何となく分かるにしても、音声言語で聞いたら、もはや、理解不能です。
そもそも、面接官は、訳の分からない言葉を、深く、「これって、どういうことだろう。」と、考えてはくれません。
「ばーか!かっこ付けて言えばいいと思って。自分に酔いしれてるだけじゃん。」
と、寒がられるだけです。
もちろん!
最後に挙げた、「三密」のように、国民的に、浸透すれば、別ですよ。
浸透した理由が理由ではありますが。
浸透さえすれば、その言葉は、瞬時に、相手の理解を促す比喩・造語に取って替わります。
むしろ、使っていく方が、良いでしょう。
ただ、上記の、他の言葉は、ほぼほぼ、浸透していません。
一部、「困り感」・「生き辛さ」というのは、使われてはいますが、正式な日本語ではありませんし、教員の中でしか、知られていない言葉です。
面接で使うのも、ご法度です。
もうね、ほんと、一言だけ、言わせてください。
添削が増えるこの時期、何が大変って、
上記の例のような、チープなセンスをまとった文章・語りを添削するのが、一番大変なのです。
「じゃあ、やるなよ!」と、お叱りを受けそうですが(笑)
そもそもの意味が分からずで、どこをどう添削していけばいいのか、悩んでしまいます。
そうはいっても、せっかく書いてくださった文章を、「やり直せよ!全部書き直し!」とは、言えない性格なので(笑)、必死に汲み取ったり、深く深く、掘り下げて、聞いていき、「じゃあ、こういう言い替えの方がいいよ!」と、提案してあげたりするのですけどね。
シンプルな表現、コンパクトな表現、瞬時に分かる表現に、徹していきましょう!
ではまた!
川上貴裕