教育について本気で学ぶことと、教員採用試験に合格することは、両立できますよ!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 教育論, 面接力向上

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最近は(と言っても、本当は、かなり昔からですが 笑)、教育学もなかなか複雑になってきて、「教育とはXXだ。」とか「教えるとはYYだ。」と、簡単には言えなくなっているようですね。
理論も実践もたくさんありますし、本もたくさん出版されています。
教育実践家も、若手から、超ベテランまで、それこそ、数えきれないくらい、いらっしゃいます。
数多くの、理論、実践、実践家、書籍などなどが、多種多様、千差万別の教育論・指導論を展開しているので、教育や指導について、「これが正解!」ということは、まず言えそうにありません。
私などがいうことではありませんが(笑)、そもそも、教育、学校教育、指導方法などに、画一的な正解があるはずもなく、それぞれの研究者、実践家、学習者が、それぞれに考え、伝えるべきを伝えればいいものですよね。
それはそれとして、教員採用試験の面接で、教育論的な質問がされることがあります。
例えば、
いじめを防止し、早期発見するためには、どうしますか?
不登校児童生徒の支援のためには、どうすればいいですか?
学校評価は、何のために行いますか?
深い学びを実現するためには、何をしますか?
どんな学級(ホームルーム)をつくっていきたいですか?
教材研究は、どのようにしていますか?
のような質問です。
上には、6つの質問を例として書きましたが、実は、この6つの質問は、2つのグループに分けられます。
前半の3つと後半の3つです。
前半の3つは、比較的、回答の方向性が決まっているものです。
後半の3つは、比較的、回答の方向性が決まっていないもので、自由な方向性で語ることができます。
教員採用試験の面接での質問の場合、いじめや不登校、学校評価のように、その時々で、マニュアルやガイドラインなどがあり、一定の方向性で、いわゆる「正解」を答える必要があります。
前半の3つのような面接質問に対しては、たとえ万巻の書を読み、あまたの実践家の経験に学び、多くを考察した結果を語っても、高評価はもらえないことになります。
教育学・教育論・指導論には、正解はありませんが、前半3つのような面接質問には、教員採用試験という場面においては、その時々のマニュアルやガイドライン、法律などによる「正解」がありますので、その正解を語る必要があります。
それに対して、後半3つは、比較的、自由に語ることができます。
もちろん、ある程度の枠組みはありますし、学習指導要領や現在の教育の大枠から逸脱するわけにはいきませんが、大枠さえ逸脱しなければ、自由に語ることができます。
こういう自由に語れる面接質問の場合は、万巻の書を読み、あまたの実践家の経験に学び、多くの考察をしておけば、面接官を感動させる回答を語ることができるでしょう。
教員採用試験は、優秀な人材を選び出す試験ですが、所詮は、「試験」という側面もあります。
「試験」ですから、正解・不正解がある場合もあります。
でも、人材選考なので、正解・不正解だけではなく、人間的な魅力、学びの姿勢の深さ、想いの奥深さで、合否が決まるという側面もあります。
特に、教員採用試験の面接の場合、面接質問が、教育論・指導論的なものであっても、
(1) 正解があり、正解を言うことを期待されているもの
(2) 大枠内なら、自由に、学びの深さ、想いの奥深さを語れるもの
の2種類に分かれます。
ここのところがわかっていると、教員採用試験の面接で、高得点を勝ち取ることができます。
また、教員採用試験を前提にしていても、万巻の書を読み、あまたの実践家の経験に学び、多くの考察をしておくことも、大きなメリットになります。
教員採用試験という受験と、教育学・教育実践とは、まったく別物ではなく、このように考えると、うまく使いこなすことができます。
教員採用試験で、正解が必要なものは、正解を知り、理解しておく。
教員採用試験で、大枠内であれば自由に語れるものに関しては、多種多様な学びや実践や経験や考察をしておく。
この両方があれば、面接は、満点合格も、容易に勝ち取れます。
そして、無味乾燥な受験勉強だけでなく、多種多様な学びができます。
万巻の書を読み、あまたの実践家の経験に学び、多くの考察をしてみるということも、是非、お試しください!
では、また明日!!
河野正夫