【川上貴裕】全国の養護教諭志望の皆さんに捧げるブログの第2弾です!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 教育論, 面接力向上
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教採塾の川上です。
引き続き、養護教諭の場面指導について、ブログを発信していきます。
前回も述べたように、養護教諭らしい、養護教諭ならではの視点、つまり、カウンセリングマインドが感じられる場面指導が必要です。
子供がなぜそうするのか、なぜそうしないのか、なぜそう感じるのかを理解しながら、共感的理解と受容的態度をもって指導する必要があります。
さて、では、おさらいができたところで、前回出題した、以下2問について、分析・解説をおこなっていきますね!
出題A:
6月に入り、校内での不注意やふざけ合いなどによるけがが増えました。安全に学校生活を送れるように指導してください。
出題B:
夏休み中、とあるクラスの子供が大事故に遭った。子供たちに話をしてください。
それぞれ,カウンセリングマインドを感じることができる指導とは、どのようなものでしょうか。
出題Aの分析&回答例:
まずは,分析です。
6月に入って,雨が多くなり,外で遊べない子供たちが,校内(室内)で遊んでいます。
まずは,子供が雨で外で遊べないことに共感を示し,校内(室内)で楽しく遊ぼうとしている子供たちに共感しましょう。
その上で,より楽しく,より安全で,より望ましい遊び方について想いを向けるように,ヒントを子供たちにあげるという発想でいきましょう。
また,養護教諭らしく,梅雨の時期のちょっとしたアドバイスも付け加えるといいですね。
この場面に対して,ただ単に説教をしたり,注意をしたりというのでは,カウンセリングマインドを持った指導とは言えませんよね。
養護教諭らしい場面指導にしていきましょう。
では,回答例を!
梅雨の時期になり、雨の日が続いて、休み時間を室内で過ごすことが多くなりましたね。
お天気の日のように外で思いきり遊びたい人も多いと思いますが,室内でも楽しいことは、たくさんできます。
読書やボードゲーム、トランプ、楽しい会話をするなど、担任の先生からも、いろいろとアドバイスをもらっていることと思います。
さて、保健室の先生から、雨の日の室内での過ごし方について、少しお話をしますね。
最近,校内で,不注意やふざけ合いなどで,けがをする人が増えています。
外で遊んでいる日よりも,けがをする人が増えていますので,雨の日に室内で過ごすときは,安全に気を付けることが大切ですね。
雨の日は、室内でも、廊下や教室の床が濡れてしまっていることがあります。
濡れていると,うっかりと滑って転ぶこともあります。
転んでケガをしないように、普段よりも、さらに気を付けて,遊んでくださいね!
皆さんは,廊下や教室を走ったりはしないと信じていますが,ちょっと教室内や廊下を移動するときも,濡れていたりして,転びやすくなっていますので,気を付けて,室内で過ごしてくださいね。
また,室内で,ふざけ合ったり,プロレスごっこなどをしないでくださいね!
室内は,机や椅子などがあり,運動場のように広くて,障害物がない空間ではありませんから,ふざけ合いは,大きなけがをすることになります。
それから,もう一つ,服やカバンや持ち物,靴や上履きなどが濡れていることも多いですよね。
濡れている時は,よく拭いてくださいね。
濡れたままにしていると,すべって転んだり,また,持ち物などに,カビが生えてしまいます。
雨の日のコツは,室内は,できるだけ,乾いた状態にしておくことですね!
雨が続く毎日ですが、楽しく、元気に、安全に、生活していきましょう!
出題Bの分析&回答例:
出題Bは,「夏休み中、とあるクラスの子供が大事故に遭った。子供たちに話をしてください。」というものでした。
まずは,分析です。
ここでも,カウンセリングマインドで語ることが,養護教諭らしい指導です。
クラスの子供が大事故にあったということで,子供たちは,ショックを受けています。
また,詳しいことを知らなくて心配している子供もいるでしょう。
事故にあった子供の一定のプライバシーを守りつつも,何があったのかを適切に伝え,子供の不安を払拭し,安全への指導のきっかけにできたらいいですよね。
ここでも,単なる安全への注意や説教に終始してはいけません。
子供の心理を的確に予測し,必要十分な指導をすると良いですね。
では,回答を!
皆さん,おはようございます。
既に,皆さんの多くが知っているかもしれませんが,X年のAさんが(名前を固有名詞で言うかどうかは,大事故の内容による。),大きな交通事故にあって,救急車で,病院に運ばれました。
通学中の出来事だってので,その事故のすぐそばにいた人もいるかもしれませんし,友達から聞いて,Aさんのことを心配している人もいるでしょう。
まずは,皆さん,安心してください。
Aさんは,病院で治療を受けていて,命に別状はありません。
しっかりと治療を受けて,また,元気に学校に帰ってきます。
皆さんも,いま,驚いているように,大きな事故は突然やって来ます。
特に,交通事故は,一瞬の出来事で,大きなけがをすることがあります。
皆さんも,学校の行き帰りには,気を付けてくださいね。
気を付けるというのは,具体的には,次の3つのことです。
一つ目は,信号を守る。
二つ目は,道路や歩道では,ふざけ合いをしない。
三つめは,いつも周囲に目を配る。
このことは,いつも,4月の交通安全のお話でしているので,皆さんも,よく覚えていると思います。
Aさんは,治療が終わったら,元気に学校に戻ってきます。
皆さんも,その時には,元気にAさんの帰りを迎えてあげられるように,元気に過ごしてしてくださいね。
では,交通事故に気を付けて,元気に,学校生活を送っていきましょう!
以上、養護教諭志望の皆さんに捧げるブログを、2日にわたって、発信してきました。
ブログでは、定期的な発信のみとなりますが、教採塾の講座を受講されていらっしゃる、養護教諭志望の皆さんには、その都度、お尋ねがあれば、レクチャーを入れていきたいと思います!
養護教諭志望者の味方、川上貴裕に、ご期待ください!(笑)
では、また日曜日に!
川上貴裕