【川上貴裕】過去の苦労や辛さを、他の人に課す意味や必然性はありません。合格の秘訣は,そんな古い考え方から,抜け出すことです!

教育論

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教採塾の川上です。

 

人は、常に、より良いものを求めてきました。

より簡単に、より便利に、より効率的に、より効果的になるものを、日々、求めてきました。

そのようにして、我々の生活は、より、豊かなものになってきました。

これこそが、人が、人として、人らしく、人たらしめる、1つの要素です。

 

教育もまた、同様です。

その時代、その地域、その学校、そのクラス、その児童・生徒、指導要領などに即した教育ができるよう、常に、より効率的・効果的に、努めているはずです。

 

ただ、それらを阻害するものがあるのも、事実です。

私は、平成生まれなので、

よく「昭和の古い考えに侵されるな!」

(昭和の皆様ごめんなさい!全部が全部ではないですよ!昭和の文化、芸術など、大好きなものも沢山あります!(笑))

と、言われることが幾度となく、ありました。

 

昭和の古い考えとは、【根性論・精神論】の類です。

 

「自分の時は、これだけ、努力してきた。」

「辛いことにも、心血を注いできた。」

「私が若い頃は・・・」

「これだけ時間を注いできた。」

「コツコツ頑張れば、報われる!」

「諦めなければ夢は叶う!」

 

このようなものです。

もちろん、昭和世代の人は、「大正時代の古い考えに侵されるな!」、大正世代の人は、「明治の時代は終わったんだ!新しくいかないと!」というようなことを言われて、そうやって受け継がれてきているのだとは思います。

令和世代の人からすれば、「平成の古い考えに侵されるな!」と言われる日がくることでしょう。

 

コツコツと努力すること、諦めないこと、後悔しないようにすること、規律や学ぶ姿勢が大切なこと、人に寄り添っていくことなど、これらが大切なのは、言うまでもありません。

実際には、大事なことばかりでしょう。

しかし、これらは、本来、

【自分自身が感じて、考えて、もっておくだけ】

のものです。

個性の違いがある中で、抽象的な表現による、精神論・根性論を、共有・強制・誘(いざな)うものではありません。

どこぞの勧誘と同じです。

自ら、それを求めていくのは良いですが、勧誘するものではありませんし、勧誘されることで、どことなく、怪しいというか、信頼できないですよね。

 

もっと言うと、

同じ苦労や辛さを、他の人に、課す意味や必然性は、ありません。

その人の苦労や辛さは、その人のレベルでの、苦労や辛さなのであって、他の人は、より効率的・効果的に事を成すかもしれません。

自分の経験や体験、限界を、押し付けているだけに過ぎないのです。

私からすれば、「あんたのレベルと一緒にするな!」の一言に尽きます(笑)

しかし、昨今のSNSを見ていると、未だに、

 

「努力することが大切。」

「子供に寄り添う教育を。」

「頑張れば報われる。」

「規律やルールが大切。」

「学ぶ姿勢が大事。」

「自分らしさを大切に。」

 

というような、発言力・言葉の乏しさと共に、抽象的な表現による、精神論・根性論が、本当に、よく目立ちます。

かつ、非常に残念なのは、そのような精神論・根性論に、実に多くのいいね!が付いていたり、共感コメントが付いていたりします。

 

これらの言葉を、講座内で使う人には、必ず私は、「具体的に言うと?」、「一言で言うと?」、「あなたの定義は?」と、尋ねるのですが、殆どの人が、抽象表現の上書きで、結局何が言いたいのかわからない状態、あるいは、返答に困る状態です。

言葉の響きのかっこよさだけで、共感しているか、それを信じて疑わないのでしょうね。

あるいは、非情なことをあえて述べると、そのような言葉にすがるしか、希望が見出せないのかもしれません。

そうであれば、この社会・教育に、非常に危機感を感じますね。

または、「一生懸命、頑張って考えたのに。」、「努力したのに。」というように、頑張りや、努力を認めてほしいのかもしれません。

 

学校教育で子供にやっているように、認めるのは、簡単です。

しかし、社会人として、教員志望者として、認めたからといって、教採の場合において、合格の可能性・根拠を見出すことはできません。

教採において、合格の可能性と、努力の割合は、比例しません。

面接官からしても、

 

「根拠や具体的なデータを出せ。」

「こういう人が、体罰に走る。」

「子供に無理させる教師。」

「一方的な教師。主体性がない。」

「感情ばかりに訴えて収穫がない。」

「ブラックと言われる所以。」

「指導力がなさそう。」

「賢くないんだろうな。」

 

と思われるだけです。

 

何度も言いますが、実際の生活では、確かに大事な要素ばかりです。

しかし、これらの表現は、あなたが、子供時分においても、共感しなかったはずです。心に響かなかったはずです。聞き飽きているはずです。納得していなかったはずです。

 

自分自身が、愚かしいと感じた、エビデンスのない根性論・精神論を、次世代に繋ぐのは、もうやめにしませんか。

苦労、努力、辛さを、共有・強制・誘(いざな)うのは、もうやめにしませんか。

 

これからの、令和を生きる教員としては、同等の成果や効果が出るのであれば、より簡単に、より便利に、より効率的に、より効果的に、人が、人として、人らしく、人たらしめる志向にシフトチェンジしていきましょう!

「令和の思考を引き継げ!追い越せ!」と、次世代に感じてもらえるような、そんな教育、社会にしていきましょう!

 

 

では、また火曜日に!

 

 

教採塾

川上貴裕

 

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