【川上貴裕】「人に好かれる語り・記憶に残る語り」を考察する!

合格への戦略

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教採塾の川上です。

 

 

昨日・今日で、広島校が開講となり、2020年、夏の教員採用試験に向けた、教採塾の講座がスタートしました。

以後、大阪、福山、名古屋、東京と、順次開講が続いていきます。

 

初回講座の最初の課題として、受講生の皆さんには、自己紹介をしてもらうのですが、その自己紹介に関連して、本日は、【人に好かれる語り・記憶に残る語り】というものを、考察していきたいと思います。

 

自己紹介をする時、皆さんは、どのような内容・流れで話していますか?

自己紹介と言えば、例えば、新しいクラスになった時、初めての懇談会で保護者を前にした時、新しい学校に赴任した時、街コン(笑)など、色々な場面で、する機会がありますね。

本当に、自己紹介だけでも、声、表情、身振り手振り、話し方、話す内容・流れなどから、どのような人物(人柄)なのかが、よく分かります。

保護者や同僚教員が相手であれば、最初の自己紹介で、「安心して子供を任せられるな。」、「いい教育をしてくれそうだな。」、「楽しそうなクラスを作ってくれそうだな。」、という初対面の印象(あるいは逆の印象)が、決まります。

他の場において、下手すれば、この人好き、この人嫌い、ということさえも、決まってしまうことがあります。

 

ということで、たかが自己紹介、されど自己紹介。

まずは、【自己紹介あるある】を3つ、ご紹介します。

 

①項目を見ながら話す。

例えば、自己紹介をする際に、「名前、年齢、出身、趣味、特技などを言ってね!」、というので、メモとして、板書しておくと、発表する人は、必ずと言っていいほど、その項目を見ながら話します。

もっと悲惨なのは、順番通りに話すのに加え、「私の名前は~。」、「私の趣味は~」、というように、項目を繰り返しながら語る人。

「なんだか幼稚だな。」、「聞いててつまらないな。」、と感じたことが一度はあるはずです。

 

②フィラーワードが多い。

自分のことを話すのに、「えーと」、「あのー」、などのフィラーワードを連発する人を、時折見かけます。

友達に、自分の体験や経験、好きなことを話す時、フィラーワードは、出てこないはずです。

でも、公の場での自己紹介になると、出てくるのです。

最も、自己紹介ですら、詰まりながら語るようでは、他の語りでも、相手を説得したり、納得させたり、共感を呼んだり、口説いたり、緊張を解いたりすることは、できるはずがありません。

 

③フルーツバスケット・シンドローム

例えば、幼稚園児10人くらいに、「好きなものは何?」、と聞くとします。

最初の一人が、「好きな食べ物は、イチゴです!」、と言うと、二番手、三番手の園児たちも、「好きな食べ物は、ブドウです!」、「好きな食べ物は、リンゴです!」、と、続きます。

でも、質問を読み返してみてください。

誰も、「好きな食べ物は?」、とは、聞いていないのです。

もっと言うと、誰も、「好きな果物は?」、とも、聞いてないのです。

あくまでも、「好きなものは何?」、という質問です。

でも、最初の人が、ある一定の方向性で話すと、みんな同じような内容しか話さなくなってしまうのです。

これを、河野は、【フルーツバスケット・シンドローム】と名付けました(笑)

皆さんは、園児ではありませんので(笑)、さすがに、ここまで同じような内容になることは無いと信じていますが、流れや話し方というのは、結構、最初の人が基準となって、その域を出ないことが多くありますよね。

 

これらの【あるある】は、皆さんが受けてきた、小学校教育以降続く、日本の学校教育特有の、発表方法が原因で起こる現象だと言えます。

特有というのは、例えば「どうですか?」、「いいでーす!」、のような形式のことを指します。

また、話型の指導を、教室に貼っているのを、よく見かけますが、あの固定化も、原因の一つです。

支援が必要な子供もいますが、毎回、その話型に縛られる必要はありません。

色んな発表の仕方があっていいと思いますし、友達の発表を聞いて、「いいな!」、と思えば、真似たらいいですし、「こういう言い方もあるよ!」、と、その都度、教師が提示したり、「具体的にもっと説明して?」、と、追加質問をしながら発表を聞いたりしていけば、後は、子供が、適宜、柔軟に考えながら、発表する力を身に付けていきます。

ただ、現状では、毎日の学校生活で、「発表と言えば、こういう流れ・形式。」、というのが、凝り固まって出来上がっているわけです。

 

さて、では、どのようにして、自己紹介をすれば、あるいは、固定化された語りを変えていけば、いいのでしょうか。

言い回し、共通項、インパクト・フレーズ、数字の力、ナンバリング、ラベリング、レトリックなどの活用です。

 

若干、自己アピール寄りにはなるかもしれませんが、例を挙げて、解説していきましょう。

「3歳から、大学卒業まで、ずっとピアノを続けてました(特に、コンクールで輝かしい賞は取っていないと言う意味で、自分にとっては強みだと思っていない場合)。」、と言うと、継続の意味では、もちろん凄いのですが、「ピアノは幼い頃からやっている人多いよね。」と、どこか、一般的な、固定化された価値観、ありきたりに、落ち着いてしまいます。

でも、3歳から大学卒業(22歳)まで、ということは、19年間続けたということ。

実際には、毎日弾いてはいないでしょうが、単純計算で日数に直すと、6935日=約7000日。

そうすると、「ピアノと共に歩んだ7000日」、というような語りの視点が生まれます。

時間に換算してもいいですよね。

仮に、毎日1時間半、ピアノを弾いていたとすれば、約1万時間という視点も生まれます。

これだけでも、数の力と、インパクト・フレーズです。

さらに、「1万時間もやっているとね、次の2つのことに苛(さいな)まれるんです(笑)。」、という、ナンバリングも活用することで、相手が、「なになに?」、と聞きたくなる、トリビア要素さえも、生まれてきます。

この例1つを取ってみても、聞き手が、ただ単に、「幼い頃からずっとピアノを弾いてました。」、と聞くよりも、はるかに、印象に残るということが、お分かりいただけるはずです。

次回会った際にも、仮に最悪、名前は思い出せなくとも、「あ、ピアノの人!」、という記憶は残ります。

 

もちろん、最初から、そこまで頭をひねった回答にならなくても、大丈夫です!

まずは、初歩的に、もっと簡単なところから始めましょう。

大々的に、自己紹介の項目全てにおいて、頑張る必要もありません。

ちょこっと、あるいは、ここのピンポイントで!、というので結構です。

 

私の趣味・特技を例に挙げると、

「料理が好きで・・・」、と語るよりも、「うちには包丁が16本あって、河野から武器庫と呼ばれています。」、という方がインパクトが取れますよね。

あるいは、「得意料理は、これと、これと、これ!」、というので、「え?!そんなのも作れるの!?すごい!!」、という、圧倒的な印象を勝ち取れる料理名や、ギャップのあるレパートリーでも、いいかもしれません。

「趣味は映画観賞です。」、と語るよりも、「うちには1000本以上ののDVDがあります。」、「この人が出ている映画なら、全部言えます。」、というのでも、いいかもしれません。

このくらいの語りでも、十分です。また、過去の受講生の自己紹介を例に挙げると、

 

「ゲームソフトを、数千本持っている。」

「70か国以上、旅をした。」

「外国の砂漠で迷子になった。」

「痴漢を、こういう方法で撃退した。」

「大好きなアーティストのツアーの旅費で、トータル200万使った。」

「フェラーリに乗っている」

「一日2万歩、歩いている。」

「バスケをずっとやっていたが、茶道・華道・書道・着付けもできる。」

「恋人が途切れたことがない。」

 

など、インパクトある印象や魅力、記憶に残るもの、自慢も含めて(笑)、数々の自己紹介を聞いてきました。

 

もちろん、自己紹介において、「自分の特技や強みが、ほとんどない」、と言う人も、いるでしょう。

また、英検1級を持っている、4か国語が話せる、国連でスピーチをした、有名一流大学を主席で卒業した、というような素晴らしい経歴を持った人も、そうはいません。

先ほどのフェラーリの自己紹介や、某国の大統領のように、「資産は5,000億あります!」、というような、「モノが強みなんだ!」、という魅力ももちろんありますが(笑)、全員が全員、そうはいきません。

しかし、そういった強みは無くとも、人としての魅力は、引き出せます。

色々な視点・方法を、自分の想いと言葉を、どう使っていくかです。

発想力や独創力の勝負とも言えます。

 

受講生の皆さんは、安心してください。

講座で、ガンガン鍛えていきますので!!

受講生以外の方は、ぜひ、まずは、ご自身の魅力ある自己紹介作りから、始めてみてください。

それが、人に好かれる、記憶に残る語りの基礎となりますので。

頑張ってみてください!

 

 

では、また火曜日に。

 

 

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