【考察編」教員採用試験の集団面接での高得点の取り方その2

パフォーマンス力向上

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「教員採用試験に合格するための多様な戦略」第10回

<集団面接での高得点の取り方>その2(考察編)

 

昨日のブログ記事で,次の3つのクエスチョンをチャレンジ問題として,読者の皆様に投げかけていました。

 

1.集団面接では,何が見られているのか?個人面接とは,何が違うのか?

2.集団面接ならではの注意点とは何か?

3.集団面接の裏話と,集団面接で不合格にならないための秘策とは?

 

この3つのクエスチョンについて,考えていきますね。

 

 

1.集団面接では,何が見られているのか?個人面接とは,何が違うのか?

確かに,集団面接でも,面接官の手元にある評価シート・面接票には,個人面接と同じような評価項目が書かれています。

責任感・使命感・協調性・コミュニケーション能力・情熱・指導力などなど,面接官の面接票にある評価項目には,あまり大きな違いはありません。

でも,集団面接と個人面接では,大きく違うところがあります。

それは,集団面接は,意識的であれ,無意識的であれ,他の受験者と,即時に,比較されるということです。

 

個人面接でも,面接官にとっては,次から次へと面接するわけですから,他の受験者との比較という観点は,当然あります。

でも,集団面接では,5人~6人程度の受験者が並んで,面接官の質問に答えるわけですから,どうしても,他の受験者と瞬時に比較されてしまいます。

優れたところもすぐに見て取れますが,深刻なのは「変な」ところが一瞬にして明らかになってしまうところです。

集団で,順番に面接官の質問に答えていくわけですから,話し方,表情,立ち居振る舞い,雰囲気が,まさにリアルタイムで,他の受験者と比べられてしまいます。

優れたところも見てもらえますが,「変な」ところは,ものすごく目立ってしまうことにもなります。

ここが,集団面接の恐ろしいところです。

「変な」癖や,「変な」雰囲気がある人は,すぐに目立ってしまい,評価が下がってしまうのです。

 

2.集団面接ならではの注意点とは何か?

上述したように,集団面接では,優れたところをアピールできるというよりも,「変な」部分があれば,すぐにそれが浮き上がってしまいます。

集団面接での最大の注意点は,「変な人」だと思われないようにすることです。

 

もう一つ,重大な注意点は,集団面接の場合は,いわゆる追加質問がないということです。

個人面接であれば,面接官が質問して,受験者が回答して,さらにその回答に対して,面接官がより詳しいことを聞いてくるという追加質問があります。

集団面接では,この追加質問がありませんので,一つの質問に対しては,1回の回答で,好印象・高評価が採れるようにする必要があります。

 

面接官が質問をして,その質問で,好印象・高評価が取れるのは,1回,回答する,そのワンチャンスだけです。

追加質問を待って,インパクトのあることを言おうという戦略は使えません。

 

集団面接では,「フルーツバスケット・シンドローム」にならないようにすることも重要です。

「フルーツバスケット・シンドローム」とは,私(河野)の命名ですが(笑),例えば,幼稚園児数人に,「あなたが大好きなものは何ですか?」と聞いて,一番最初に答えた子が,仮に「メロン!」と言ったとすると,次の子は「バナナ!」,そして,その次の子は「みかん!」,そして,「パイナップル!」というように,次々に,果物の名前が出てきます。

でも,質問は,「あなたが大好きなものは何ですか?」でした。最初の子が,偶然に,果物を言ったので,それ以降の子が,みんな,好きな果物を言い始めたという現象です。

本当は,別に果物でなくても,「おもちゃ」でも,「お母さん」でも,「ペットの犬」でも,何でもいいのですよね。

このように,集団では,自分より先に発言した人に,無意識に引っ張られてしまうことがあります。

時には,空気を読むという観点で望ましいこともありますが,フルーツバスケット・シンドロームのようになっては,そもそもの知性が疑われることになります。

 

3.集団面接の裏話と,集団面接で不合格にならないための秘策とは?

集団面接の裏話というか,集団面接の正体をお話しましょう。

集団面接は,結局は,採用側にとって,「落としたい人を落とす絶好のチャンス」なのです。

集団面接は,1次試験にあることが多いのも,そのことを物語っています。

1次試験は,一般に,筆記試験がメインのところが多いですよね。

ということは,筆記試験で高得点を取れば,ほぼ合格するということになります。

でも,採用側にとっては,筆記試験でいくら高得点であっても,採用したくない人というのはいます。

この人だけは,合格させたくないという人がいるという事実は否定できません。

筆記試験の得点を改竄することはできませんので,集団面接や集団討論(時には,個人面接)を1次試験に併用することで,どんなに筆記試験が高得点でも,落としたい人を落とす絶好の方法を,採用側は手にすることになります。

 

そして,1次試験で行われる,集団面接(時に,集団討論,短めの個人面接)では,面接官からの追加質問等はなく,質問の一問一答方式です。

つまりは,受験者側に,あまり,自由に自分を表現したり,言い訳したり,面接官を納得させるチャンスは,あまりありません。

また,集団面接の場合は,一人当たりが話せる時間も回数も限られているので,自分の印象を,その限られた発言のチャンスで,大きく変えるというのは,なかなか難しいものがあります。

 

何が言いたいかと言うと,年齢や学歴・職歴,経歴,バックグラウンドがユニークで,一見すると不利だという人は,戦略がなければ,集団面接で,不合格になる可能性が極めて高いということです。

2次試験(3次試験)である個人面接は,面接官からの追加質問等もあり,じっくりと自分の想いや考えを聞いてもらうこともできます。

でも,集団面接では,それができません。

従って,願書・履歴書上で,変な人,変に見える人は,それだけで,集団面接では,採用側は,「この人は不合格にしよう!」という目で見られています。

どんなに,「それはフェアではない!」と思ってもダメです。

面接は,人が人を選ぶ営みです。

人が人を選ぶ営みの際には,必ず主観が入ります。

それが人間というものです。

 

ですから,年齢や学歴・職歴,経歴,バックグラウンドがユニークで,一見すると不利だという人は,集団面接の前に,つまり,願書や自己アピール書,エントリーシートで,戦略的に,自分をアピールし,「変な人」だと見られないようにしておく必要があります。

 

言い換えると,年齢や学歴・職歴,経歴,バックグラウンドがユニークで,一見すると不利だという人は,願書や自己アピール書,エントリーシートを,戦略的に書かなければ,1次試験の集団面接で,確実に不合格にされる可能性が高いということです。

 

集団面接には,非常に限られた発言のチャンスしかありませんから,自分の一見すると不利なバックグラウンドを弁解したり,説明したりする機会はありません。

そして,採用側は,その「変な」バックグラウンドのせいで,あなたを不合格にしようかと思っています。

その不合格を合格にするためには,集団面接の前に,あなたの魅力や資質・適性を採用側に伝える必要があります。

だからこそ,願書,自己アピール書,エントリーシートが重要になってくるのです。

 

ここで,はっきりと言っておくと,年齢や学歴・職歴,経歴,バックグラウンドがユニークで,一見すると不利だという人が,集団面接で,合格を勝ち取るためには,戦略的に願書,自己アピール書,エントリーシートを書く必要がある,それが恐らく,唯一の合格への方向性だということです。

ですから,年齢や学歴・職歴,経歴,バックグラウンドがユニークで,一見すると不利だという人は,必ず,出願までに,弱みを強みにする戦略を立案してくださいね!

いい加減に出願すると,その時点で,不合格が決まってしまいますから!

 

 

では,また明日!!

 

 

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河野正夫

 

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