社会人から教員採用試験を受験する際の合格戦略とは?

パフォーマンス力向上

【レトリカ教採学院】ブログDE教採

 

「教員採用試験に合格するための多様な戦略」・第4回

<社会人から教員採用試験を受験する際の合格戦略とは?>

 

社会人(いわゆる民間企業で勤務している方)が,教員採用試験を受けて,教師を目指されることも多くなってきました。

 

教採塾にも,民間企業から,教員を目指すという受講生さんが,過去にも,たくさんいらっしゃいました。

そして,多くの方が,教員採用試験を一発合格し,教員になって活躍されています。

 

さて,社会人から教員採用試験を受験する際の合格戦略とは,どんなものなのでしょうか?

 

 

この質問に答えるためには,次の「大原則」を知っておく必要があります。

 

教員採用試験の採用側は,この人を採用したい!と感じる人を,採用する。

 

あまりにも,簡単ですが,まさにこの通り,これが真実なのです。

 

民間企業で働いていようが,教育学部の学生さんであろうが,採用側は,採用したい人を合格させます。

採用したい人というのは,魅力がある人,資質・適性・能力がありそうな人です。

「ありそうな人」と書いたのは,20分間程度の面接では,本当に,資質・適性・能力があるかどうかを判定できないので,ありそうな人が合格するということです。

 

ものすごくはっきり言います。

 

民間企業から,教員採用試験を受験する場合でも,圧倒的に優秀な人は,必ず,合格します。

 

例えば,

 

☆超有名ブランド大学出身で,一部上場企業に勤務し,海外駐在をかなりの期間,勤めて,教員採用試験に挑戦する。

☆有名国立大学出身で,大学院まで進んだ後,超優良企業で,優秀なエンジニアを勤めてら,教員採用試験に挑戦する。

☆大学卒業後,有名小売り企業に勤務し,売り上げを伸ばし,全国でもトップクラスの販売員となり表彰されてから,教員採用試験に挑戦する。

 

といった人は,いずれも,一発合格します。

 

はっきり言って,こういう人は,次の特徴を持っています。

 

☆そのまま,その企業にいても,確実に出世し,確実に,教育公務員以上の給料が保証され,人が羨むような仕事で,人が羨むような生活ができる。

☆圧倒的な能力と仕事上の実力を持っていて,いま勤務している企業でも,その能力と実力が十分に認められている。

☆いま勤務している企業は,その人を手放したくなく,できれば,企業に残ってほしいと渇望している。

☆河野正夫からの最初の助言が,「いまの仕事は素晴らしく,また,勤務条件・報酬も最高なのだから,教員などにならない方が幸せなのでは?」である(笑)。

 

こういう特徴を持っている人は,教員採用試験に限らず,どんな分野に進出しても,成功するでしょう。

 

そして,こういう人は,あまり,「企業での経験を活かして」などと,面接で言いません。

そんなに活かせないことを知っているからです。

本物のプロフェッショナルは,安易にこれを活かしてなどとは言いません。

プロフェッショナルの厳密さや特殊性を知っているから,自分の専門領域を生徒指導に活かすなどという愚かな受験作文は,絶対にしません。

だからこそ,採用側の面接官にも信用されます。

 

民間企業から,教員採用試験を受験して,不合格が毎年続く人の特徴を書いてみます。

ちょっと厳しい書き方になるので,その点,ご了承ください。

 

★企業に勤めても上手くいかず,結局は,転職を繰り返している。

★現在,勤めている企業の方が,労働条件(待遇)も給与も悪く,教育公務員の世界へと逃げ出そうとしている。

★現在,勤めている企業の仕事があまり好きではなく,教師への転職と言っても,結局のところ,今の仕事から逃避する手段となっている。

★特に,これといった能力も実力もなく,単なる労働力を提供しているだけで,企業が絶対手放したくないと感じる価値を持っていない。

 

そして,こういう人に限って,「民間企業経験を活かして」と,これ見よがしに言います。

民間企業で大した仕事もしていず,転職も繰り替えし,企業から,ほとんど,価値を感じてもらっていないにも関わらず,口では,「この経験を活かして,キャリア教育を」などと言います。

こういう人が,教員採用試験で,合格することは,非常に難しいと言えます。

 

民間企業から,教員採用試験に合格する人の多くは,ちょっといい方は悪いですが,「ステップダウン」なのです。

つまり,給与や待遇,そういったことは,かなり悪くなるけれど,「教育」という仕事がしたい!という想いを持っている人です。

お金や待遇ではなく,「やりがい」を取る人たちです。

 

民間企業から,教員採用試験を受験して,不合格になる人の多くは,教員になって,「ステップアップ」を狙っています。

狙ってはいけないとは言いませんが,それが採用側に見透かされるから,不合格になります。

給与や待遇や,公務員の身分保障が欲しいから,そういう「ステップアップ」が欲しいから,教員を目指しているのです。

それが悪いとは言いませんが,採用側にとっては,あまり,採用したくない人たちです。

 

ちょっと厳しいことを言いましたが,社会人(いわゆる民間企業で勤務している方)が,教員採用試験を受けて,教師を目指し,教員採用試験を受験して,合格を勝ち取るための戦略を立案するには,少なくとも,次のステップを踏む必要があります。

 

(1)まずは,自分が,民間企業での優秀な社員(エリート社員と言ってもいいです)から,「やりがい」を基にして,教師を目指すのか? それとも,民間企業では,特に優秀でもない社員で,転職等も繰り返した後で,「ステップアップ」として教師を目指しているのか? ここの区別を,自分で,まず明確にしておくことが必要です。これが,この後の戦略に大きく関わってきますから。

(2)自分が,どちらなのかが,自分なりに見えてきたら,自分が属す方での戦略を立案する必要があります。

(3)前者(優秀な社員からの教採受験)であれば,自分の優秀さを謙虚にアピールしながらも,「やりがい」部分の徹底したアピールが必要です。なぜ,教師を目指すのか,教師になって何をしたいのか,現在のエリート社員の道を捨ててまで,教育公務員になる大義は何なのか? それをアピールできれば,合格することができます。

(4)後者(あまり優秀でない民間経歴からの教採受験)であれば,自分のライフストーリーを確立し,自分が教員を目指す必然性なり,一貫性を雄弁に語る必要があります。採用側が,なるほど,そういう経緯やそういう想いで教師になりたいんだなと納得するようなものが必要です。これには,かなり綿密なライフストーリー戦略が必要です。

 

いずれにしても,徹底した自己取材,自己分析,ライフストーリーのチェック,合格戦略・面接戦略の立案,自分の立ち位置に最適なレトリックとパフォーマンス,そして,入念なリハーサルが必要です。

 

教採塾は,これまで,多くの民間企業出身者の教採合格に貢献してきました。

上記の分析で言えば,前者の方は,全員が確実に合格されました。後者の方も,概ね,ほとんどの方が合格を勝ち取られています。

 

合格の秘訣は,徹底した戦略会議です。

 

社会人から,教員採用試験を受験される方,是非,河野正夫に,ご相談ください!

 

 

では,また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

パフォーマンス力向上
レトリカの個人レッスンが,飛躍的に充実します!

【レトリカ教採学院】ブログDE教採   【レトリカ・ブログ】   個人レッスンの …

パフォーマンス力向上
科学的な mock interview こそ,面接合格の切り札です!

【レトリカ教採学院】ブログDE教採   【レトリカ・ブログ】   アメリカの裁判 …

合格への戦略
【エンジェル講座 by 河野正夫】が登場します!(微笑)

【レトリカ教採学院】ブログDE教採   【レトリカ・ブログ】   先週末は,私, …