ハンロンの剃刀ってご存知ですか?無能を悪意に解釈するなということです。

パフォーマンス力向上

【教員採用試験のレトリカル戦略】

 

先日は,「オッカムの剃刀」という考え方をご紹介しましたね。

「オッカムの剃刀」とは,

「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない。」

ということでした。

つまりは,簡単に説明できるのであれば,簡単なほど良いということですね。

 

今日は,「ハンロンの剃刀」(Hanlon’s razor)をご紹介します。

「ハンロンの剃刀」は,次のようなことを意味します。

 

「無能で十分説明されることに,悪意を見出してはいけない。」

(Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity.)

 

つまり,ただ単に無能だということで説明がつくのに,わざわざ,悪意があったからだとこじつけてはいけないということです。

 

ものすごく簡単な例で言うと,うっかりとデートの時間を忘れていた恋人は,単に愚かに忘れていただけであり,その愚かさを,「愛が冷めている」などと悪意に解釈してはいけないということです!(笑)

 

この「ハンロンの剃刀」をご紹介するのには,理由があります。

「ハンロンの剃刀」は,教員採用試験の面接においても,ある意味,重要な意味を持つのです。

 

 

教員採用試験の面接で,何年も続けて不合格になる人がいます。

そういう人は,すぐに,次のように考えます。

 

「自分の何が悪かったのだろうか?」

「自分には補いきれない欠点があるのだろうか?」

「自分は何か悪いことをしたのだろうか?」

 

ごく稀に,本当に「悪い」要因がある場合もあり得ますが,通常は(数字で言えば,おそらく80%以上は),「悪い」要因は存在しないのです。

「悪い」要因ではなく,「愚かな」要因が,80%以上です。

「愚かな」要因,つまりは,「無能」ということになります。

 

つまり,教員採用試験の面接で,繰り返し不合格になるのは,あなたに悪いところがあるとか,面接官に悪意があるとか,そういう,何か「悪い」要因があるということが理由ではなく,あなたが,シンプルに「愚か」に面接で振る舞っているというだけなのです。

 

では,面接での「愚かさ」(言い換えれば「無能」)とは何かというと,それは次のようなものです。

 

明るい表情ではない。

楽しいこと(前向き,ポジティブ,聞いていて心地よい,好感が持てる,共感できること)を語っていない。

楽しく語っていない。

常に笑顔でない。

元気さがない。

爽やかさがない。

 

これは,人が人に話すときに当然のパフォーマンスです。

 

よくわからないという人は,次のような状況を想像してみてください。

あなたが,8ヶ月の赤ちゃんや,1歳半の幼児に話しかけるときは,どんな表情で話しかけますか?

あなたは,きっと満面の笑みで,明るく,元気に,爽やかに,楽しそうに話しかけることでしょう。

あなたは,赤ちゃんや幼児は,あなたの表情や雰囲気を,あなたからの主要なメッセージとして受け取ることを知っているからです。

赤ちゃんにとって重要なのは,言語で語られる内容の正確性ではなく,あなたの表情や雰囲気だということが,あなたにはわかっているからです。

 

でも,教員採用試験の面接では,正しいことだけを言おうとします。

正しく,適切な内容であれば,合格すると勘違いをしています。

表情や雰囲気には,あまり気を付けません。

あなたが,8ヶ月の赤ちゃんや1歳半の幼児に語りかけるときに見せるような,明るく,元気で,爽やかで,楽しそうな雰囲気を,面接官には絶対に見せません。

だから,不合格になるのです。

だから,不合格になり続けるのです。

 

あなたが教員採用試験の面接で不合格になるのは,そういったあなたの「愚かさ」(「無能さ」)が原因です。

あなたが普通にできること,普通にやっていることを,面接ではしないという「愚かさ」が原因なのです。

 

この「愚かさ」を,「悪意」に解釈してはいけません。

 

あなたには,「愚かさ」以外の「悪い」要因はありません。

面接官には,「悪意」はありません。

面接には,あなたを不合格にする「悪意」ある陰謀はありません。

 

ただただ,あなたの「愚かさ」による不合格です。

 

もう一度,面接での「愚かさ」を定義しておきます。

面接での「愚かさ」(「無能さ」)とは,

 

明るい表情ではない。

楽しいこと(前向き,ポジティブ,聞いていて心地よい,好感が持てる,共感できること)を語っていない。

楽しく語っていない。

常に笑顔でない。

元気さがない。

爽やかさがない。

 

ということです。

 

「ハンロンの剃刀」,とても重要な考え方なので,是非,理解しておいてくださいね!

 

 

では,また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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