教員採用試験に合格するための人間的な魅力とは?

パフォーマンス力向上

【教員採用試験のバイブル】

 

今日は、教員採用試験に合格するための人間的な魅力というテーマで、お話ししますね。

 

 

まずは人柄です。

ここでいう人柄とは、人間的な深みであったり、面白みであったりということです。

簡単に言えば、その人の趣味や、休日の過ごし方、好きな本、映画といった、その人らしさを表すものです。

人柄を表すものはこれらに限らずたくさんありますが、自分らしさを表現できる何かを持っておくことは大切です。

人柄を表現する趣味や自分の好みなどについて話すときも、単なる事実の羅列では興味を持って聞いてもらえません。

 

恋愛の場面でたとえてみましょう。

恋人になって欲しい人に、ただ単に「自分の趣味は読書です。」というような言い方で話すでしょうか?

何十年か前のかしこまったお見合いの席ならいざ知らず(笑)、趣味も無味乾燥にいったのでは何の魅力もありません。

少しエピソードを交えて、「最近、XXX についての本にハマっていて、アルバイト代を全部使って、XXXの本ばかり買っているんですよね。」なら聞いてもらえるでしょう。

 

もちろん、恋愛のときと教採のときでは、話す言葉の丁寧さや文体は違います。

でも、話す内容や視点はそんなには違わないのです。

恋人や友達にはバカバカしくて話せないような話の内容や視点では、面接官の興味・関心を勝ち取ることはできません。

つまり、あなたの人柄を表現することはできないのです。

それなのに、教採や就活の面接では、平気で、「私の趣味は読書です。本を読むことによって自分の世界が広がります。」という風な言い方で話すのです。

このセリフを友人や恋人に言いますか?

言うとするなら、相当なエピソードやストーリーがないと伝わりませんよね。抽象論では人柄は表わせません。

 

はっきり言うと、小学校時代の「良い子ちゃん作文」での表現を、社会人としての就職・教採面接で使ってしまうのです。

良い子ちゃん作文とは「今日はXXがあります。一生懸命頑張りたいと思います。」とか、「僕はXXが好きです。もっと上手くなりたいと思います」のような紋切り型の作文のことです。

良い子ちゃん作文は言っていることが悪いのではありません。

言い方があまりに幼稚だということです。

 

言い方があまりに型にはまっていて、その人のユニークさや人柄を全くと言っていいほど表せないのです。

こんな場合にはこう言うといった感じのパターンだけで話しているのです。

面接で自分の趣味について話す時に、「私の趣味はXXXです。この趣味で学んだことを活かして・・・」なんて話すのは、はっきり言って最低レベルです。

間違ったことは言っていませんが、あまりにも紋切り型で魅力も何にも感じられません。こんな話し方しかできない人を採用したいとは思いません。

アルバイトについて話す時でも紋切り型のワンパターンの話し方は決まっています。
「私はXXXでアルバイトをしています。そこでは、働くことの厳しさと人間関係の大切さを学びました。これらを活かして・・・」といったものです。

特に具体的なことに言及することもなく、こんな決まり文句で話します。

 

いま取り上げたような、ワンパターンの話し方は面接官が最も嫌う話し方です。

面接官としては、「だからどうした?」、「具体的には何が言いたいの?」と感じざるを得ないからです。

さらに、面接官から補充質問があっても、具体的に答えられないような場合では、もはや合格は絶望的です。

自分という人柄を知ってもらおうと思うのならば、自分が表現できるエピソード、ストーリー、言葉をしっかりと準備しておく必要があります。

その準備こそが、自己分析であり、面接対策にもなるのです。

 

人柄としての自分を語るためには、自分磨きが大切です。

特に打ち込んでいる趣味もないし、アルバイトも適当にやっているだけ、これと言って話すこともないというのでは、魅力ある人柄としての自分は語れません。

魅力ある人間になる努力が必要なのかもしれませんね。

 

次に、情熱についてお話ししましょう。

就職面接(教採も含めて)では、仕事ができそうな人を採用します。

でも、一般に面接を受ける受験者は若くて未経験の人が圧倒的です。

仕事上での大先輩の面接官に向かって、自分は仕事ができるぞ、上手いぞという立場ではありません。

アピールできるのは情熱です。

 

仕事に情熱がある、人生に情熱があるということは、その人は将来、成功する可能性が高い、あるいは、その人に成功するチャンスを与えたいと採用側に感じさせますから、合格する可能性が高くなるわけです。

情熱は成功への予感であるからです。では、情熱とはどのようにすれば伝わるのでしょうか?

 

情熱を伝えるためには、単なる言葉だけではダメです。

情熱を伝えるためには、本気であることが不可欠です。

教育への情熱なら、本気で教育に対しての何らかの想いを持っていることが必要です。

部活動への情熱なら、その部活への本気の想いがなければなりません。

 

言葉だけで情熱を伝えるのは無理です。

教採を受験するということは、教師になりたいということですから、教師という仕事に対して、あるいは、教育という営みに対して、何らかの本気の想いを持っているということになります。

その本気の想いを自分なりの言葉で表現することが肝要です。あなたはどんなことに対して本気なのかを語るのです。

 

結局、これは志望動機につながります。

なぜ教師になりたいのか、教師になって何がしたいのか、本気度はこれに関するものとなりますね。

これが本気でなければ当然、採用はされないでしょう。

では、どうやって本気であることを伝えるのか。そこが考えどころです。

 

本気を見つけるにはいろいろ話してみることが重要です。

指導教官と話す、友達と話す、先輩と話す、いろいろ話して自分の本気を見つけることです。

これは教師・教育に関してだけではなく、例えば、部活動でも仲間といろいろ話してみて、自分が何に本気なのかを見つけていくことが必要です。

 

語りの魅力も、人間的魅力のファクターの一つとして、重要です。

人は社会的動物であり、コミュニケーションにより相手の魅力を感じ取ります。

コミュニケーションの最大の柱は語りです。

語りだけが全てではないですが、語りは最も重要であることは間違いありません。

 

語りの力とは、聞き手(聴衆)の共感、感動、賛同を勝ち取り、相手の心を動かす力のことです。

教採の面接でも重要な力ですし、また、教員になってからも常に必要な力です。

語りの力なくして、教育はできませんし、教師という仕事もできません。

語りの力を磨くことは教師の力を磨くことに通じます。

話してみて面白くない人と言うのは、教採でも就活でも、致命的です。

 

こういう言い方をすると本当に申し訳ないのですが、話してつまらない人が合格・採用される可能性は低いのです。

特に競争倍率が高い場合はなおさらです。

だから、相手の興味を勝ち取れる話し方をするのです。

これは、適切に練習すればできるようになります。

聞き手(聴衆)がもっと聞きたいと思ってくれるような話し方は練習次第でできるようになります。

この練習を今からしっかりしておくことが大切です。

 

表情。これも大切です。

面接や模擬授業などにおいては、基本的には、語り(言葉)と表情での勝負です。

語りと表情で、使命感や、責任感や、協調性といったものを表現するのです。

面接官が持っている評価表には、使命感・責任感・協調性といった項目がありますが、それらは全て言葉と表情で評価されます。

 

言葉と表情で多くのものを勝ち取るのが就職面接・教採面接です。

言葉と表情の組み合わせが上手くいけば万能です。

表情については、いわゆるイケメン・美女であれば有利度は高いことになりますが(微笑)、心の持ち方、心の表現の仕方でイケメン・美女に変身することはできます。

表情は教採の面接でも、教師になってから教室でもとても大切なものですが、言葉ほどは注目されていません。

面接対策でも模擬授業でも、話す言葉や指導案は推敲を重ねても、表情の推敲をすることは稀です。

 

どんな表情で話すのか、授業するのかは、言葉と同じくらい重要です。これを忘れていはいけません。

表情が暗いと全てが台無しです。

表情なんか変えられないと思っていてはダメです。

表情はどのようにでも変えられます。

表情を変えることができない人は、教師には向いていません。

子どもを指導する時には、教師は変幻自在の表情を持っている必要があるからです。

 

教採用には明るく元気な表情が不可欠です。

人間的魅力を伝えるために必要な、人柄・情熱・語り・表情についてお話してきました。

 

結局、教採での合格率を高めるということは、より魅力的な人間になること、そして、より優れた教師の資質を身に付けることに他なりません。

 

魅力的な人間になり、優秀な教師に成長していくことが何よりも教採合格の近道なのです。

 

 

では、また明日!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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