面接でのダメダメ語りの分析をしましょう!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 不合格の理由, 合格への戦略, 面接力向上
【教員採用試験のバイブル】
面接でのダメダメ語りの分析をしましょう!
どんな語りがダメダメなんでしょうか?
もちろん、何を言っているのか分からないとか、一文が長すぎるとか、独りよがりの極論などはもってのほかですが、通常では良い語りと一見思われるようなものでも、よく考えてみるとあまり内容のない空虚なものもあります。
そんな観点でちょっとした実例をあげてみましょう。
まずは次の文を見てください。
2つの部分が空欄になっています。
私は(XXX)を大切にしながら、(YYY)の素晴らしさ忘れることなく、子どもを育んでいきます。
この文にある二つの空欄に、教採の面接でよく使われる言葉を入れてみます。
よく使われる言葉とは、例えば、
1.学び合い
2.人のつながり
3.個性
4.子どもに寄り添うこと
5.笑顔
以上の5つの言葉を、先ほどの文の2つの空欄にまったくランダムに入れてみてください。
どの組み合わせでもそれなりの志望動機的な文が出来上がります。
しかし、出来上がる文には、説得力もインパクトもありません。
5つのことばを2つを取り出して並べるわけですから、全部で20通りの組み合わせがありますが、どの組み合わせの文もそれなりによくは聞こえますが、しかし、その文には聞く人の共感や好感、感動を勝ち取る力はありません。
何が言いたいのかと言うと、面接の語りがダメな人は、頭の中で、この程度の語りの構築しかしてないということなのです。
自分の想いを築いて固めるという作業ではなく、「私は(X)を大切にし、(Y)の素晴らしさ忘れることなく、子どもを育んでいきます。」程度の枠組みに言葉を埋めるだけなのです。
結局、こういう語りの準備しかしない人には、まだ本当の想い、情熱などはありません。
とりあえず何かを言わなければいけないので、「~の大切さを」のような表現を枠組みにして、そこに、「子どもに寄り添うこと」とか「学び合い」などの流行りのGood Wordを入れていくだけなのです。
もちろん、子どもに寄り添うことも、学び合いもとても素敵なことです。
でも、それについて語りたいのであれば、そのことをもっと掘り下げて、子どもに寄り添うとはどういうことなのか、学び合いの本質とは何なのかをインパクトと情熱をもって語る必要があります。
ありきたりの文の枠組みに、最近、ちょっと流行りの人気ワードを入れて文にして、志望動機や自己アピールを作っている人は、大いに考え直してみることが必要です。
面接官が圧迫面接的にツッコミ質問をしてくるのは、多くの場合、受験者がこのような「くだらない」語りをしたときです。
そして、このような語りでは、ツッコミ質問や圧迫面接にはほぼ対応できません。
ボロボロに突っ込まれて、「勉強不足ですみません」と謝る羽目になるのは目に見えています。
私の受講生でこのような語りをする人はもう誰もいません(笑)。
もし、こんな語りをしようものなら、私から圧迫面接的に徹底的に追及されることをよく知っているからです(笑)。
本当は,学び合いでも,笑顔でも寄りそう,でもいいのです。
そこに情熱と想いと志があり、その熱い想いをインパクトある言葉というカタチにしているのであれば、それは説得力ある語りとなります。
説得力ある語りを作るためには想いづくりが何よりも重要です。
パターン化した枠組みに流行りの言葉を入れるだけでは想いになりません。
「想いを築く。想いをカタチに。」
想いと言葉の両方を自分の心の中で磨き上げることが何よりも重要ですね!!
では,また明日!!
教採塾
河野正夫