教採合格のための【添削指導を受けるときの5つの知恵】
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
【教員採用試験のバイブル】
「添削指導を受けるときの5つの知恵」と題して、お話しましょう。
これから、自己アピールや志望動機などの文章を添削してもらう機会が増えていきます。
賢い添削の受け方とはどのようなものなのでしょうか?
賢い添削を受けるための「5つの知恵」をご紹介しますね!
知恵1.数多くの添削者の助言の寄せ集めにはしない。
あの先生にも、この先生にも、あの先輩にも、あの上司にもと、多くの人に添削してもらうのは、悪いことではありません。
でも、出来上がった文章が、いろんな人のアドバイスの寄せ集めでは合格する文章にはなりません。
自分が伝えたいことをどう表現するかの想いがぶれるようではダメです。
添削者は何かアドバイスしようと、次から次への助言をくれます。
全部を受け入れていたら、あなたの文章はバラバラ・粉々・寄せ集めのパッチワークになります。
聞くべきを受け入れ、不要なものは聞き流す勇気が必要です。
知恵2.添削者の添削能力を見極める。
世の中に「教採の願書の添削だけのプロフェッショナル」という人はきっといないでしょう(微笑)。
ある添削者は、大学教授であったり、ある添削者は校長であったり、また、先輩や教採対策講座の講師であったりします。
つまり、添削の天才という人はいないでしょう。
ですから、その人の地位だけで添削能力を信じてはいけません。
素晴らしい教授でも、添削はあまり得意ではないかもしれません。
素晴らしい校長でも添削の達人ではないかもしれません。
添削が上手い人を見つけてください。
添削が上手い人を、地位だけで選ばないことが賢明です。
知恵3.「無難だけを求め」と「ためにする添削」をする添削者は避ける。
自己アピールや志望動機が「減点方式」で採点されることはまずありません。
ですから、「無難」な文章だけを助言する添削者は、無能かつ有害です。
不合格への死神のようなものです。
確かに無茶で奇抜過ぎる文章はだめです。
でも、無難で平凡な文章では、ライバルには勝てません。
無難を指導する添削者は、あなたの合格には貢献しません。
無難に書く技など、就職してからならともかく、採用競争に勝ち抜ける技ではありません。
文章を無難に平凡にするような助言には、お礼だけ言って、聞き流すことが必要です。
また、「ためにする添削」をする添削者も避けましょう。
「ためにする添削」とは、大して直す必要がない優れた文章でも、せっかく添削してくれと来たのだから、どこかを直してやろうと思い、不必要な添削助言をあえてすることです。
これは、地位のある添削者に典型的にみられます。
本当に優れた文章なら、「これでOK。素晴らしいですよ!」とだけ言えばよいのです。
でも、地位ある添削者は、それでは、自分の値打ちが下がるから、あえて、どこかを修正するようにアドバイスしがちです。
助言が不要な優れた文章の場合には、不必要な助言をすることなく、文章を素直に認めることができない人からの助言は、百害あって一利なしです。
知恵4.自分が本当に納得したら、それ以上添削を求めない。
ある程度、添削をしてもらい、あなたが信頼する添削者もあなたも、文章の出来上りに満足したら、もうそれ以上の添削を求めないことです。
満足した文章をもう一人、別の人に見てもらおうとしてはダメです。
もし、そのもう一人の人が「ためにする添削」を始めたら、悲劇です。
あなたは不安になり、また、文章をいじりまわすことになります。
そして、文章は死にます。
あなたの合格可能性も下がります。
知恵5.根性論や精神論、自分の校長や面接官としての経験ばかり強調する人は添削者としては避ける。
文章執筆は精神論ではありません。
技術論であり、サイエンスです。
どう書けば、読み手がどう反応するかはある程度は実証的に予想できます。
文章指導は、「お年寄り」の説教ではできません。
過去の成功や栄光にすがって、思いつきを文章指導にアドバイスするような人は避けるのが賢明です。
そういう人には、笑顔で「アドバイス、ありがとうございます」とお礼を言って、すぐに忘れてください(笑)。
添削者の値打ちや、添削の価値を判断するのはあくまでもあなた自身です。
あなた自身が、「厳しいけど、その通りだよね。もう一度、書き直そう。」と思える添削の助言ならよい助言です。
あなた自身が、「なんだそれ。意味わからないし。」と思うような助言には、お礼だけ言って、忘れましょう。
ただし、ある程度は、助言は謙虚に受けてとめてくださいね。
まずは、自分の文章を改善し、自分の想いを磨き上げるためのチャンスだと思ってくださいね。
そのあとで、もう一度よく考えて、受け入れる助言と、受け流す助言を選別してください。
この選別の仕方が、あなたの合否を決めるのですから。
添削の助言があなたの合否を大きく左右することだってあります。
だからこそ、助言を上手く活用し、助言を賢く選別してください。
以上、「添削指導を受けるときの5つの知恵」というお話でした!!
では、また明日!!
河野正夫