【川上貴裕】「伝える」ことと、「伝わる」ことは、同じではありません。面接の語りの必勝法とは?

合格への戦略

教採塾の川上です。

 

 

3月末に、2日に渡って、単発講座を開講しました。

受講生の中には、自分の想いを、相手の立場に立って、明瞭で、簡潔な言葉で話をすることができていない人もいました。

要は、小難しい専門用語や聞きかじった言葉を使って、よくよく聞かないと理解できない話を続けてしまうのです。

熱意はあるのでしょうが、大して考えてもいないから、自分の言葉で語れないから、そのような言葉で着飾って、ごまかしているだけだと感じました。

 

「伝える」ことと、「伝わる」ことは、同じではありません。

「自分は、何を伝えたいのか。何を伝えるべきなのか。」を自問自答した上で、面接官の立場に立って、「相手は、何を聞きたがっているのか。何が知りたいのか。」を考える必要があります。

 

また、講座では、50の「観」・「質問」について、受講生に考えていただきました。

それぞれに対しての、自分の回答、想いがあることと思います。

ただ、回答や想いの信ぴょう性や説得性というものは、自分自身が日頃から体現しているかどうかが、密接に関係してきます。

要は、『口から出まかせ』状態では、自分自身がそもそも納得していなかったり、普段、自分が取り組んでいないことだったりするので、全くもって通用しません。自信もないことでしょう。

本気で取り組んでいること、本気で考えていること、本気で体現していることであれば、いくらでも、自信をもって語ることができます。

上手く語れないのは、それらができていないことを、露呈している他にありません。

 

しかしながら、余談ではありますが、

本気で取り組むために、本気で考えるために、本気で体現するために、なぜか、多くの教採受験者は、高い志・理想(こうだったらいいなぁ。という希望的な、あるいは、人任せ的なもの)だけが、先行して膨らんでいく傾向があります。

思い描くことは、大事なことです。

問題は、描いただけで、満足してしまっていることです。

 

志や理想を実現していくためには、目の前に掲げる目標(小さな目標で良い)を実践し、クリアし続けていくことです。

その中で、自分の想いや考え、行動が正しいのか、修正が必要なのかが分かってきます。

実践し、試行錯誤を通して、荒削りの想いや考えを、磨いていく・精査していくことで、一言でシンプルに、相手に誤解無く伝わる、『言いたいこと』というのが、明確化します。

(補足ですが、理想が実現できない、クリアできない、修正が必要、といった場合は、現実を変える方向でいかなければいけません。これまた、多くの教採受験者は、理想を低く設定し直したり、根本的に変更したりします。理想だけを変えても、結局は、何も変わりません。)

 

さて、最後に。

教採受験者の中には、50の「観」・「質問」や、面接用の回答を一度作ると、それで満足してしまっている人がいます。

だから、追加質問や、視点・方向性を変えた質問に、柔軟に対応することができません。

 

回答も、1つだけでなく、複数個考えておくこと。併せて、例えば、半年前に考えていたことと、今考えていることが違ってきているのであれば、語りをアップデートしておく必要があります。

いつまでも、同じ回答や語りを、使い回さないことです。

「本当にこれで良いのか。この内容が、自分が伝えたいことの全てなのか。この内容は、相手の心に響くものなのか。」と、常に疑問を持ち続けること、現状に満足しないこと、進化し続けることです。

 

更には、細かい注文ではありますが、内容によっては、「成功したら(できたら)どうなるか。」、「失敗したら(できなかったら)どうなるか。」という部分までもを、具体的に掘り下げておくことです。

ここまでを掘り下げなければ、追加質問を想定することができず、また、対応することもできません。

 

「語りがまだ弱いな。」と感じる人は、自分が上記に当てはまっていないか、今一度、自問自答してみてくださいね!

 

 

では、また来週!

 

 

教採塾

川上 貴裕

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