お庭で楽しく飲みましょう! 飲んだら楽しく「歌い」ましょう! お庭の自然は綺麗です! 梅のお花を詠いましょう!
- By: Kyousaijuku
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今日は,4月1日です。
今日から,新年度ですね。
そして,今日は,5月1日から始まる新しい元号が発表されました。
新しい元号は,皆さんもご存知のように,
令和
です。
典拠となったのは,万葉集です。
これまでの元号は,すべて,中国の古典を典拠としていましたので,日本のいわゆる「国書」が典拠となったのは,歴史上,初めてのようですね。
発表の時,菅官房長官や,安倍首相は,万葉集の次の部分を引用して,説明していました。
初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす。
実は,これは,もっと長い文章の一部です。
せっかくですので,文章全体を見てみましょう。
岩波文庫より,引用しますね。
よく見る古文の表記で見ると,
現代語に訳すと,
万葉集は,漢字だけで書かれていますから,元々は,
こうやって,全体をみると,面白いことがわかります。
これは,「宴会」の描写なんですよね。
初春に宴会を催し,自然を愛でながら,盃を酌み交わす。
盃が進み,お酒もまわってきたので,では歌でも歌うか!という場面です。
もちろん,歌と言ってもカラオケなどではなく(笑),「和歌」を詠もうというわけです(微笑)。
お叱りを覚悟で言えば,
お庭で楽しく飲みましょう!
飲んだら楽しく「歌い」ましょう!
お庭の自然は綺麗です!
梅のお花を詠いましょう!
って感じですね!
(上の4行,一応,七五調っぽくしてみました。笑)
明治・大正・昭和・平成は,どちらかというと国づくりの哲学を意味した,ちょっとお堅い意味の元号でした。
明治
「聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)ひて治む」『易経』
大正
「大いに亨(とほ)りて以て正しきは、天の道なり」『易経』
昭和
「百姓(ひゃくせい)昭明にして、萬邦(ばんぽう)を協和す」『書経』
平成
「内平かに外成る」『史記』 「地平かに天成る」『書経』
でも,今回の「令和」は,かなり花鳥風月を愛でていますね。
「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ」
素敵ですよね。
新しい元号では,お庭で遊びましょう!!
では,また明日!!
河野正夫