【川上貴裕】インフレになっている表現や語りでは、面接での合格は勝ち取れませんよ!

合格への戦略

教採塾の川上です。

 

 

面接は、受験者にとっては1回限りでしょうが、面接官は、朝から夕方まで、ずっと受験者の語りを聞いています。

従って、面接官からすれば、「またこの話か・・・」というものも、多くあります。

面接官にとっては、受験者の語りがインフレ状態になっているのです。

まぁ、インフレ状態になる一番の要因は、教師志望者の語彙力の乏しさ、発想力の稚拙さにあるのですが(笑)

 

さて、インフレ状態の例のおさらいとしては、

 

・「個性を尊重する」、「情熱をもって」というような、定義がはっきり言えない感情面の語り。

・「些細なことも見逃さない」というような、実態調査の結果と相反する語り。

・答申や参考書から取ってきたような文言を使っての語り。

 

などが挙げられます。

 

今回は、少し別の視点で、インフレ状態の要因を考えてみましょう。

 

インフレ状態になる要因の一つとして、多くの受験者が、学習指導にしても、生徒指導にしても、『成果物』にすがる、というのが挙げられます。

 

多くの受験者は、結果ばかりを語ります。

結果ばかりを語ると、「毎回の授業でできるかな?」、「本当にそれで、千差万別の子供たちを画一的に指導できる?」と、面接官から疑問が沸いて出てきます。

もちろん、子供がどんな成果を出すか、どう成長するか、というように、実際の現場では大事なことです。

しかし、事実を語ったところで、相手は納得・共感しません。

一般的なものであれば、尚更です。

「聞き飽きたよ!」と面接官をイライラさせるだけです。

 

私としては、生徒指導にしても、学習指導にしても、その指導の『過程』こそ、児童・生徒との密な関わりが表れている部分だと考えます。

一番要素が詰まっている部分です。

 

特に講師や臨採をやっている方は、普段、現場でもやっていることなのに、いざ面接での語りになると、ここを見落とします。

個人レッスンや、添削でも、「こういうことしたのでは?」と私がサンプル文を作ると、「あー!それ普段やってます!」と、必ず受講生は口にします。

 

「面接の質問」と思って考えるから、出てこなくなるのです。

ただ、過程について語りを構成する上で、重大な落とし穴があります。

語り(語彙力)が乏しい・発想が幼稚な受験者は、この過程において、子供たちとの思い出話を、ダラダラと時系列に語るのです。

 

「最初はあまり意欲的ではなかったけど、指導を繰り返すうちに・・・」と語ります。

この、思い出話ほど、面接官にとって興味が無く、イライラさせるものはありません。

受験者本人は、その児童・生徒との情景が頭に浮かぶのでしょうが、面接官からすれば、さっぱりです。

 

情景が見えないとどうなるか。

 

その思い出の内容の過程が各々で違えど、結果として、同じ語りにしか聞こえないのです。

『苦難からの成功』、『子供との信頼関係の構築』という程度のテーマにしかならないのです。

 

私も、ここ数年、毎年添削をおこなっていますが、過去の思い出話が入っている時点で、「またか!」と、イラっとします(笑)

数年、添削をやっているだけの私でさえ、イラっとするのに、数十年、面接官をやっている人からすれば、これはもう憤慨ものですよね(笑)

 

本当に、教師の語彙力の乏しさ、発想力の稚拙さには、目を疑うものがあります。

 

こういうものは、どれだけ取り繕っても、面接官にはバレていますからね!(笑)

 

とはいうものの、なかなかすぐにはできませんよね。

小さなことからコツコツと(笑)

 

まずは第一歩として、あるいは、発想の転換として、一般論にならぬよう、成果物(結果)だけに重点を置いた語りからの脱却を図りましょう!

 

次回のブログは、「遊び感覚、芸術感覚で、語りを構成する。」です。

 

お楽しみに!

 

では、また来週!

 

 

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