【川上貴裕】誰でも『思考(想いや言葉)』を掘り下げることができる2つの方法!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 合格への戦略, 面接力向上
教採塾の川上です。
自分が発する言葉に、責任を!想いを!定義を!と、ブログや講座で、耳が痛くなるほど話しました。
そうすると、今月の志望動機文を考察する個人レッスンで、「想いを掘り下げるには、どうしたらいいでしょうか?」という質問を、受講生からいただきました。
ということで(笑)、本日は、「誰でも『思考(想いや言葉)』を掘り下げることができる2つの方法!」と称して、ご紹介したいと思います。
なんだか、最近よく出版されている、自己啓発本のタイトルみたいになってしまいましたね(笑)
方法①
昨年のブログでも紹介しましたが、
【マインドマップの樹形図のように、関連・連想するものをどんどんと挙げていく方法。】
まずは、A4の用紙1枚をご用意ください。
A4用紙のど真ん中に、自分が面接や志望動機で語りたいフレーズの、単語の部分を抜き出して記載します。
例えば、「楽しさを伝えたい」、「個性を伸ばしたい」、「思いやりや協調性を育みたい」、「いろんなことに挑戦させたい」というようなことが言いたいと思うのであれば、「楽しい」、「個性」、「思いやり」、「協調性」、「挑戦」をど真ん中に記載します。
そこから、関連・連想するものを1フレーズ・1ワードで、どんどん繋げていきます。
繋げたフレーズやワードについても、更にそこから関連・連想するものを出していきます。
そうやって、樹形図のようにしながら、A4用紙1枚が埋まるまでおこないます。
難しく考えずとも結構です。
分からなくなったら、調べても結構です。
その時間、その日に完成させずとも結構です。
ゆっくり、じっくり考えてください。
1枚が埋まるころには、自分がどのような想いでこの言葉を使っているのか、調べたのか(数ある中で、自分にマッチしたものだけを情報群の中から選んでいるはずなので。)、その傾向や思想がよく分かりますよ!
樹形図を用いて、思考の分解・再構築をおこなってみてください。
方法②
【いろんなベクトルの向きで考える方法。】
例えば、
よく、面接の回答で、「子供たちに○○の楽しさを教えたい。」、「楽しい学校生活を送らせたい。」というような語りを聞くことが、ままあります。
実際には、いいことだと思います。
子供たちがそう感じるのであれば、教師冥利に尽きるというものです。
しかし、面接の語りにおいて言うなれば、
このような語りは、教師の主観的な、一方的な押し付けに過ぎません。
楽しさは本来、強制させるものではなく、子供たちが自然に感じ取って、かつ、子供たちの口から言われるものであるべきです。
それでも、面接において「楽しい」、「楽しさ」を語るのであれば、「楽しい」の定義が何か、どうだから楽しいのか、という考えを明確に持っておく必要があります。
掘り下げる例としては、
「分かるから楽しい。」のか、「楽しいから分かる。」のか。
これは、どちらが正しいということではありません。
ただ、両方の要素がある中で、どちらだと思うか。
どちらか考えたら、どうやったら、面接官が「そうか。なるほどね!」と納得してくれるか。
(仮に、面接官が、自分とは反対の考えをもっていたとしても、納得・共感してくれれば、何の問題もありません。)
また、同じように「挑戦させたい」というような語りも、よく耳にします。
「挑戦」にも色々な挑戦がありますよね。
例えば、
・新たなことへの挑戦。
・困難への挑戦。
・リベンジとしての挑戦。
自分は、どの「挑戦」をイメージして語るのか。
あるいは、
・挑戦する前
・挑戦中
・挑戦後
のどこに重点を置くのか。焦点を当てるのか。
重点・焦点が決まったら、今度は、子供たちをどう指導していくのか。どんな言葉を投げかけるのか。
など。
というように、
「楽しさ」や「挑戦」の、たった2つの単語だけを取ってみても、これだけ多岐にわたる思考方法が出てきます。
「想い無くして、語り無し!」
語りは、思考です。
「何となく、こんな感じで言いたい。」程度の語り・想いでは、教員採用試験では通用しません。
「その程度の想いで教師になりたいのか。」と面接官に嘲笑われるだけです。
しっかりと、誰が聞いてもブレることのない軸を決め、語る言葉に想いをもたせてください。
軸を決め、想いを持たせるためにも、上記のように、どんどん思考を掘り下げていってみてください。
では、また来週!
川上貴裕