教育に対する、自分の想い・定義ができたら、今度は、それをどう武器として使っていくか。

合格への戦略

教採塾の川上です。

 

 

前回のブログの続きです。

 

本日のブログは、

 

「教育に対する、自分の想い・定義ができたら、今度は、それをどう武器として使っていくか。」ということについて。

 

言葉に想い・定義を見い出したら、次は、自分なりの言葉で語らなければいけません。

 

となると、

次は、どう構成するか。

材料を、どう加工していくか。

というのが重要になってきます。

 

想いや定義がせっかくできても、効果的に使うことができなければ、意味がありません。

構成・加工の観点としては、

 

・その言葉自体を、自分はどう解釈しているか。

・細分化した言葉のうち、どれを用いることが効果的か。

・言葉の意味は、相手に差異なく伝わるか、瞬時に理解してもらえるか。

・相手が納得するか。

・相手の感情を揺さぶれるか。

・相手に驚きと発見を与えられるか。

・どのタイミングで用いるか。

 

ということを念頭に置きながら、構成していきます。

 

いつしかのブログ・講座でもお話しましたが、

例えるならば、『具材はあるが、どう調理していけば、美味しい料理が作れるか。』ということと、似ています。

 

浸透率の観点から、先に塩を振っておくか、料理の最後に振るか。

玉ねぎは、みじん切りにするのか、スライスにするにするのか。
繊維に沿って切って柔らかく・甘く仕上げるのか、逆らって切って、シャキシャキ感・辛さを重視するのか。

肉を焼いて香ばしさを出すのか、煮込んでトロトロにするのか。

酸味のあるものは、肉を柔らかくさせる働きがあると同時に(酢豚、ビール煮込みなど)、タンパク質を凝固させる働きもある(ポーチドエッグを作る際に酢を入れる)ので、どのタイミングで使うのか。

など、挙げればキリがありませんが、作る手順によって、料理全体の印象がガラリと変わってしまいます。

作る手順を間違えると、焦がしてしまったり、硬くなってしまったり、苦味・辛味・酸味が強いものになってしまったりします。

 

この例からも分かるように、手順(構成)・加工法を間違えると、どれだけいい材料(言葉)で仕上げても、残念な結果となってしまうのです。

 

志望動機文・自己アピール文であれば、ここまで考えて仕上げることができれば、80%程度は完成したも同然です。

 

しかし、面接での語りの構成・加工で言うのであれば、もう1つ、重要なことがあります。

 

それは、『音声言語』で語りを構成するということです。

多くの受験者は、『文字言語』で語りを考えます。

自分で語りを書いているから、目で見ているから、文字に囚われてしまいます。

そして、その文字言語の文章を、音声言語に変えずに、そのまま面接で語るのです。

 

文字言語で語ると何がいけないのか。

まず挙げられるのは、その言葉の意味を、瞬時に理解されない場合がある、ということ。

同音異義語や、難しい四字熟語などは、「どれのことだっけ?なんだっけ?」と、面接官が戸惑う場合があります。

そうなると、面接官はその時点で、語りを聞くことよりも、思考することに注力がいくので、せっかくいい語りをしていても、聞いてもらえません。

 

次に挙げられるのは、造語が入っている場合。

文字言語なら、百歩譲って、漢字を見て、「こういう意味でこの漢字を使ったんだろうな。」というのがなんとなく理解できます。

しかし、それをそのまま面接の語りで使うと、「どういう意味?そんな言葉あったっけ?」と面接官がこれまた戸惑ってしまいます。

そして、その言葉について面接官が追加質問すると、そこで、受験者の造語というのが発覚するのです。

個人的な造語というのは、一番タチが悪いと思います。

というのも、

くだらない・しょうもないものが本当に多いのです(笑)

私や河野が面接官であれば、その造語が鼻で笑うようなものであった瞬間、落としますね。

せっかく造語をつくるなら、誰が聞いても、「なるほど!いいねそれ!」というレベルに仕上げてくださいね!(笑)

 

最後に、統括的な理由として。

文字言語は、難しい言葉やセリフがあっても、読み手のスピードに合わせて読むことが(読み返すことも)できます。

だから、志望動機文・自己アピール文を、多少難しい言葉で書いていても、読み手(面接官)が主体なので、読み手のペースで読んでもらえます。

 

しかし、文字言語のまま、声に出して話すと、主体は聴き手(面接官)ではなく、話し手(受験者)となってしまいます。

聴き手は、聞き返すこともできないので、言葉を理解できないまま、置き去りとなってしまいます。

となると、「この人は、子供と接する時・授業でも、難しい言葉を使って子供を置き去りにするのだろうな。」と感じられてしまいます。

本来は、そんなことが一切なくとも、面接でそう感じられてしまったら、アウトですよね。

余計な誤解を招かないためにも、音声言語(聞いた瞬間に理解できる言葉)で構成してくださいね!

 

さて、2週にわたって、言葉の想い、定義、構成、加工法について、お話してきました。

 

普段、何気なく使っている言葉も、改めて「意味は?違いは?」と問われると、答えられないものが結構多かったり。

自分はこういうつもりで話しているのに、相手には違ったニュアンスで取られてしまったり。

言いたいことはたくさんあるけど、「要点は?」と言われてしまったり。

語りは、熟考して、精練して、初めて、武器として使うことができます。

想い、定義、構成、加工法、どれもが欠けることのないよう、教採までにしっかりと、練り上げていってくださいね!

 

では、また来週!

 

 

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川上貴裕

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