ポジティブな語り方とは?場面指導合格の秘訣とは?
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: パフォーマンス力向上, 合格への戦略, 教育論, 面接力向上
【教員採用試験のバイブル】
教員採用試験には、模擬授業だけはなく、場面指導が課されることもあります。
場面指導とは、一定の場面・状況が与えられて、その場面・状況で、教師がどのように対応するかを、演技的に見るものです。
例えば、生徒が問題行動をしたときに、それに対して、どのように対応するかを、即興の演技でやってみるという出題形式です。
と、こんな記事を、大阪市内のスターバックスで書いているのですが、偶然にも、私の席のすぐ隣に、4歳くらいの男の子と、そのお母さんが座って、飲み物とクッキーを楽しんでいます。
とても気持ちのよい親子で、平日の午後をこんな風に過ごせるのは、素敵だなあと眺めていました。
(写真はイメージです。)
すると、若くて美人のお母さんが、急に、子供を叱り始めました。
「AA君、どうして、そんなに早く食べるの?そんなに早く食べたら、味も何もわからないでしょう?いつも言ってるでしょ。そんなに早く食べたら、喉に詰まってしまうでしょ!何度言ったらわかるの?」
若干、落ち着いた口調ではありましたが、言葉そのものは、ほぼ上記のようなものでした。
4歳くらいの男の子は、何も言わず、悲しそうな表情をしていました。
このお母さんは、おそらく、20歳代後半か30歳代前半のように見えます。
いわゆる「昭和のおっさん」タイプでありません。
でも、叱り方は、旧態依然とした、言わば、脅しなんですよね。
「XXXしていると、こんなひどいことになるよ。」
「XXXしていると、大人になって苦労するよ。」
「XXXしていると、大ケガするよ!」
こんな脅しとも言える叱責です。
私だったら、今回の、クッキーを早く食べた4歳くらいの男の子には、
「クッキーの美味しい食べ方知ってる?クッキーをすごく美味しく食べる秘密はね、ゆっくりと噛んで、時間をかけて食べるということだよ。一回、やってみようか?お母さんの食べるの見てて。(ゆっくりクッキーを食べる。)ものすごく美味しいよ!じゃあ、AA君もやってみて!(しばらく眺める。)ほら、美味しいでしょ!ゆっくり食べるとね、味がよくわかるし、味もすごく良くなるんだよ!」
のように言いますね!
つまり、
「XXXしていると、悲劇が訪れるぞ!」
ではなく、
「YYYという方法を試してみよう!そうすると、こんないいことが起こるよ!」
という話し方です。
子供の問題行動を改善するのは、親や教師の役目かもしれません。
でも、問題行動について、脅しで叱ってもダメなんですよね。
問題行動ではない、望ましい行動を取ると、こんないいことがあるよ!という話し方をしたいものです。
皆さんだって、
「XXXだから、不合格になるんだよ!」
と言われるよりは、
「YYYをすると、必ず合格するよ!」
と言われたいですよね!(笑)
と、こんなことを考えた、スタバでの午後のひと時でした(微笑)
では、また明日!!
河野正夫