【川上貴裕】面接での合格の秘訣:感情的な自己満足の抽象論から,自らの想いで定義された語りを!

合格への戦略

教採塾の川上です。

 

 

先日の河野の、情報発信のメールの中にも引用がありましたが、「子供を救いたい。だから、教師を目指す。」と、いうような志望動機をチラホラ聞きます。

間違っているとは思いません。

姿勢としては、大いに、教師はそうあるべきだろうと思います。

しかし、教員採​​用試験において語るのであれば、よほどの想いが無いと、通用しないものだと考えます。

というのも、感情的な部分ばかりを語る教師志望者は、自分なりの想いがまとまっておらず、定義付けができていないのです。

また、面接での実践的な質問に対して、感情面で語ると、多くの場合、教師主体の目線になっており、そこに子供の想いが入っていないことがあります。

本来、面接において、想いが定まっていて、かつ、子供主体で語りを構成すれば、感情面ではなく、子供の成長、習得できる知識・技能面などが自ずと出てくるはずです。

 

根本的に厳しいことを言えば、感情面の語りは、自己満足の抽象論に過ぎないのです。

ここで私が述べている感情面というのは、

例えば、

 

「感情任せで子供を怒らない」

「元気で過ごせるように」

「困らずに自立して生きていけるように」

「困り感や生き辛さを感じさせないように」

「明るくて楽しいクラスを作りたい」

「笑顔溢れる学級を作りたい」

 

というようなものです。

「感情で怒らない」というのはいいことですが、私が問いたいのは、「感情で怒る」とは?

あるいは、「怒る」と「叱る」の違いを明確に述べることができますか、ということ。

 

「元気で過ごせる」ようにするのはいいことですが、私が問いたいのは、どういう状態が元気といえるのか。

そもそも、「元気」の定義とは?

身体が元気でも、心が元気じゃない場合もあれば、その逆もあり得ます。

 

「困る」というのも、生活面での「困る」、学習面での「困る」、人間関係での「困る」など、人によって内容は全く異なります。

 

「明るい」、「楽しい」、「笑顔」というのも、何をもって達成されるのか、何が基準なのか。

また、全員が全員そうなることが果たして可能なのか。

その一言だけでも、沢山の疑問が湧いて出てきます。

 

つまり、感情面の語りには、「きちんと定義が言えますか?」というものが、圧倒的に多いのです。

私が述べている「定義」というのは、辞書で調べたものということではなく、自分の言葉で表現できるかどうか、ということです。

自分なりの言葉で表現できて、初めて、核となる想いへと昇華します。

 

感情面について、もう一つ述べるとすれば、

マイナスな要素から語る受験者も、多いと感じることです。

例えば、

 

・何か挫折をして、そこから、頑張って努力した系。

・「困難を抱えている子供を・・・」

・「生き辛さを克服させたい」

・「苦しい想いをしている子を助けたい」

・「助けを求めている子供がいれば・・・」

・「あまり得意ではありませんが・・・」というような前置き系。

 

というようなものです。

 

なぜ、プラス視点で語らないのか、甚だ疑問です。

本来は、成長面や、「こんないいことがある。」、「できる。」というスタンスで語るべきです。

 

最後の例の、「あまり得意ではありませんが・・・」という語りに関しては、面接官の視点で言うなれば、「だったら最初から言うな!」、「得意か得意じゃないかなんて、知ったこっちゃない。」に尽きます。

 

少し余談ですが、

子供を叱るときでも、マイナスな要素を含んだ指導が多いですね。

例えば、「廊下は走ってはいけない。」というようなもの。

多くの教師は「、○○してはいけない。」というような禁止系・ダメ系の指導をしますよね。

「○○したら、こんないいことがあるよ!」という、プラスの考え・指導が、あまりにも少ない気がします。

 

禁止系・ダメ系の指導の場合も、多くの教師は、本質的な理由を子供に説明することができません。

子供から、「なぜ、廊下を走ってはいけないのか。」と尋ねられても、せいぜい、「ケガをして危ないから。」です。

もちろん、「ケガをするから」というのは、大事な要素ではありますが、あくまでも、数あるうちの一つに過ぎません。

本質を捉えて指導することができる教師は、上記以外の、子供たちが納得する理由が語れます。

 

上記の例や、余談の内容から導かれる真実は、1つです。

面接の実践的な質問の回答において、感情面・マイナスな要素を語りに含む受験者は、「普段から、プラスのスタンス・子供主体の視点で子供と接していない(接さない)のだろう。」と、面接官に感じられてしまう、ということです。

 

面接官に、そう感じられることが、直接的な不合格の原因にはなりません。

しかし、教員採用試験は、印象によって左右されます。

「教採の面接は客観的に評価している。」と公には言われていますが、面接官も無意識のうちに、印象を踏まえた評価をしています。

いわば、オーディションです。

好感・共感・好印象を勝ち取れない人は、いつまで経っても合格できません。

その意味でも、それこそ、面接官に”マイナス”のイメージを持たれることが、良いことなのかどうなのか。

お分かりいただけると思います。

 

さて、次回は、

「想い・定義ができたら、今度は、それをどう武器として使っていくのか。」について、ブログを記載します!

お楽しみに。

 

では、また来週!

 

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