面接官の正体とは?面接官は12面相!

パフォーマンス力向上

【教員採用試験のバイブル】

 

今から、ちょうど6年前、私(河野正夫)は、次のような文章を書いていました。

 

【文章引用開始】

 

今日は、「面接官の正体」と題してお話をしていきます。

語りをするときには、それがスピーチであれ、プレゼンであれ、面接の語りであれ、目的意識と相手意識が重要であるということは周知のことです。

何のために語るのか、誰に対して語るのか、の二つのことの意識がはっきりしていなければ、効果的な語りはできません。

 

教採の面接の語りにおける目的意識は容易に理解にできるでしょう。

つまりは、「合格するために語る」ということになります。

少し、別の視点から言えば、「合格できるように自分の資質や魅力を理解してもらう」とも言えるでしょう。

いずれにしても、教採の面接で語る目的は「教採合格」です。

一方、相手意識の方はもう少し慎重に考える必要があります。

面接での語る相手は面接官です。

でも、受験者は面接官のプロフィールをよく考えているでしょうか。

なんとなく教育委員会の偉い人、ぐらいの意識しかない受験者もいるのではないでしょうか。

今日は、面接官の正体について考えてみましょう。

面接官は少なくとも12の正体を持つ「十二面相」です。

面接官の12の正体を順に見ていきましょう。

 

1.面接官は中年(熟年)である。

当たり前のことですが重要なことです。面接官は大体40台から50台後半です。

この年代の人々の理想や好み、値観や世界観を理解して、自分の語りを組み立てていけば、面接官の共感や感動を勝ち取りやすくなります。

「おじさん・おばさんキラー」になれれば必勝です。

 

2.面接官は子供の親である。

少ない例外を除けば、面接官の世代は概ね子供がいます。

つまり、ほとんどの面接官は親なのです。親の心を持っています。

ところが、教採受験者の大部分は親ではありません。

まだ自分の子供はいません。

ここにギャップが生じます。親の心理の理解が肝要です。

 

3.面接官は管理職(経営者)である。

面接官は、校長・教頭であったり、教育委員会の幹部であったり、民間人経営者(PTA役員)であったりします。

彼らはみな管理職や経営者です。つまりリーダーなのです。

部下を持つ人たちです。彼らのリーダーマインドを理解し、部下にしたいと思わせるのです。

 

4.面接官は教育に詳しい。

面接官は校長・教頭であれ、教育委員会の幹部であれ、民間人であれ、それぞれに教育には精通しています。

面接で教育論について語るときは、相手がプロ中のプロであることを自覚しておく必要があります。

教育のプロが喜ぶような語り方と語りの内容にする必要があります。

 

5.面接官は面接慣れしている。

当たり前ですがこれが重要です。面接官の多くは面接官を何年も経験しています。

一年度あたり数十人以上の面接を担当します。

教採以外でも面接に立ち会うことも多い人たちです。

ありきたりな面接回答などを何百回も聞いて、下手な語りを評価しない人たちです。

 

6.面接官は組織人である。

面接官は学校組織か、官僚組織か、企業組織に属している人たちです。

彼らは組織を大切にします。組織をバランス感覚よく運営したいと思っている人々です。

教育も学校という組織のなかで行われます。

教員も組織に属します。組織人が求める人材のタイプを考えることも必要です。

 

7.面接官は良い人材を探している。

これも重要です。教採は単なる試験ではありません。

教採は就活(就職活動)です。

勉強した人が受かる試験ではありません。

教師という仕事ができそうな人が合格します。

勉強だけはしたが、教師という仕事には向いていなさそうな人は不合格になります。教採の厳しい現実です。

 

8.面接官は常識を求めつつ個性を求める。

面接官は教育関係者であり組織人でもありますから、受験者には社会人としての常識を求めます。

非常識な人は嫌われます。

しかし、その一方で面接官は個性ある人を求めています。

平凡でなく、スペシャルな資質を求めています。

ここの両立ができれば合格です。

 

9.面接官は掘り出し物を求めている。

教採は就職試験に他なりませんから、採用する側は、候補者の中に掘り出し物のような人材を探しています。

受験者に人には負けない能力や資質があれば大いに効果を発揮します。

圧倒的大多数が普通の能力の受験者ですから、人並み外れた何かを持つことは有利です。

 

10.面接官は感動に弱い。

面接官という仕事は思いのほか単調な仕事です。

確かに次々と入れ替わる受験者を面接するのはある程度の刺激はありますが、だんだんと慣れてきます。

面接官は感動させてくれる言葉に飢えています。

面接官のこの感動への渇望を満たしてあげることが合格に繋がります。

 

11.面接官は暗い人、いい加減な人、中身が空っぽの人が大嫌い。

面接官には概ね共通した好き嫌いがあります。

面接官は特に、暗い人が大嫌いです。

いい加減なことを言う人もものすごく嫌います。

抽象的な情熱だけで知識や技能のない中身が空っぽな人も嫌いです。

嫌われないような語りが大切です。

 

12.面接官は受験者の表情や雰囲気を凝視している。

受験者はとかく面接原稿を準備することに専念します。

面接原稿を書くこと自体は悪いことではありませんが、それだけではだめです。

面接官は受験者の表情を見ます。

雰囲気を見ます。

受験者が醸し出す雰囲気で受験者の「人となり」を推定します。

私が、面接指導をするときは、これらの面接官のプロファイリングを念頭に置いてもらった上で、面接演習を行います。

私の講座を受講した人は、例えば、私が「君はおじさんキラーだね」と言う時、それは、大いなる褒め言葉であることを知っています(微笑)。

 

面接で語る時のターゲットは面接官です。

ターゲットである面接官の心を射止めることが面接で合格点を勝ち取ることに他なりません。

そのためには、面接官の正体をしっかりと知っておかなければなりません。

そして、面接官の正体を知ることが、面接の語りにおける相手意識を持つことになるのです。

 

古代中国の孫子の兵法で最も有名な言葉に「己を知り敵を知れば百戦危うからず」というのがあります。

己を知るとは、自己分析をした上で目的意識を持つこと、敵を知るとは、相手の正体・プロフィールを分析して相手意識を持つことです。

戦いの戦略と面接の戦略は、この点では極めて近いと言えますね。

 

【文章引用終了】

 

こうしてみてくると、河野正夫がいうことは、年を経ても、終始一貫しているなあと感じます(微笑)。

変わらぬ信念と戦略で、指導してきたんだなあと実感します。

ブログ記事は、日々更新しますが、たまには、過去の記事を読み直してみるのは、いいことだと思いました!

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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