『できる』はずなのに,『できない』をなくしていきましょう!
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: パフォーマンス力向上, 不合格の理由, 合格への戦略, 面接力向上
【教員採用試験のバイブル】
最近,集団講座や個人レッスンをしていて,強く感じることがあります。
それは,
「できる」はずなのに,「できない」
という悩みを抱えている人が多いということです。
普段は,ものすごく,明るく,元気に,楽しそうに話している。
普段は,わかりやすく,人の興味関心を引く,魅力的な話ができている。
でも,面接の練習や,面接の本番では,暗くて,平凡で,つまらない話と話し方しかできないという人が本当に多いと感じます。
これをただ単に「緊張するから」という理由だけで片付けるのは,やや短絡的かもしれないと考えています。
確かに,面接の本番では,緊張はするでしょう。
でも,緊張が,ダイレクトに,パフォーマンスをぶち壊すということは,案外少ないものなのです。
プロのスポーツ選手だって,プロの歌手だって,大きな舞台に立てば緊張はします。
しかし,そんなにスポーツや歌のパフォーマンスをぶち壊すことはありません。
舞台に立つ俳優だって(プロでもアマチュアでも),大勢の観客の前に立てば緊張しますが,セリフをしゃべることができなくなるということは,ほとんどありません。
緊張がパフォーマンスを徹底的に破壊してしまうということは,そんなにはないのです。
でも,面接に限って言えば,緊張で何も語れなかった,上手く語れなかったという人が圧倒的に多いのです。
最近,この辺りの秘密・からくりが少しずつ分かってきました。
普段は,明るく,元気に,楽しく面白いことをいくらでも喋っている人が,面接の本番では,なぜ,急に,暗くなり,面白くもない,凡庸な受験作文しか話さなくなってしまうのか?
最初は,これは,受験という場での「条件反射」のようなものかと考えていました。
確かに,そういった側面もないではないのですが,「条件反射」が圧倒的な要因ではなさそうだということに気づきました。
多くの人が,普段は,明るく,元気に,楽しく面白いことをいくらでも喋ることができるのは,無意識のパフォーマンス力を上手く発揮しているからだと気づきました。
人は,誰でも,楽しくいたい,人を楽しくしたい,みんなで笑って過ごしたいという欲求があります。
その欲求が,無意識のパフォーマンスとなって,友人と話すときには,楽しい語りや,魅力的な語り方となります。
でも,面接の本番では,それができないというのは,無意識のパフォーマンスを,意識的なパフォーマンスにできないということだと,最近は気づきました。
人は誰でも知り合いにあったり,友人にあったりすると,楽しそうな顔になります。
そういう際には,特に,意識的に楽しそうな顔にしようと努力しなくても,楽しそうな顔になります。
声も弾みますし,会話も次から次へと出てきます。
ところが,面接では,そうはいきません。
面接官と顔を合わせても,自動的には,明るい顔にはなりません。
語りたいことも,次から次へと出てくるということもなかなか難しいですよね。
何が違うのか?
ずっと疑問でした。
最近,だんだんとそこの違いが見えてきました。
教採で不合格になる人の多くは,無意識のパフォーマンスに問題はありません。
友人や恋人,家族や配偶者と話すときには,明るく,楽しく話している人がほとんどです。
でも,面接の練習や本番になると,明るく,楽しい話し方ができません。
そういう人は,意識的なパフォーマンスの仕方が上手くできていないようです。
そうなのです。
無意識なパフォーマンスは上手でも,意識的なパフォーマンスができない人はたくさんいるのです。
無意識なパフォーマンスはできるのに,意識的なパフォーマンスができないのはなぜなのか?
簡単に言うと答は以下の通りです。
1.良い子(正しい子)になろうとするから。
2.楽しんで話していないから。
3.語りに正解があると誤解しているから。
面接の練習や本番では,誰でも良い子(正しいことを言う子)になろうとします。
正しければ合格すると思っています。
しかし,友人との会話ではそんなことを考えて話す人はいません。
もちろん,口から出まかせばかり言っていれば,友達から信用してもらえなくなるでしょうが(笑),友人との会話で,自分が良い子(正しい子)になろうとは考えません。
面接の練習や本番では,話すことを楽しんでいません。
警察での取り調べのように,すくんでしまっています。
友人や家族と話すときは,もっと話すことを楽しみます。
話しながら,時間を楽しくすごしています。
でも,面接には,その意識が決定的に欠けています。
結局のところ,面接は苦行であり,乗り越えるべき障壁だと考えています。
それでは,面接で合格を勝ち取るのは,困難です。
私たちは,友人と楽しく会話するときには,会話の内容の正しさだけを求めてはいません。
楽しく,幸せな時を過ごすというのが,第一の目的です。
だから,自分も楽しみ,相手も楽しませようとします。
面接では,いつもの楽しい会話を忘れて,正しいこと,正解を言えばいいと,勝手に誤解してしまいます。
そして,楽しくも,面白くもない,話ばかりしてしまいます。
面接官を楽しませようとか,面接官を気持ちよくさせようとか,面接官と楽しい時を過ごそうとかは,全く考えません。
ただただ,正しいことを言えばいいだろうと,勝手な誤解をしています。
だから,面接官の心を動かすこともできず,ものすごく低い得点で,面接で不合格になってしまいます。
でも,グッドニュースがあります!!
こういう人は,ちょっとした訓練で,意識的にパフォーマンスができるようになります。
意識的にパフォーマンスができるようになれば,面接での高得点合格など,簡単に勝ち取れます。
最近,やっとその効果的な指導法がわかってきました。
新年からは,徹底的に,パフォーマンス指導を実践していきます!!
とっても簡単に合格できるのに,何年間も十何年間も,面接で不合格になっているなんて,もったいないし,悲しいですよね!
来年の夏の教採の面接では,一発合格を狙いますよ!
私も,やる気満々ですよ!
では,また明日!!
河野正夫