【寄稿記事】未来の教師に希望を託そう! by だいくん。

教育論

【寄稿記事】

本日の寄稿記事は,「だいくん」からの寄稿です。

だいくんと初めてお会いしたのは,もう6年以上前になるでしょうか。

当時,だいくんは,某はてにゃん大学(笑…わかる人にはすぐわかる)の4回生でした。行動力ある人で,私を学生さんの勉強会のボランティア講師として招待してくれました。楽しい勉強会でした。

 

 

そんなだいくんが,どんな文章を書いてくれたのか,皆さん,だいくんの素敵な文章をお楽しみください!

 

【寄稿記事】

 

初めまして。

小学校教員6年目の「だいくん」と申します。

河野先生との出会いから、今までの自分を振り返り、そして、今の自分の思いを書かせていただきたいと思います。

 

僕は、2012年3月、大学4回生のときに、河野先生と出会いました。

 

出会うまでに至ったきっかけは、Twitter、広島教採塾のツイートからでした。

不合格の理由、模擬授業のテクニックなど、なるほど…と思う内容の連続で、その発信をしている方自体に興味がありました。

 

そして、母校で自分が主催していた勉強会に来てくれませんか、という内容を河野先生宛にダイレクトメッセージで送りました。

この方に指導してもらえれば、採用試験合格にぐっと近づける…。

そう確信できたからです。そして、純粋にこの方の教えを請いたいと思ったのです。

 

当時、大学のOBより採用試験の指導をいただいていたのですが、本当にこれで合格するのか…。そんな悶々とした思いがありました。

さらに、その当時は、教職サークルの代表ということもあり、後に続く人のためにも絶対に合格を勝ち取らないといけないという強い責任も背負っていました。

僕のいきなりのお願いを、河野先生は快諾してくださいました。

そして、勉強会…、本当に圧倒されたのを今でもハッキリ覚えています。

目から鱗が落ちるというのはまさにこのことでした。

今までの常識が崩れ去るような思いで、良い意味で、大きなショックを受けました。

同じ意味のことを伝えるのにも、使う言葉が違うだけで、言い方が違うだけで、受け取る印象がこうも違うのかと驚き、そして感嘆しました。

自分の軸を先生の教えに合わせれば、絶対に合格できる。そう確信しました。

そして、2つの自治体で合格を勝ち取ることができました。

それからは、先生の教えのメソッドを核にして、母校を卒業してから、毎年、学生や講師の方など数十人に対し、教員採用試験の指導に当たっています。

人伝いで紹介ということも多々あり、指導した人数は、延べ数百人に上りました。

 

小学生の未来を創るという顔と、未来の先生を創るお手伝いをするという顔(こちらは素人ですが)。

2つの顔を持っている僕。そんな僕には核になっているものが3つあります。

それが私の教師観にもつながっています。

 

①自分が見せる。

教師は子どもたちの見本。これはよく聞く言葉だと思います。

 

人間は環境動物と言われます。

子どもは、特にその環境に影響を受けやすいと思います。

 

子どもの世界は狭く、家庭、学校、習い事ぐらいしかコミュニティがありません。

ということは、その少ないコミュニティの中にいる身近な大人から、

子どもたちは色んなことを学びます。

そして、知らず知らずのうちに大きな影響を受けるのです。

 

子どもたちにとって、身近な大人である、学校の先生が、素晴らしい大人像を子どもたちに見せられているか。作ることができているか。それが重要です。

 

こんな風な人になってほしい、というのであれば、

まずは、先生自らがそのような人にならなければいけないと思うのです。

 

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

まさに、山本五十六の言葉そのものです。

 

まずは、教師が手本を見せること、それを心がけています。

いつも笑顔でニコニコしている。

よく声をかけている。

目を見てあいさつする。

困っていたらすぐに手を差し出す。

相手の思いを受け止める。

など、こんな風になってほしい、の見本となることです。

こんな風になってほしいは、ごく当たり前のこともあるでしょう。

 

ただ、先生がその当たり前のことを子どもたちに見せることができているか、

それについては少し疑問があります。

 

子どもたちを良い方向へ導くために、子どもたちになってほしい理想像を、先生自身が当たり前にできるように、先生自身がレベルアップし、良きお手本となっていく。そのことが大切ではないしょうか。

 

②目標を決める。

常に目標(夢、ゴール)を意識した、考えや行動をとるということを意識させています。

日々の生活でも、行事でも、クラスや学年のことでも、どんなことでも、目標から見て、今すべきことを考えさせます。

 

目標→選択→努力

自分の目指す目標が先に決まれば、やるべきことが見えてきます。

目標を達成するために、何が必要なのかが分かります。

その必要なことを選び、努力を重ねるのです。

目標を先に決めることで、今までの自分では選ばなかった道(努力の方向性や努力の絶対量などの異なる道)を選ぶことになるでしょう。

そして、それが成長にもつながっていくのです。

 

しかし、目標を達成するためには、しんどい道を選ばなければなりません。

そして、しんどい道を選べば選ぶほど、その振れ幅は大きくなります。

プラスの振れ幅が大きくなるのです。

「こうなりたい」という目標を達成する人が、ヘラヘラと楽な道を通って、その目標を実現させることができるでしょうか。

自分で想像しても、そんなことはないと思います。

つまり、成功はいつもしんどい先にあるのです。

 

「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない。」

世界のホームランバッター、王貞治さんの言葉です。

報われない努力があるとすれば、努力の方向性が違っている、もしくは、その努力の絶対量が足りないということなのです。

子どもたちのがんばりが報われるものになるためにも、まずは、目標を明確に決めることが大切ではないでしょうか。

 

③命を考える。

私たちがこの世に生をもつ確率は1400兆分の1と言われます。

そして、その命は、先祖より代々受け継がれてきています。先祖を10代前まで遡れば、先祖の総数は1000人を超え、20代前で100万人、30代前まで遡ると、1億人以上の先祖がいます。

その先祖のだれ一人が欠けても、今の自分や周りの人は存在しません。

 

一人ひとりの命は、言葉で言い表せられないほど尊いもので、さらに、数えきれない人の命があって、成り立っています。その命は、その人だけのものではないのです。

だから、自分も、そして、周りの人全てを大事にしないといけないのです。

 

命は、言い換えれば、時間のことでもあります。

そのときどきの時間、命を自分たちは、大事にできているでしょうか。

時間をムダにすることは、命をムダにすることです。

そのムダにした時間、命を生きたいと願った人がどれほどいるのでしょうか。

 

「あなたが虚しく過ごした今日という日は、きのう死んでいった者が、あれほど生きたいと願った明日」

これは、カシコギという白血病を題材にした小説に出てくる名言です。

 

何にも代えがたいのが、命であり、時間です。

命の学習をすることで、自分も周りの人全てを、より大切にしよう、その時その時を大事にしようとする心が育つのではないでしょうか。

 

河野先生との出会いで、僕は変わりました。

僕は、何のために教師となるのだろうか。

大学4回生のときに僕は悩んでいました。

それが、先生の指導で、それがハッキリとしました。

 

自分がまとめた面接集を添削していただいたり、面接で話す内容を伝えたりとしていく中で、

自分自身ととことん向き合うことが必要でした。

 

そして、本当の自分の思いに気付きました。気付かされました。

 

たくさんの人の幸せの土台となる。そのために教師になるのだ。

 

これが僕の中にある思いです。

 

3年ほど前に、河野先生にこう聞いたことがあります。

 

「なぜ今の仕事(教採塾)に就いたのですか。」

「教師は、自分のクラスや学年の人くらいにしか、自分の思いを伝えられないけど、自分の思いをたくさんの先生に伝えれば、その先生がよりたくさんの子どもにその思いを伝えることができるから。」

 

言葉は少し違うかもしれませんが、そのように答えてくれました。

 

河野先生の思いを持った先生たちが、

たくさんの子どもたちにその思いを伝えていく。

 

未来の先生を創る仕事の尊さに、

言葉が出ないほど、感動したことを今でも覚えています。

 

僕も、河野先生には遠く及びませんが、

未来の先生を創るサポートが少しでもできればと思い、

教員採用試験のお手伝いに、これからも精を出し続けていきたいと思っています。

 

この寄稿文が、少しでも何かのお役に立ったのなら、嬉しく思います。

ありがとうございました。

 

 

Contributed by だいくん。

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