【寄稿記事】なめてかかって死ぬ気でやり抜け! by くぼせん。
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 教育論
【寄稿記事】
本日は,14年くらい前の教え子となる,くぼせんさんからの寄稿です。
私の受講生としては,ごく初期の受講生さんです。
いまでは,新進気鋭の小学校教師として,素晴らしい実践を重ねられ,多くの勉強会・研究会なども開催され,おそらく,多くの方がご存知の「有名」な先生です!
今回は,「くぼせん」だけでなく,実名でブログを書かれましたので,窪山先生として,ご紹介しますね!
ベテラン教師となられた,窪山先生の文章をご堪能ください!
【寄稿記事】
窪山裕介(くぼせん)
岡山県倉敷市で小学校教諭をしています。
採用 12 年目です。
当時私が通っていた大学は教員養成系でありながら、現役合格がほとんどいませんでした。合格してもほとんどが大都市…。
そんな環境の中で何とか地方都市岡山での合格をつかめたのは、河野先生との出逢いがあったからに他なりません。
河野先生からの学びはたくさんありますが、特に印象に残っていることが二つあります。
一つ目は語りのレッスンです。
お題、言葉の選び方、表情のつくり方、間の取り方など、どれをとっても実践的かつ汎用的でした。
先生から学んだ語りの力は、現場に出てからも大いに役立っています。
二つ目は、レッスン後の飲み会です。
楽しいことが好きな私はいつも先生についていき、おいしいお酒や食べ物をいただきながらたくさんお話を聞かせていただきました。
授業では学べない角度で貴重なことを教えていただいた気がしています。
同僚との付き合い、同僚性の大切さ感じていますが、その原点がここにありました。
さて、昨今の教育界は若返りが激しいです。
私の学校でも、管理職を除けば私の年齢は上から数えた方がはるかに早いです。
20代の若者が半数を占めています。
短い期間で確固たる教育観や教育技術を身に付けなければなりません。
とは言え、そう簡単なことではありません。
そんな、昨今の高いハードル設定をされがちな若手時代を乗り切るために大切なこと。
あえて一つに絞るとしたらそれは、
「やってみる」
ことです。
特に小学校の場合、超大規模校でもない限り、採用数年ですぐに何かしらを中心としてやっていかなくてはない場面に直面する可能性が高いです。
捉えようによってはとんでもないことですし、それはまた大きなチャンスでもあります。
若くして仕事を振られたとき、「できません」と断るのか、「やってみます」と言うのか。
間違いなく後者の方が成長できます。誰にだって「初めて」はあるのです。
早いうちに「初めて」を経験しておくことは、トータルで見て必ず成長につながります。
大丈夫です。
「なめてかかって死ぬ気でやれ」ば、何とかなります。
できない理由を探さずに、まずやってみましょう。
頼まれごとは自分の成長に必要だからやってくるのです。
ただし,日ごろから、助けてもらえるような可愛がられる人間でいることが大切です。
分からないことを率直に尋ねたり、体を使う仕事は真っ先に駆け付けて手伝ったり。
笑顔で挨拶をしたり、積極的に飲み会に参加したり…。
一生懸命な後輩、真剣に頼ってくれる後輩は可愛がられます。
そうすれば助けてくれるし、結果的に自分の成長につながり、子どもたちの成長にもつながるのです。
教員のブラック化…。確かに、特に若手教員を取り巻く環境は厳しくなっていると言わざるを得ません。
そんな時だからこそ、しっかり先輩方に可愛がっていただき、そして可愛がられる子どもたちをたくさん育てましょう。
まずはやってみる。どうせだめでもやってみる。
立場が人を創るのです。
前向きな挑戦は、失敗ではなく未成功である。
そのために今、自分にできることを精一杯楽しみながらやり抜いてください。
主体的な教師がいてこそ、主体的な子どもたちが育てられるのです。
いつかどこかでお会いできたら、よろしくお願いします。
Contributed by くぼせん。