見て,聞いて,理解するだけで,合格は勝ち取れます!

教採塾の新企画

【教員採用試験のバイブル】

 

ユーチューバーという言葉が流行るようになってから,かなりの時間が経ちますね。

ユーチューバーと呼ばれる人たちが投稿した動画は,確かに面白いですよね。

動画というメディアは,現代の多くの人が興味関心を持って視聴するもののようです。

人気の理由はいろいろあるでしょうが,やはり,テンポが速く,わかりやすく,面白いところが満載ということが大きな部分を占めていると,私は考えています。

 

少し,話は変わりますが,私は,教育用の動画を見て勉強するのが大好きです。

特に,アメリカで作られた,Crash Courseシリーズは大好きです。

Crash Courseシリーズは,天文学,歴史学,経済学,心理学,コンピューターサイエンスなどなど,数多くの学問領域をそれぞれ,数十回の動画で,基礎の基礎を学ぶというものです。

私が,好きな天文学(Astronomy)は,12分程度の動画が47本あり,この47回の動画を見ることによって,天文学の基礎の基礎が楽しく学べるようになっています。

動画と言っても,真面目なつくりで,実際の大学の一般教養のレベルを面白おかしくカバーしているといっても過言ではありません。

 

例えばこんな感じです。

 

 

英語さえわかれば,このCrash Courseシリーズで,天文学でも,歴史学でも,政治学でも,哲学でも,数十種類の学問領域の基礎の基礎を,10分あまりの動画を数十個見ることで,かなり効果的に学べます。

 

これもまた,現代人のスピーディーな学習の在り方を上手く刺激した学び方なのでしょう。

 

翻って,日本の学校教育を考えると,まだまだ,最新のテクノロジーの導入は遅れています。

板書とは,黒板にチョークで書くという原則が貫かれ,電子黒板などの導入は必ずしも進んでいるとは言えません。

 

また,「板書」というのが一つの「職人芸」のように考えられている趣もあり,パワーポイントなどの使用をあまり快く思わないベテランの先生もいるようです。

私が聞いた話では,初任者の先生に対して,ベテランの先生が,「若いうちはパワーポイントなど使わず,自分の手で板書をしなさい。」という厳しい指導があったそうです。

あえて,反論すると,パワーポイントの資料をつくるのも,キーボードやマウスの操作で,「自分の手」を使うのですけどね。。。(笑)

 

こんな感じで,概ね,新しい技術は,古い世代に疎んぜられます。

パワーポイントで見せれば一瞬で視覚的に理解できるのに,下手でも時間をかけて自分の手で板書するのが正しいというような精神論が幅を利かせます。

学校も職場ですから,若い世代は,そう簡単には,古い世代には反抗できません。

ですから,素晴らしいパワーポイント資料や動画資料や映像資料をつくる才能を持っている人が,無理やりにチョークを握らされることもしばしばあります。

 

さらに言えば,こういう風な世代間のギャップがなくても,旧態依然とした授業の在り方が,ただただ,そのまま続いているということがあります。

 

私は,前から言っていますが,日本の「レクチャー(講義)」は,多くの場合,資料を配布して,それを読み上げるだけです。

パワーポイントを使うこともありますが,配布資料がそのままパワーポイントのスライドになっているだけで,1枚のスライドに数百文字以上,あることも珍しくありません。

 

こういったパワーポイントの使い方は,日本のレクチャーの特徴です。

そもそもパワーポイントは配布用に作っていて(1枚のスライドに数百文字以上では,そもそもスクリーンに投影しても,聴衆から読めるはずがありません),それを印刷して,聴衆に配るのが目的です。

そして,聴衆は,パワーポイントのスライドをそのまま印刷したものを手元にもっているのに,それと同じものをスクリーンに投影して,延々と文字を読み進めます。

特に,付け加えもなく,ただ読むだけです。

ならば,パワーポイントの印刷資料を配布して,「読んでおいてください!」と言うのと,なにもかわらないではないかと,私はいつも思ってしまいます。

 

実は,聴衆も聴衆なのです。

パワーポイントで何か見せると,「紙の資料ありますか?」と聞いてきます。

つまりは,パワーポイントでスクリーンに投影されたものは配布資料であると,聴衆も考えているのです。

日本のレクチャー(講義)の多くの場合,パワーポイントは,「配布資料の投影」ですから,聴衆も投影されたら,紙媒体でもらえると期待しているわけです。

 

だったら,テレビで番組を見たら,「台本ください!」というのでしょうか?

テレビでニュースを見たら,「ニュースの原稿ください!」というのでしょうか?

 

 

テレビで見る番組やニュースやドラマは,眼で見て,耳で聞いて,感じ取り,理解し,考えるものです。

テレビで見る番組のニュースやドラマの台本や原稿を紙媒体で配布することなどありません。

 

ここが日本のレクチャー(講義)の最大の問題です。

日本のレクチャー(講義)は,多くの場合,その本質として,「配布資料の共有」なんですよね。

資料について説明することが,レクチャ(講義)になってしまっているわけです。

 

だから,日本のレクチャー(講義)は面白くない。

だから,日本のレクチャー(講義)は配布資料をもらったらそれで終わりなのです。

 

日本でも,まだ,講演はまともです。

多くの有名人や芸能人が,講演をしていますよね。

講演は,講演者の話を聞きます。

話の原稿を求めるわけではありません。

話を聞いて,感じ,理解し,考えるのです。

 

さて,日本の教育の場ではどうでしょうか?

ここでは,いわゆる小学校・中学校・高等学校といった学校教育のお話はしないことにしましょう。

あえて,教員採用試験対策講座といった,いわゆる予備校での講座ではどうでしょうか?

やはり,日本でのレクチャー(講義)と同じように,配布資料を配って,それを読みながら説明するというのが圧倒的に多いのではないでしょうか。

 

配布資料を配って,それを読みながら説明するというのは,講師にとっては楽です。

あらかじめ,配布資料をつくっておけば,あとは,授業準備はほとんど必要ありません。

配布資料を読みながら,説明するだけなのですから。

 

配布資料を配って,それを読みながら説明するというのは,受講者にとっても楽です。

別に講師の話を聞かなくても構いません。

全ては,配布資料に書いてあるのですから。

受講者が講座に来る最大の目的は,配布資料をもらうことですから。

 

こんな講座が日本中のいたるところでまかり通っています。

いえいえ,決して,教採塾以外の講座をディスっているわけではありません。

教採塾の講座自体,これまでは,配布資料を配って,それをもとにして講義をするということが多かったのは事実です。

講師の安心感と受講生の安心感を求めると,日本では,どうしても,配布資料中心の講座となります。

 

しかし,今年の11月からの教採塾の講座は違います!!

大きく生まれ変わり,大きく進化します。

もっともっとマルチメディアに,視聴覚を重視したものにします。

 

教採塾の各講座は,原則として,6時間,あるいは,3時間です。

例えば,筆記試験対策講座は,どの校舎(会場)でも6時間となっています。

 

これまでは,6時間分の資料を配布して,それをもとにして講義をしていました。

確かに,教採塾の講座資料は,ユニークで内容が充実しています。

講師の河野正夫のディスリたっぷりの講義も面白いと好評ではありました。

でも,所詮は,紙媒体の分厚い資料を配って,講義をするという形は,典型的な日本のつまらないレクチャー(講義)でした。

 

でも,今年(2018年)の11月からは,違いますよ!

筆記試験対策講座で言えば,6時間の講義に500枚以上のパワーポイントのスライドを使用します。

6時間で500枚以上ですから,30秒~40秒に1度は,スライドが切り替わることになります。

 

確かに,教職教養は,教育法規や教育原理を扱いますから,文字資料は必要です。

でも,1枚に何百字・何千字と文字だけ書いていても,受講生も講師も退屈なだけです。

たとえ,文字による資料であっても,視覚的に目に入りやすく,頭に入りやすく,理解し,記憶しやすい工夫を充実させます。

 

例えば,ハリウッド映画を見るときの日本語の字幕を考えてみてください。

字幕は概ね1行か2行です。

また,字幕の1行の文字数は,12文字前後です。

それ以上だと映像を見ながら,瞬時に読み,理解することはできません。

字幕は,文字資料ですが,「読む」というより,「見る」を重視しています。

読んで理解するというより,見て瞬時に理解することを重視しています。

 

パワーポイントの本来の使い方は,字幕と一緒です。

映画で例えれば,講師の話が映画そのものであり,字幕がパワーポイントの資料です。

受講者が講師を見ずに,パワーポイントの資料ばかり見ているというのでは本末転倒です。

ちょうど洋画を見るのに,字幕を読むのに夢中になりすぎて,映像をほとんど見ないようなものです。

もちろん,私たちが映画を見るときには,映画の台本が配布されてみるわけではありません。

私たちは,あくまでも,映画を映像として楽しみます。

ただ,補助的に,字幕を見て,言葉の違いを埋めるということです。

 

パワーポイントを使う講義も映画と同じでなければいけません。

講師が講義をするとき,受講生は,講師を見て,講師の話を聞き,補助的な資格情報として,パワーポイントを見るという形である必要があります。

この原則を適用し,6時間の教職教養の講座を構成すると,パワーポイントのスライド数は,概ね,500枚以上となります。

何度も言いますが,30秒~40秒に1枚くらいです。

1枚のスライドに書かれる文字数も最低限です。

多くの場合,字幕の原則も適用することになります。

 

こういうスライドは,読むためのスライドではなく,理解と記憶を促進させるためです。

もちろん,500枚以上(時には,1,000枚近く)のスライドを印刷して配布することなど,全く考えていません。そんなことをすればすべてが台無しです。

ただ,貴重な資料だから欲しい,あとから見直したい,という人は多いでしょうから,500枚以上のスライド資料は,500ページ以上のPDF資料にして,データとして,受講生には差し上げます。

受講生の皆さんは,講座の後で,スライドショーのように,高速でスライドを閲覧すれば,6時間の講義が走馬灯のように思い起こされるでしょう。

 

ただ,準備は大変です。

6時間の講座のためのスライド資料をつくるのに,概ね60時間~100時間かかります。

でも,これは当然です。

わずか2時間の映画をつくるのに,何か月も何年もかけるわけですから。

 

確かに,教育には効率も求められます。

でも,はっきり言って,日本の教育は手を抜き過ぎです。

 

確かに,教育には効率を求められます。

でも,はっきり言って,日本の教育はチープ(お金をかけない)過ぎです。

 

確かに,教育には効率を求められます。

でも,はっきり言って,日本の教育は進化を忘れています。

 

いま,日本の教育と書きましたが,もちろん,素晴らしい実践をされ,莫大な時間をかけて準備をされ,多くのコストをかけて教育に当たっていらっしゃる先生方や学校はあります。

私もそうした先生方や学校から,多くを学ばせていただいています。

ただ,日本全体で見たとき,まだまだ,進化が遅れていると感じるのは私だけでしょうか?

 

教採塾は,「教育を通じて,社会を変える」ことをミッションとしています。

小さなことかもしれませんが,教採塾の講座を,大いに進化させ,受講生の皆さんに進化した形の講座を体感していただき,未来の教育を担う受講生の皆さんへの良き刺激になればと思っています。

 

11月からの講座にご期待ください!!

 

 

では,また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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