【寄稿記事】教師よ、旅に出よう! by ネギヤン。
- By: Kyousaijuku
- カテゴリー: 教育論
【寄稿記事】
今日のブログ記事を寄稿してくださったのは、ネギヤンさんです。
いつも明るく、いつも元気で、いつも情熱一杯のネギヤンさんが、素敵なメッセージを寄せてくださいました!
素晴らしい内容です。
施肥、お読みください!
【寄稿記事】
教採塾のブログをご覧のみなさん。
はじめまして、ネギヤンです。
と、言われても
「いきなり誰やねん!」
「ネギヤンってなんやねん!ふざけてんのか!」
「どこの馬の骨や!」
と思われることでしょう。
なので、かるーく自己紹介をさせてください。
名前:ネギヤン
年齢:26歳
職業:小学校の先生/青年海外協力隊
来歴:
☑︎「大人になってもドッチボールしたいから小学校の先生になる!」という安易な理由で小学校の先生になることを決める(小6)
☑︎しかし、勉強嫌いから高校受験でラクをするために商業高校に進学。
☑︎高校の3年間、普通科の人たちが数学や世界史を学んでるあいだにひたすら電卓をカタカタしていたため、一般受験での大学進学はむずかしいことに気づく。(高3の夏)
☑︎教育学部への進学が絶望的であったたため、商業科特別推薦入試(小論文のみ)のある大阪経済大学へ進学。あわせて高校の商業科の先生へと夢変更。
☑︎ラッキーなことに、大学2回生のときに近所にある通信教育学部と大阪経済大学が提携し、卒業と同時に小学校の教員免許が取れるプログラムが始まる。(奇跡)
☑︎ダブルスクールし、無事に高校商業科と小学校教諭の免許を取得。
☑︎大学4回生のときに受けた教員採用試験に合格し、関西の某政令指定都市で先生に。
☑︎3年間小学校で働いたのち、「青年海外協力隊」として大洋州に浮かぶ小さな島国『サモア』へ。
☑︎現在はサモア在住2年目。村にある小学校で算数と体育の指導にあたっています。
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こんな「馬の骨」です。
自分は、5,6年ほど前に教採塾にお世話になった、河野先生の教え子です。
先生には教採についてのアドバイスなどでそれはもう、めっっっっっっっっちゃくちゃお世話になりました。
本当に「お世話になりました」という言葉ではあらわせないくらいお世話になりました。
自分が教採に一発で合格できたのは、間違いなく先生のご指導のおかげです。恩師です。あらためてありがとうございました。
そんな先生に
「ネギヤンもブログ記事を寄稿してください!」
なんてメッセージをいただいたら、書かない なんていう選択肢はありませんよね。
あ、イヤイヤ書いているっていうことじゃないですよ!笑
引き受けさせていただいたのは、本当に些細ではありますが、恩返しをさせてもらえればという気持ちからです。
先生から学ばせていただいたことはたくさんあるのですが、今日はそのなかでも特に今の自分のなかに残っている2つのことについて話させていただきます。
【『自信を育むこと』と『言葉の力』】
はじめて先生とお会いさせていただいたのは、たしか大学3回生の頃でした。
同じように先生を目指していた1つ上の先輩が主催する勉強会のようなものに興味本位で顔を出してみたら、先生がいらっしゃったんです。
先生はもう覚えてらっしゃれないでしょうけれど、自分が自己紹介をさせてもらったあとに開口一番、
「うん!君は絶対合格するね!」
と言ってくださいました。
ここまで出会って10分も経ってないし、ましてや初会話ですよ?
当然、自分はうれしくて舞い上がります。
と、それと同時に「なんでそんなこと言ってくれはるんやろう?」と思ってたら、続けて
「声がすごくいい!先生なんかやめてアナウンサーになっちゃえば?」
って。
めちゃくちゃ嬉しいけど、『えええぇぇぇぇぇぇ!!』って感じですよね。
ちなみに、声を褒められたのは26年間の人生であとにも先にもこのときだけです。笑
なんというか、先生の1番スゴいところってのはここにあると自分は思っています。
というのは、つまり先生は『人の自信を育む天才』なんですよね。
その「絶対合格するね!」発言まで、先生になることや教採にたいして自分なりの小さな自信はありました。「自分が先生になったらオモロいやろう」っていう自信です。
でも、その自信は例えるならば焚き火の種火みたいなもので、風が吹いたら消えちゃうような、ちっちゃくて心もとないものでした。
その種火が大きな火になるように、自信が確信くらい大きくになるためには必ず「まわりの人からの声」が必要です。褒め言葉だったり、評価だったり。
先生は、その自信の種火を大きく燃やすための言葉かけの天才なのです。
「声がいいね!」のあとも、いつも先生はたくさん褒めたり、アドバイスをくれたり、思い出したくないような厳しいダメ出しをくれたりして、自分の自信を大きくしていってくれました。
すると、どうなるか。
自走することができるようになるんですね。
モチベーションが高まる。
意欲的になる。
魅力があふれ出てくる。
この先生の指導のしかたから、「人を育てる」ってことがどういうことなのか学ばせていただきました。
あと、もう1つ学ばせていただいて自分のなかに残っていることがあります。
それは
『想いが “さき” で 言葉は “あと”』
ということです。
教採って、言葉がすごく大切じゃないですか?
面接にせよ、小論文にせよ、すべてにおいて。
巷にはたくさんの『面接模範解答フレーズ』みたいなものがあふれてます。
教採に向けて準備しはじめた頃の自分は、右も左もわからないからとにかくそういったフレーズを真似するところから始めました。
でも、そんなんじゃまったく伝わらない。手応えがないんですよね。
なんでかというと、その言葉に想いが乗っかっていないから。
今思うと当然のことです。
そんな自分は、先生の伝え方、とりわけ言葉選びについてのレクチャーによって「言葉の力」ってものを教えていただいき、変わりました。
自分の想いからスタートして、それがどうすれば伝わるのかを考える。
そして、適切な言葉を選びとる。
するとめちゃくちゃ伝わるんですよね。話を聴いてる相手の表情で丸わかりですよ。反応が全然ちがうんです。
借りものの言葉に、あと乗せで自分の想いを添えるだけでは、伝わらない。
このことを学ばせていただいたことは本当に大きかったです。
今でも自分の大きな糧になっています。
【このブログの読者のみなさんへ】
おそらくこの記事を読んでるみなさんは、先生を目指す人がほとんどだと思います。
若輩者のぼくですが、そんなみなさんにお伝えさせていただきたいことがあります。
1つだけです。
『旅』に出ましょう。
「世の中には『自分が知らないモノやコト』がある」ということを、知るために。
なぜかというと、この1つ前の記事で先生が書かれていたことにつながるのですが先生って多様性がないとダメです。
「多様性があったほうがいい」
じゃなくて
「多様性がないと『ダメ』」
なんです。
要するに、
学校には、いろんなタイプの先生がいないとダメなんです。
みーんなおんなじだと、おもしろくないから。
先生は、いろんな世界があることを知っている必要があるんです。
先生の見えてる世界が狭いと、苦しむ子どもがうまれてしまうから。
自分の世界を広げるために、もっともいい手段が『旅』だと自分は考えています。
なぜなら、旅をすると
自分が当たり前に思ってること・できることは
他人が当たり前に思ってること・できることではない
ことを肌で感じられるからです。
自分の育った場所とは異なる文化に触れたり、
まったく考え方のちがう人と出会って話したり。
そうした経験の積み重ねることで、少しずつ自分の視座が高くなって、今までよりも遠くて広い世界が見えるようになっていきます。
また、旅によって自分の濃度が高まります。
「多様性が大切」
「自分の色を出して」
なーんて言われても、
「自分にそんな個性なんてないよ…」
と思いませんか?
自分はそう思っていました。
でも、まったく個性のない無色な人なんていません。自分で自分の色に気づいてないだけです。
旅に出ると、自分は完全に「よそ者」です。
立ち位置が、常識が、アイデンティティが、わからなくなります。
だから、たくさん考えるキッカケが生まれるんです。
「自分は何者なんや?」
「自分の常識ってなんやったんや?」
って。
すると、自分の色が見えてくるし、まわりの人の色のキレイさに気づくこともできるようになる。
ぼくはそんな旅が大好きです。
旅をとおして自分の見えてる世界が広がって、自分の色味が濃くなってきたと胸を張って断言できます。
人は自分の経験したことからしか伝えることができません。
だから、ぼくは伝えさせていただきます。
先生になる人こそ、旅に出ましょう。
【さいごに】
ここまでお読みくださってありがとうございます。
教採塾、河野先生から学ばせていただいたことや、先生を目指すこのブログの読者のみなさんへのメッセージなどを書かせていただきました。
書いているうちに高ぶってしまいました。
少しえらそうに感じてしまったかたがいらっしゃったら、申し訳ありません。
冒頭で自己紹介させていただいたように、ぼくは今「サモア」という南の島で先生をしています。
TwitterやBlogでサモアの教育についてや生活の様子、学んだことなどを発信していますので、もし興味をもっていただけたかたがいらっしゃいましたら、フォローしていただけると嬉しいです。
ご意見・ご質問などがありましたら、お気軽にDMでご連絡ください。
Twitter:@negiyaaaaaan
Blog:ワイLIFE
さいごまで読んでくださってありがとうございました!
またお会いしましょう!
Contributed by ネギヤン