事実だけを説明したら、一生懸命説明したら、合格できるか。それは違いますよ!見た目も合否を大きく左右します!

パフォーマンス力向上

教採の川上です。

 

 

7月14日(土)に広島県・市教員採用試験が行われました。

 

私の家は、教員採用試験会場の一つである国泰寺高校に近いので、ベランダから受験者の皆さんを眺めていました。

 

やはり、4月のブログ(https://kyousaijuku.com/blog/2018/04/27/01-6/)でも記載したように、特に現役の大学生は、同じようなカバン・スーツ・ネクタイ・シャツで臨んでいましたね(笑)

 

もちろん、筆記試験の服装は、TPOに合わせた服装であれば問題ありません。

筆記試験の間は、面接官は誰一人、見た目で評価することもありません。

 

ただ、2次試験(面接や模擬授業)においては違います。

 

見た目だけで直接合否に関わるような評価が下されることはありませんが、見た目から受け取られる全体的な印象で、評価の点数はかなり左右されます。

 

面接官に「見た目で採点が左右されるのですか?」と仮に聞いたとしても、「そんなことはあるわけがない!」と返されるでしょう。

面接官の好き嫌いで採用・不採用を選んでいるわけでもありません。

 

当たり前ですよね!

 

しかし、面接官も意図しない無意識のレベルにおいて、全体的な見た目の印象が、必ずハロー効果、あるいは、逆ハロー効果となってあらわれます。

 

客観的に評価しているつもりでも、無意識下では、主観で評価している部分が必ずあります。

 

面接は「人が人を選ぶ営み」です。

 

「見た目が9割」という本が、少し前に流行りましたよね!

 

見た目と言うのは、顔の良し悪しや体型がどうこう、ということでありません。

 

ここでいう見た目とは、身体・服装・表情・動作・色・音・匂いなどの全てを捉えたものです。

 

人は、初対面の相手に対して無意識のうちに見た目を重視する傾向があります。

初対面のときに、相手を知る手がかりは見た目しかないからです。

 

表情・服装・動き等の様子を見て、その人の人間性を想像し、印象を決める傾向が本能的に介在すると、心理学の分野でも証明されています。

 

あまり、見た目のことばかり述べると、「そんなことはない!事実をきちんと理解してもらうために、丁寧に説明すれば相手は納得してくれる・評価してくれる。」という反論も出てくるでしょう。

 

しかし、以下の3つの例を挙げてみると、どうでしょう。

 

①2011年9月、野田元首相がオバマ大統領と記者団を交えての首脳会談をした際に、野田元首相は一切メモを見ずに、オバマ大統領を終始直視して会談を終えました。

終始直視して臨むことで、この会見では、

日本とアメリカには、力の差はあるとしても「あくまでこの会談は対等なもの。」という印象を全世界に植え付けることに成功しました。

オバマ大統領からも、「彼は仕事ができる。」と評されました。

 

②東日本大震災当時の首相は、終止うつむいて、メモをぼそぼそっと読みながら、毎回の記者会見に臨んでいました。

当時の首相としては、一生懸命、国民へ状況・事実の説明をおこなったことと思います。

しかし、どれだけ事実だとしても、このような対応によって国民から、「何か隠ぺいしているのではないか。」、「本音ではないのではないか。」、「頼りない。」といった批判をあおる結果となり、支持率が急降下。

最後には、退陣に追い込まれました。

 

③面接において。

たとえいくら美男美女でも、面接室に入るときにぼそっと 「失礼します」と言うと、「暗いなー」と感じられてしまいます。

受験者本人は緊張ゆえなのでしょうが、与える印象は「暗い。」で終わってしまいます。

また、どれだけ正しいことを言っていても、緊張による早口や、ゼスチャーが大きすぎると「何言っているのか、さっぱり頭に入ってこないな。」、「落ち着きがないな。」と感じられてしまいます。

 

この3つの例だけを見てみても、見た目(表情・服装・動作)がどれだけ印象を左右しているか、理解していただけたことと思います。

 

更に、証拠を挙げていきましょう。

 

いくつかの都道府県の教員採用試験で、実際に使用された面接評定シートを、開示請求して閲覧したことがあります。

 

評定には、

 

・動作、態度は好感が持てるか。

・全体の態度が落ち着いていているか。

・話す音声は明瞭で流暢か。

・温和で円満な感じを与えるか。

・活気があるか。

・教育に対する情熱を持っているか。

・教育者として信頼される人物か。

 

というような項目が並んでいました。

 

 

もう一度述べますが、これは、実際の教員採用試験で使用された評定項目です。

 

お気づきになったでしょうか。

 

もちろん、前提として、

きちんとした知識や教養、教育・子供に対する想いを語っているという基盤があってですが、全体的な評価は、内容云々ではなく、印象に関する項目ばかりなのです。

 

面接で初対面となる受験者を、たかだか十数分の面接だけで、正確に評価することは不可能です。

 

その人となりは、何週間、何か月、何年と一緒に仕事・生活をして、やっと分かってくるものです。

 

長年付き合いがある人からすれば、「この人は、温和で明るい人」でも、初対面の人からして、初対面の印象が暗ければ、「この人は、暗くて元気がない人」となってしまいます。

 

だからこそ、語る内容だけでは不十分で、見た目も併せて重要になってくるのです。

 

 

言葉と見た目が相乗効果となり、その結果、

 

「この先生なら、子供たちがついてきそうだな。」

「うちの学校に、こういう先生が欲しいな。」

「この先生の授業なら、勉強が好きになりそうだな。」

 

と、面接官に好感・好印象を持ってもえるのです。

 

 

最後に、

 

ヴィジュアルコンサルタントを兼任する立場として、服装の見た目について一言。

 

教員採用試験の2次試験においては、

 

スカートではなく、パンツスタイルだったから落とす。

 

ジャケット・ネクタイを着用していないから落とす。

 

面接中、一度も笑わなかったから落とす。

 

お辞儀が浅かったから落とす。

 

というようなことはありません。

 

 

ただ、上記のようなことをしていない(着ていない)よりも、している(着ている)方が評定項目の中の、

 

「温和な感じがある」

「やる気がある」

「使命感を持っている」

 

といった評価が相対的に高くなるということです。

 

 

ちょっとした工夫や機転で、簡単に醸し出せる印象もあります。

 

例えば、アメリカの選挙でも常套手段となっていますが、ネクタイの色を赤にすると、情熱があり“そう”に見えたり、逆に青だと、冷静な”感じ“を醸し出せたりします。

 

髪型も、どの位置で結ぶか、おでこを見せるかどうかだけでも印象がガラリと変わりますよね。

 

シャツも、例えば女性の場合、横に大きく広がるワイドカラーは、CAや広告・テレビ業界などの華やかな業界のイメージ。逆に、短めのカラーは、行政や銀行などの堅実な業界のイメージ。

 

などなど。

 

やる気にしても、使命感にしても、情熱や冷静さにしても、ものさしで測れるものではありません。

 

いかにも持っていそうに見える・魅せる・感じさせることが大切です。

 

以上、細かいことを述べてきましたが、このような、ちょっとした部分部分を意識することが、最終的には、全体の印象を大きく変えていくのです。

 

 

2次試験に向けて、どのような見た目が自分を一番惹き立たせられるか。

色々試してみてくださいね!

 

 

では、また7の付く日に!

 

 

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川上貴裕

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