【教科書を学ぶ】も【教科書で学ぶ】も、いずれも、多様な個性には対応できません!

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教育の世界では、よく、

 

教科書を学ぶ

教科書で学ぶ

 

の違いを語って、悦に入っている人がいます。

こういう人が言いたいのは、

 

教科書に書いてあることをそのまま覚えるという学び方ではなく、

教科書を教材として使って、いろいろ考えながら学ぶ方がよい、

 

というなんとも当たり前のことです。

 

ところが、当たり前ではありますが、この言説には、決定的な欠点があります。

 

それは、「教科書を学ぶ」であっても、「教科書で学ぶ」であっても、いずれにしても、教科書という教材が中心になっているからです。

ここで誤解しないでくださいね。

教科書を教材として使うことが悪いと言っているのではありません。

教材を用いて授業をすることが悪いと言っているのではありません。

教材は必要であり、教材は有用であり、教材は学びを確実なものにします。

 

私がここで言いたいのは、次のことです。

 

日本の教育は、多くの場合、ある教材を中心にして、それを読み進めたり、それを説明したり、そこから派生することを考えたりすることがほとんどであるということです。

「教科書を教える」にしても、「教科書で教える」にしても、いずれも、教科書という教材があり、そこに書かれていることを理解し、記憶し、そこに書かれていることを手がかりにして考えるというものです。

つまりは、いずれのアプローチでも、その授業の中心は、教科書にあり、知識伝授型であれ、思考重視型であれ、教材に書かれていることを、教師が授業で扱うという点では、あまり大差はないことになります。

結局は、典型的な集団講座となってしまいます。

教師が教材を通して、学習者に教えるという構図です。

もちろん、教師と教材と学習者の関わりのことを「教授」と言いますから、これが間違っているわけではありません。

でも、この形では、学習者の習熟度や年齢や経歴やバックグラウンドが極めて多様な場合には、個々の学習者のニーズを満足させるものにはなりません。

 

特に、教員採用試験対策講座などのいわゆる受験講座では、参考書や問題集や過去問集や法例集や答申集などを教材として、講師がそれを説明し、学習者が演習するという形になることがほとんどです。

要は、受講者を集めて、教材を配布して、講師が講義をして、必要に応じて演習をするという、100年くらい前から延々と続いている学習スタイルを継承しています。

 

これが圧倒的に悪いとは言いません。

必ずしも間違った教授法とも言えません。

 

でも、結局は、教材中心、教師中心の指導になります。

この指導についていける人にとっては、有効・有益な指導となりますが、この指導では、個別のニーズに対応できない場合は、無益な指導となります。

 

例えば、教員採用試験の筆記試験の講座で考えてみます。

かなりの学力がある人は、教材の意味もすぐにわかるでしょうし、理解も記憶も進みます。

しかし、元々の学力が低い人は、教材をみても難しい、あるいは、退屈な文章ばかりで、学ぶ意欲も出てきませんし、理解して記憶できるという自身も湧いてきません。

 

つまりは、いわゆる予備校形式の講座は、学力がある程度あり、学ぶことにある程度慣れている人でなければ、有効でも、有益でもないのです。

 

かなりの年齢になり、長期間、学校教育から離れたあとで、教員採用試験を受験するような人には、いわゆる予備校形式の講座は、あまり役に立ちません。

講座に通っているという安心感とアリバイ感くらいしか効果はないでしょう。

あるいは、プラシーボ効果くらいはあるかもしれませんが。

 

もちろん、大学生や講師経験1〜3年くらいの人だけを集めるのであれば、こうした予備校形式もある程度の効果はあるでしょう。まだまだ、受験勉強の基礎的戦略を忘れていないでしょうから。

ただし、そういった人の中に、学力の低い人、学習上手でない人、勉強の仕方があまりわかっていない人がいれば、そうした人にとっては、予備校形式の講座では、目に見える効果を期待することはできません。

 

でも、日本の教育、特に資格・試験のための講座では、旧態依然とした、集団講座での、教材と教師を中心とした指導が続けられています。

ですから、最近、私が毎日、ブログで指摘しているように、合格する人が合格し、合格しない人は合格しないという結果に終わります。

講座を受講することで、合否の結果は変わらないのです。

個々人の学力は相対的には向上するかもしれませんが、合否の格差は、受講前と受講後で変わりません。

 

これを払拭するために、昨日のブログ記事で、

 

Individualized Training Missions 

 

が重要だと書きました。

 

たとえ、集団講座で、集団講義の形であっても、学力やバックグラウンドが違う個々の受講生が、それぞれの個人別にクリアすべきMissionを見出し、それを一つ一つクリアしていくことが重要なのです。

 

そして、これは、筆記試験でも、面接でも同様であり、筆記試験には筆記試験のMissionが、面接には面接のMissionがあり、個々の受講生ごとに、クリアしていくMissionは異なります。

 

では、具体的には、どのようなMissionが考えられるのでしょうか?

 

【この続きは、明日のブログ記事で、書きますね!】

 

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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