『受験生に成り下がってしまう』という思わぬ悪弊に注意しましょう!

不合格の理由

教員採用試験も、試験と言えば試験ですし、受験する人は、受験生ということになります。

でも、教員採用試験は、いわゆる学力試験ではなく、就職試験という性格を強く持っています。

確かに、学力がなければ、教員採用試験に合格することはできませんが、学力だけでは合格できません。

優れた教師になれそうだという予感を感じさせることが、教採合格の秘訣です。

 

教員採用試験は、優れた教師になれそうな優れた人材を採用する試験です。

 

さて、こういう視点で、教採受験者を考えた場合、ちょっと興味深い現象に気づくことがあります。

 

教採を受験使用とする人は、もちろん、教師になろうと思っている、教師になりたい人です。

その人なりの教育観があり、教育に対する情熱や志があります。

子どもたちには、こんな指導で、こんな教育を通して、成長して欲しいという願いを持っている人です。

 

そんな素晴らしい情熱や志を持っている人が、教員採用試験という試験を受けるという場面では、単なる「受験者」になってしまうのです。

 

ここでいう「受験者」とは、学びの楽しさや、学びの奥深さ、学びの発展性などを一切無視して、試験に出題されそうなことだけを、意味も分からず、丸暗記して、試験が終わったら、すぐにすべて忘れてしまうような勉強をする人という意味です。

 

「背に腹は代えられない」とでも思うのか、世の受験者は、どんなに苦しくても、歯を食いしばって丸暗記して、なんとか試験本番に臨んで、なんとか試験に合格すればよいと思っています。

試験(教採)のための勉強が、将来、教師として役に立つだろうとは、ほとんど思っていません。

試験のためだけの苦行としての勉強です。

 

おそらく、その教師志望者が、将来、教師になったら、自分が教える子供たちには、絶対にやってほしくないような勉強法を自らが教採受験のためにやっています。

 

そして、こういう勉強方法をする人の、教採合格率は、かなり低いものです。

 

丸暗記しか勉強方法を知らない人は、本当は、自分の限界を知っています。

丸暗記しかできない人は、自分は、そんなに多くを記憶できないことを自覚しています。

丸暗記をやり続けている人は、この苦労に見合う得点が試験の本番で取れるとは感じていません。

 

学力がないのではありません。

知性がないのではありません。

やる気がないのではありません。

 

ただ、学習方法が間違っているのです。

自分にとって効率的、効果的な学習方法に気づいていないだけです。

 

もし、あなたが、丸暗記のいわゆる昭和型の受験勉強が得意で、それで、教採本番で高得点を取って合格できると本気で感じているのであれば、もしかすると、それが、あなたに最も適した学習方法なのかもしれません。

そういう人は、その最適な学習方法で学ぶのも賢明でしょう。

 

でも、ほとんどの人は、丸暗記の苦行型の受験勉強では、自分の限界が見えています。

どんなに勉強しても、どんどん忘れていっている自分を知っているはずです。

膨大な範囲と膨大な知識を暗記することなど、自分にはできるわけがないと悟っているはずです。

でも、丸暗記しか学習方法をしらなければ、どうすることもできません。

 

これは、いわゆる筆記試験だけはありません。

面接などの人物評価でも同様です。

せっかく、魅力的で、人間的に興味深い人なのに、教採の面接では、ありきたりの誰でも言えるような面接用の決まり文句や受験作文でしか語れない人がたくさんいます。

普通に話しているとものすごく面白い人が、面接の練習(本番)になると、まったく面白くもなく、何の魅力も感じられない人になってしまいます。

 

私は、これを、「受験生に成り下がってしまう」という言葉で表現しています。

 

 

本当は、ものすごく魅力的で、人間的で、語りが面白く、何時間でも一緒に話していたいと感じるような人が、面接の語りになると、無味乾燥で、儀式的で、抽象的で、中身がない決まりきったことしか言わなくなってしまいます。

まさに、「受験生に成り下がってしまう」のです。

 

「受験生に成り下がってしまう」と、学生さんも、講師経験者も、民間企業で経験を積んだ年配の人も、みんな、同じような語りをします。人生も経験も能力も全然違うのに、みんな同じことを言います。

 

笑顔があふれる学級

子どもの心に寄り添う

あきらめないことの大切さ

できた・わかったの喜び

恩師に憧れて

 

面接官が、飽き飽きして、「吐き気」すら催すようなありきたりのことを言います。

面接官は、1日に十数人、1年に数十人、数年間、面接官を務めれば、数百人の受験者を面接します。

そして、受験者は次から次へと上記のような同じことばかり言います。

面接官もはっきり言って、飽き飽きして、「受験者に成り下がって」しまっている人に対しては、極めて低い評価しか下しません。

 

採用側が欲しいのは、魅力的な人、子供に好感・共感を与えることができる人、一緒に同僚(部下)として働きたい人、保護者からも信頼されそうな人、そして何より、人間味あふれる楽しい人です。

 

多くの人は、普段はそういう素敵な人なのに、教採の面接になると、素敵さが完全に失われます。

そして、面接で不合格になってしまいます。

 

「受験者に成り下がってしまう」という悪弊から抜け出す方法は、一つだけです。

 

筆記試験で言えば、あなたに最適な学習方法を見つけることです。

あなたに最適な学習方法が見つかれば、楽しく学べます。効果的に学べます。効率的に学べます。そして、高得点で合格できます。

 

面接などの人物試験で言えば、あなた自身の語りの戦略・パフォーマンスの戦略を立案することです。

受験者のバックグラウンド、能力、資質、経験は、みな違います。その人に最も適した語りの戦略とパフォーマンスの戦略を立案し、それを駆使すれば、面接等の人物試験での合格は比較的簡単です。

 

私は、いつも、教採塾は受験予備校ではない!と言っています。

教採塾は、「受験生に成り下がってしまう」ことを戒めています。

教採塾は、あなたに最適な学習方法を提案します。

教採塾は、あなたに最も適した語りの戦略とパフォーマンス戦略を提案します。

 

明日のブログ記事では、いまからあと2か月ほどで、筆記試験で高得点を取る学習方法についてご紹介しますね!

「受験者に成り下がってしまう」ことなく、楽しく、楽して、効果的に、効率的に、高得点で筆記試験で合格する学習方法について紐解いていきますので、ご期待ください!!

 

 

では、また明日!!

 

 

教採塾

河野正夫

 

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